中学1年生の中間テスト勉強法！親ができることやスケジュールを紹介
中学校に入学すると、小学校とは異なり定期テストと呼ばれる大規模なテストを受けなければなりません。中学生になってはじめて受ける定期テストが、中間テストです。
中間テストで好成績を収めるには、念入りに対策することが必要です。本記事では、中学校の中間テスト対策として有効な勉強法を教科別に紹介します。自分に合った勉強法を探すためにも、ぜひ参考にしてみてください。
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- 中学校の中間テストが小学校のテストに比べてつまずきやすい理由がわかる
- 教科別に中間テスト対策として有効な勉強法がわかる
- テスト勉強のスケジュール例がわかる
中学校で実施される中間テストの位置づけ
中学校で実施される中間テストは数種類ある定期テストの1つで、各学期の半ば頃に行われます。具体的な実施スケジュールは学校によって異なり、年間で2～3回実施されます。
すでに中学生になっているなら、通っている学校の年間スケジュール表で中間テストのタイミングを確認しましょう。
これから中学校に進学する人は、以下に掲載した年間スケジュールの例を参考にしてみてください。学校によって多少時期が前後するものの、大きく異なる可能性は低いでしょう。
中学校の中間テストの特徴
中学校に入学してはじめての中間テストでつまずく人もいます。中間テストでつまずく主な理由は以下のとおりです。
それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。より効率的に中間テスト対策を進めるためにも、つまずきやすいポイントがどこかを理解することが大切です。
中1向けのテスト対策については、以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひあわせて参考にしてみてください。
小学校のテストより出題範囲が広い
中学校のテストは中間テストに限らず、小学校のテストより出題範囲が広いのが一般的です。小学校のテストは単元ごとに実施する反面、中学校のテストは各学期に2回が目安で、それまでに学習した範囲全体がテスト範囲に含まれるためです。
そのため、出題範囲を把握して各単元の学習内容を正確に理解していないと、好成績を収めるのが難しくなります。
教科書に掲載されている練習問題や、市販の参考書に記載されている定期テストの予想問題を活用し、効率的に学習することが大切です。
勉強時間を確保しにくくなる
テスト範囲が広いだけでなく、勉強時間を確保するのが難しくなるのも中間テストでつまずく原因の1つです。中学になると授業が進むスピードが速くなり、日頃の予習・復習にかかる時間が増えます。
部活に入っている場合はその分帰宅が遅くなり、勉強に充てられる時間が減ります。中間テスト対策では、限られた勉強時間をできるだけ有効活用することが必要になるといえるでしょう。
効率的に勉強するにはどのようにすればよいか、どの分野を重点的に学ばなければならないかを考えなければなりません。
テスト勉強のスケジュール例を知りたい人は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
中学校の中間テスト対策で効果的な勉強スケジュールの例
中間テストの出題範囲は広いため、効率的に勉強するためにもスケジュールを事前に立てることが大切です。
一般的には2週間前からテスト勉強をスタートするとよいといわれているものの、余裕をもつことを考えると3週間前からはじめることをオススメします。テスト勉強のスケジュール例は以下のとおりです。
| 3週間前 | ・テスト範囲を確認して総復習し、苦手な部分や理解できていない部分を可視化する ・苦手な単元の学び直しをスタートする ・積み上げ教科でつまずいた場合はこの時期に前提知識を学ぶ ・授業の予習・復習を欠かさないようにする |
|---|---|
| 2週間前 | ・苦手な単元の強化を完了させる ・問題演習をスタートする ・理解が不足している部分が見つかったら再度復習する |
| 1週間前 | ・繰り返し問題演習に取り組んで問題を解くことに慣れる |
| 前日 | ・翌日のテストの仕上げに注力する |
基本的には上記スケジュール勉強するのがオススメですが、苦手な部分が多いときはさらに余裕を確保して、1ヶ月前から徐々に対策するとよいでしょう。
【教科別】中学校の中間テストの効果的な勉強法
