英語の文法の効率的な覚え方とは?学習する順番と例文もあわせて解説

英語の学習において、難しく感じやすいポイントのひとつが文法です。新しく学んだ文法が複雑で、理解しにくいと感じている人もいるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、英語の文法の効率的な覚え方を紹介します。あわせて、より英語を深く理解するためにやっておきたい学習法も見ていきましょう。基本的な学習方法を知っておくことで、難しい英文法をスムーズに理解できるようになります。
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- 英語の成績を上げるために取り組みたいその他の勉強法がわかる
英文を正確に読解するには文法の理解が必要
似たような文章に見えても、使われている文法によって表現したいことは異なります。そのため、英語を正確に理解するうえで文法をきちんと理解することは欠かせません。
たとえば、「I read this book」と「I’m reading this book」は似たような文章ですが、前者は「この本を読んだ」、後者は「この本を読んでいる」という意味になります。それぞれ意味が異なるため、文法がわからないと意味を正しく理解できません。
文法を正しく理解することは、英語を扱ううえで欠かせないリーディング・スピーキング・ライティング・リスニングのいずれにおいても、不可欠なスキルです。
英語の文法を覚えにくいと感じる理由
英語を学ぶ際に、「文法がよくわからない」「なかなか覚えられない」と感じる主な理由には、以下があります。
- 日本語にない概念・ルールがある
- 文法用語が難しく理解しにくい
- 似たような意味の単語・熟語が多く混同しやすい
- 日本語と語順が異なる
- 同じ文法で違う意味を示すケースがある
- 副詞と形容詞を混同しやすい
とくに日本語にない概念が登場すると、どのようなものを意味しているのかイメージしにくく難しいと感じるでしょう。
英語の文法を覚えるときの勉強順
英語の文法を学ぶときは、正確に理解するためにも以下の順番で学習するのがオススメです。
ここでは、それぞれどのように学習すればよいか紹介します。いずれもきちんと理解してから次の段階に進むことが大切です。
1. 学習範囲の単語を一通り覚えておく
まずは新出単語を含め、学習している範囲に登場する単語を一通り覚えておきましょう。文中に登場する単語の正しい意味を知らないと、文法を学んでもきちんと理解できません。
そのため、まずは単語帳や教科書の新出単語集をチェックしましょう。わからないものや忘れているものがあったら、一通り復習して覚えなおします。すでに単語をきちんと理解しているのであれば、そのまま次に進みましょう。

2. 英文の基本的な構造を学ぶ
文法を学ぶときは、まず基本的な文章構造をチェックしてみましょう。英文は主に以下の5パターンに分けられます。
平叙文 | 物事をそのまま描写する 【例文】 This is my bottle. We didn’t go to work. |
---|---|
疑問文 | 相手に問いかける 【例文】 What did you do today? Why is your cat meowing so much? |
選択疑問文 | いくつかの選択肢から選択してもらう 【例文】 Which store do you want to go to, A or B? |
命令文 | 相手に行動を求める 【例文】 Study mathematics harder. Read this book carefully. |
感嘆文 | 感情を表現する 【例文】 How great this lake is! What good news there is! |
意味と例文をセットで学ぶと、それぞれの構造を覚えやすくなるでしょう。中には、感嘆文と疑問文など、注意深く読まないと混同しやすい文章もあります。
3. 時制を学ぶ
英語学習において、時制は重要な概念のひとつです。時制において基本形となるのは大きく現在形・未来形・過去形の3つに分けられ、それぞれの概念は以下のとおりです。
現在形 | 一定期間にわたって何度も繰り返して続く習慣を示す 【例文】 I go to school. |
---|---|
未来形 | 将来の予定や自分の意思を示す 【例文】 I’m going to school. |
過去形 | 過去にあったことを示す 【例文】 I went to school. |
他には進行形や完了形、完了進行形といった時制もあります。ただし、同時に学習すると混同しかねません。そのため、上記の基本形をすべてマスターしてから、ほかの時制を学ぶのがオススメです。
4.英語の基本となる5文型を学ぶ