自分に合った中間テスト対策がどのようなものかイメージしにくい人に向けて、ここでは中学校で学習する主要5教科における効果的な勉強法を解説します。主な内容は以下のとおりです。
教科ごとに学習内容や注力しなければならないポイントが異なるため、ぜひ参考にしてみてください。なお、以下の記事では、テスト勉強のコツをさらに詳しく解説しています。
【国語】長文読解の対策を念入りに整える
国語の中間テスト対策で取り組みたいのは、長文読解の学習です。以下では説明的文章・文学的文章の2つにわけて効果的な学習法を紹介します。より詳しい勉強法を知りたい人は、以下の記事もセットでチェックしてみてください。
説明的文章: 筆者の主張と根拠をわけて本文を読み込む
論説文をはじめとして、特定のテーマに対する筆者の意見や主張を記した文章を説明的文章と呼びます。
説明的文章を読むときは、記述されている内容からメインとなるテーマやそれに対する主張、主張に至った根拠を発見しなければなりません。そのため、以下のように勉強するのがオススメです。
- 教科書に出てくる説明的文章の本文を読み、筆者の主張と根拠に違う色でマークする
- ノートにメインテーマ、テーマに対する筆者の主張、主張する根拠を書き出し関連性を考える
筆者の意見や主張は接続詞の使い方や文末表現に現れやすいのが特徴です。一例として、「～ではないだろうか」という表現が登場したら「～である」と主張していることを意味します。
一通り学習したら、問題集を活用して正しく理解できているか確認してみましょう。
文学的文章: 主題を可視化して本文との関連性を理解する
小説や随筆といった文学的文章を読むときは、物語に登場する人物の関係や心情、描写されているシーンを意識することが大切です。以下のように学ぶとイメージしやすくなるでしょう。
- 主語・述語・目的語・指示語にマークをつけて誰が何をしたのかを書き出す
- 心情をあらわす表現と示している具体的な心情をまとめる
- 事実と心情を示す表現にそれぞれ違う色でマークをつけ、様子をイメージしながら読む
できるだけ鮮明に記述されている内容をイメージすることが、文学的文章を深く理解するコツです。1つの文章を学習し終えたら、説明的文章を学んだときと同じように問題集を活用して正しく理解できているか確認してみてください。
【数学】わからない部分を復習してアウトプットする
数学は積み上げ教科の1つで、きちんと理解するには体系的な学習が求められます。基本的には、苦手分野の補強とアウトプットに注力するとよいでしょう。数学の具体的な勉強法をさらに詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
テスト範囲を軽く復習して理解できない部分を可視化・強化する
数学の中間テスト対策は、テスト範囲を復習するところからはじめましょう。教科書に掲載されている練習問題や学校で使っている問題集、市販の参考書などを利用してテスト範囲の問題を一通り解きます。
問題を挑戦するときは、解答に至るまでのプロセスを書き出しながら解きます。そのようにすることで、ただ正解を答えるだけでなく理論を理解しているかを確認できるのがメリットです。
まったくわからない問題や解答に至るまでのプロセスを書き出せない問題が出たときは、その部分を集中的に学習します。
教科書で定義や基本的な定理・公式を確認してマスターしましょう。理論を理解するために自分で証明してみるのもオススメです。
数学は単純に暗記するだけで攻略できる教科ではなく、理論をきちんと理解することが求められます。少しでもわからないと思ったところは徹底的に学ぶことが大切です。
問題集に繰り返し取り組んで演習力を強化する
基本的な内容を一通り学習してマスターしたら、問題集に繰り返し取り組みましょう。多くの問題を解くことで、解き方のコツをつかめるようになります。テストで好成績を収めるには問題を解く力を強化することが欠かせません。
この段階では、市販されている教科書準拠型の問題集を活用するのがオススメです。教科書に書かれている重要なポイントを学べるように出題されているため、中間テストに出題される可能性が高い部分を効率的に学べます。
【英語】単語・読解・リスニングそれぞれに対策する
中学の中間テストにおいて、英語はリーディング・ライティング・リスニングの3技能を測定するのが一般的です。
学校によってはスピーキングテストもあります。以下で解説する対策は、スピーキングテストにも有効です。英語のテスト対策について詳しく知りたい人は、以下の記事も確認してみてください。