英語の文章構造は、大きく以下に掲載した5パターンに分けられます。いずれも、文法を正しく理解するうえで重要です。
第1文型(S+V) | ◯◯(S)が□□(V)する 【例文】 I went. |
---|---|
第2文型(S+V+C) | ◯◯(S)は△△(C)である 【例文】 These are right. |
第3文型(S+V+O) | ◯◯(S)は☓☓(O)を□□(V)する 【例文】 I received this letter. |
第4文型(S+V+O1+O2) | ◯◯(S)は☓☓(O1)に**(O2)を□□(V)する 【例文】 I bring you this box. |
第5文型(S+V+O+C) | ◯◯(S)は☓☓(O)が△△(C)なら□□(V)する 【例文】 This movie made you sleepy. |
シンプルなものから順番に学んだほうがわかりやすいため、第1文型~第5文型の順番に覚えるのがオススメの覚え方です。
英語の文法の効率的な覚え方
文法には複雑なものもあるため、覚えるには時間がかかります。日々の学習では、以下の方法で学ぶとよいでしょう。
それぞれどのように勉強するとよいかを紹介します。
教科書・参考書の例文を学ぶ
まずは教科書や参考書に登場する例文を詳しく学びましょう。ノートに例文を書き写し、以下のように分析してそれぞれ書き出します。
- 基本的な構造のうち、どれに該当しているか
- 使われている時制は何か
- 5文型のどれに該当するか
- 主語・動詞・目的語・補語はどれか
文法の学習と同時に、音読やリピート、シャドーイングにも取り組むのがオススメです。実際に英語を聴いたり話したりする学習に同時に取り組むことで、リスニングやスピーキングの対策もできます。より実践的な英語を学ぶことにつながるでしょう。
スラッシュリーディングに取り組む
例文の学習で文章構造をある程度理解したら、スラッシュリーディングに取り組んでみましょう。スラッシュリーディングは、英文を意味のまとまりごとに区切りながら読んでいくトレーニングです。教科書や参考書からいくつかの文章を抜き出し、以下の場所で区切ってみましょう。
- 前置詞の前後
- 関係代名詞の前後
- 準動詞の前後
- 接続詞の前後
上記の場所で文章を区切ることで文章が読みやすくなり、速く正確に読めるようになります。最初は短い文章で試し、その後は長文読解でも試してみるとよいでしょう。この段階でも、同時に音読やシャドーイングに取り組むことが大切です。
ある程度スラッシュリーディングに慣れると意味のまとまりを掴みやすくなり、いずれは区切らなくても英文をスラスラ読めるようになります。
空所補充・並べ替え問題を反復する
文法を正しく理解しているか確認するため、問題集で空所補充問題や並べ替え問題に挑戦するのもオススメです。
空所補充問題では動詞の変化型や冠詞、関係代名詞の使い方、意味にあった単語の選び方をマスターしているかを確認できます。並べ替え問題では正しい語順や主語・動詞・目的語・補語の役割、文章構造を正確に理解しているかをチェックできるでしょう。
学んだことをアウトプットできるか確認する際に役立つため、毎日の勉強で問題演習の時間を確保することは大切です。
自分で文章を作成する
自分で英作文するのも、文法学習において効果的です。学んでいる文法を使用した文章をいくつか作成し、正しく英文を組み立てられるかチェックしてみましょう。
ただし、英作文においてはただ書くだけでは不十分で、書いた文章が正しいか確認する必要があります。参考書や辞書を確認しながらチェックしたり、先生や保護者に添削してもらったりするとよいでしょう。確認の工程を省くと間違えたまま覚えることにつながりかねないため、書きっぱなしにしないことが大切です。
英語の文法を覚えるときの1か月の学習プラン
文法の学習が難しいと感じている場合、正確に覚えるにはある程度の時間がかかります。そのため、計画的に学習を進めていくことが大切です。一例として、1ヶ月かけて文法を学習することを想定したスケジュールの例を以下にまとめました。
1~5日目(5日間) | 英文の構造 ・平叙文 ・疑問文 ・選択疑問文 ・命令文 ・感嘆文 |
---|---|
6~8日目(3日間) | 時制 ・現在形 ・未来形 ・過去形 |
9~13日目(5日間) | 文型 ・第1文型~第5文型 |
14~18日目(5日間) | 問題演習 ・穴埋め問題 ・並び替え問題 |
19~23日目(5日間) | 復習・苦手分野の強化 ・間違えた部分 ・覚えられていない部分の復習 |
上記のスケジュールで学習した場合、完了するのに23日必要です。ある程度余裕をもっているため、なかなか理解できない部分があったときや、学習の遅れが発生したときでも無理なく対応できるでしょう。音読やリスニングに使う時間も十分に確保できます。