テスト範囲の単語をマスターする
英語の学習で真っ先に取り組みたいのは、単語の勉強です。単語についての正しい知識をつけていないと、長文読解問題やリスニング問題を正しく理解することは困難です。
そのため、まずはテスト範囲の単語をマスターしましょう。単語を学習するときは、スペル・発音・例文をセットで学びましょう。具体的な勉強法は以下のとおりです。
- 単語を書き出してスペルをマスターする
- 音声教材を使って何度も発音を聞き、自分でも真似して発音する
- 教科書や辞書に載せられている例文から使い方を学ぶ
- 自分でオリジナルの例文を作ってみる
上記のように学習することで単語の意味と使い方、発音をセットで覚えられ、リーディング・リスニング・スピーキングの3技能を向上させられます。
教科書に出てきた文章を読み込む
定期テストの長文読解問題は、教科書に出てきた文章から出題されるのが一般的です。そのため、テスト範囲の長文は何度も繰り返し読みましょう。まずは何度も音読し、自分で日本語に訳してみましょう。
次に、自分で作った日本語訳文から英訳して正しい英文を作れるかを確認します。定期テストでは日本語訳・英訳に関する問題が多く出題されるため、トレーニングしておきましょう。
音声教材を活用してリスニング力を強化する
教科書や市販の参考書・問題集には通常、音声教材がついています。教科書であれば2次元コードから音声教材にアクセスでき、参考書や問題集では別途ダウンロードできるのが一般的です。
音声教材を活用して何度も英文を聞くことは、リスニング対策として有効です。音声教材の読み上げとほぼ同時に発音するシャドーイングや、ワンフレーズごとに真似して発音するリピートに取り組むのもオススメといえます。
毎日英語を聞く時間を確保し、音声に慣れることがリスニング対策として効果的です。定期テストでリスニングが占める割合は大きいため、忘れずに対策しましょう。
【社会】暗記部分を固めて残り時間で応用問題に対策する
社会のテストは暗記で攻略できる部分と思考力が問われる部分にわけられます。まずは暗記で攻略できる部分に注力するのが効率的です。なお、以下の記事では分野別に定期テスト対策で意識したいポイントを詳しく解説しています。
教科書準拠型の参考書でポイントを優先的に暗記する
社会は暗記しなければならない情報が多いため、重要なポイントを優先的に覚える必要があります。基礎知識の暗記が不十分だと、成績アップが難しくなるためです。暗記に活用したいのが、市販されている教科書準拠型の参考書です。
教科書準拠型の参考書には、とくに重要なポイントが目立つようにまとめられているため、何を優先して覚えればよいかが明確になります。重要なポイントはテストにも出題されやすいため、成績アップにつながりやすい勉強法です。
ポイントを覚えたら問題集を活用して正しく覚えられているか確認してください。使用する問題集も教科書準拠型のものがオススメです。
図表や資料を自分で書いてポイントを押さえる
必要な知識を暗記したら、応用問題の対策を進めます。社会の応用問題は、図表やグラフといった資料から何が読み取れるかを問うものが一般的です。
図表やグラフは見ているだけで覚えようとすると時間がかかるため、教科書や参考書を参考にしつつ、一度自分で作成してみることをオススメします。
あわせて、作成した図表やグラフに付加的な情報を書き込むことで、記憶に定着しやすくなるのがメリットです。
必要に応じて色分けし、確実に覚えたいポイントをわかりやすくしておくと、あとで見返して復習しやすくなります。
【理科】単元ごとにきちんと理解するように学習を進める
理科は基本的に単元ごとに学習内容が独立しているため、特定の単元に注力して勉強することが可能です。それぞれの単元で理論に対する理解を深めるように学習しましょう。理科の詳しい勉強法を知りたい人は、以下の記事も参照してください。
学習内容を深く理解することを意識して学ぶ
理科では物理現象やさまざまな物質の特徴、化学反応などを詳しく学びます。原理や理論を深く理解する必要があり、筋道立てて勉強することが必要です。物理や科学では計算問題も出題されるため、公式そのものだけでなく、公式が成立する理由を学ぶことも欠かせません。
テスト勉強の最初に問題集に取り組み、授業でやったことを理解しているか確認するのがオススメです。問題集で理解が不足している部分が明らかになったら、その部分の補強に注力します。