英語以外にも勉強しなければならない科目は多く、多くの時間を文法学習に割り当てるのは現実的とはいえません。そのため、上記のように1日1単元を目安に無理なく学習するのがオススメです。
英語の文法学習とセットで取り組みたい勉強
英語の成績を上げるには、文法をマスターするだけでは不十分です。そのため、日々の勉強では同時に以下の学習にも取り組みましょう。
それぞれどのように勉強すればよいか紹介します。
リスニング
英語学習において、リスニングは重要度が高い分野のひとつです。慣れないと英語を聞き取るのが難しいと感じやすいためです。そのため、文法学習と同時進行でリスニングにも取り組みましょう。具体的には以下のように学習できます。
- 教科書や参考書に付属している音声教材を繰り返し聞き、聞き取った内容を書き出す
- 問題集を利用してリスニング問題に取り組む
文法を正確に理解している人なら、英文を聞き取れるようになれば何を言っているかスムーズに理解できるでしょう。リスニングの学習では、正確に聞き取って意味を掴むことにフォーカスしましょう。
より詳しいリスニングの学習方法を知りたい人は、以下の記事もあわせて確認してみてください。

スピーキング
英語を話せるようになるには、スピーキングのトレーニングに取り組むことも大切です。効果的な勉強方法の例には、以下のようなものがあります。
- 生成AIとPCの音声入力機能を活用してコミュニケーションをとる
- オンライン英会話を活用する
日頃から英会話の時間を設けることで、自分が言いたいことをスムーズに表現できるようになるでしょう。
中学生を対象に実施している英語スピーキングテストの対策としてもオススメです。
長文読解
リーディングの学習では、長文読解に取り組みましょう。テストで好成績を収めるには、長文をスピーディーに読解する力も欠かせません。
長文読解は日頃からトレーニングしていないと時間がかかります。いざテストになってなかなか読解が進まず、時間内に問題を解けなくなることも考えられるでしょう。
そのため、日頃から長文読解に取り組み、読むスピードを速めることを意識しましょう。
長文読解の学習では、音読したり自分で要約しながら読み進めたりするのが効果的です。長文読解の勉強には時間がかかるため、毎日少しずつ取り組むことをオススメします。
詳しい英語の学習法は、以下の記事で解説しています。あわせて参考にしてみてください。

より効率的に英文法を学ぶなら塾に通うのもオススメ
文法の学習が思ったように進まなかったり、なかなか理解できずに困っていたりするなら、塾に通って学ぶのもひとつの方法です。塾に通うメリットには、以下のようなものがあります。
ここでは、それぞれのメリットを詳しくチェックしていきましょう。
英語対策に注力している塾がある
塾にはそれぞれに特徴があり、中には英語に注力しているところもあります。英文法を含めた英語学習に苦手意識があったり学習の遅れが発生していたりするなら、英語に力を入れている塾がオススメです。
塾を選ぶときには、公式サイトやパンフレットを確認して英語にどの程度力を入れているか確認するとよいでしょう。
また、塾によって英会話に注力しているところや受験対策にフォーカスしているところなど、特徴はさまざまです。自分が塾に通う目的を明確にし、適したところを選びましょう。
自分の英語力・理解度に応じた指導を受けられる
自分の学力に応じて必要な指導を受けられるのも、塾に通うメリットのひとつです。すでにつまずいているところがある人や、理解できるまで徹底的に教えてもらい人にとって魅力的といえるでしょう。
徹底的に教えてもらいたい人には、個別指導塾がオススメです。個別指導塾であれば、つまずいている部分や自分の学力、通塾目的に応じて指導内容を調整できます。
内容を理解できないままどんどん先に進むことを防げるため、ぜひ個別指導塾を検討してみてください。
まとめ:英語の文法は正しい覚え方で効率的に学ぼう
英語の学習において、文法は苦手に感じやすい部分です。日本語にない概念があったり語順や時制が複雑だったりするため、理解できるまで集中して学ぶ必要があるでしょう。
英文法を学ぶ際に意識しておきたいことをまとめると、以下のとおりです。
- 文章構造や時制、文型を正確に覚えることが大切
- まずは例文を分析し、その後空所補充問題や並べ替え問題、英作文でアウトプットするのが効果的
- 英語の成績アップには、リスニングやスピーキング、長文読解に同時進行で取り組むことが大切
より効率的に学ぶには、塾に通うのもオススメです。スプリックスでは自分にあった塾を選べるように、以下の4つを運営しています。この機会にぜひ検討してみてください。
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