教科書と参考書を照合しつつ、重要なポイントを理解できるように勉強します。わかったつもりになっているだけの状態に陥ることを防ぐため、他人に自分の言葉で説明できるようになるレベルで理解することを目指しましょう。
単元ごとに演習問題に取り組んで確実に理解する
必要な部分の補強が完了したら、再び問題集を活用して演習問題に取り組みましょう。問題がきちんと解けるようになっていれば、正しく理解できたと判断できます。解けない部分が残っていたときは、その部分を再度復習します。
上記の勉強を繰り返すことで、テスト範囲の理論や公式といった重要な部分を無理なく覚えられるでしょう。使用する教材はほかの教科と同様に、教科書準拠型のものがオススメです。
中学校の中間テストで高得点を取るためのポイント
中間テストが近づいてから慌てないようにするためには、日頃からきちんと勉強に取り組むことが大切です。日頃の勉強では、以下のポイントを意識しましょう。
それぞれどのように勉強すればよいかを紹介します。
授業の予習・復習を欠かさないようにする
日頃の家庭学習で注力したいのは、授業の予習・復習です。とくに復習は知識を定着させるうえで欠かせないため、毎日取り組むようにしましょう。
教科書と授業ノートを見返して重要なポイントを振り返り、学んだことを自分の言葉で説明できるか確かめましょう。親や塾の講師に協力してもらい、正しく説明できているかチェックしてもらうのも有効です。
毎日上記の勉強を繰り返すことで授業の内容をその都度理解でき、テスト前になってもわからない部分が多く残っていることを防げます。
問題集に取り組む時間を確保する
日頃の学習でもテスト対策のときと同じように、問題集に取り組むのがオススメです。問題集に取り組むことで、学習内容を正確に理解できているか確認できます。
日頃から問題に取り組むことは演習力の強化につながり、テスト対策としても有効です。インプットするだけで満足するのではなく、アウトプットの機会を設けることを意識しましょう。
塾に早いうちから通って勉強する
自分で勉強するのが難しいと感じているなら、塾に早いうちから通うのがオススメです。塾には学校の授業の予習・復習やテスト対策に特化した補習塾と呼ばれるタイプのものがあり、学力を強化するために活用できます。
スプリックスでも、定期テスト対策が可能な塾として以下の3つを運営しています。塾に通うことを検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
それぞれに特徴があるため、ぜひ自分に合った塾を探してみてください。以下の記事では、塾に通うときに気になる費用について詳しく解説しています。費用面で不安を感じている人は、あわせて確認しておきましょう。
中学の中間テスト前にやってはいけない勉強法
中間テスト前にやってはいけない勉強法として、以下3つを紹介します。
- 睡眠時間を削る
- 新しい問題集を買う
- ノート作りに時間をかける
中間テストで失敗しないためにも、必ず確認しましょう。
睡眠時間を削る
部活や習い事など忙しい場合でも、睡眠時間を削って勉強するのはやめましょう。
疲れている状態で夜遅くまで勉強すると、学習内容が頭に入りにくく、効率が悪いためです。
とくにテスト前に睡眠が不足すると、当日集中できず、普段なら解ける問題でも解き方がわからなくなったり、ケアレスミスをしたりするおそれがあります。
中学生は成長期でもあるので、テスト期間中でもしっかり寝るようにしましょう。
新しい問題集を買う
新しい問題集を買っても、大きな得点アップにつながらないので、おすすめできません。
最初の中間テストは、学校で使う教科書や授業でもらったプリント、教科書準拠の問題集を活用することで、十分に高得点を狙えます。
とくに問題集は1回解くだけではなく、何度も解くことが大切です。間違えた問題を繰り返し学習することで、効率的に知識が身につきます。
新しい問題集はやることが増えて、勉強が大変に感じやすくなるデメリットもあるので、中間テストでは買わないようにしましょう。
ノート作りに時間をかける
学習した内容をノートにまとめることは、学習内容の定着につながりますが、時間をかけすぎるのはやめましょう。
ノート作りにこだわりすぎると、演習問題を解く時間が減ってしまいます。
ノートの作り方にも注意が必要です。ただノートをきれいにまとめているだけだと、内容が頭に入らず勉強時間がムダになってしまうおそれがあります。
ノートを作る際は、色を3色程度にし、テストで重要な箇所を押さえてシンプルにまとめましょう。
中学の中間テスト前に親ができるサポート
中学の中間テスト前に親ができるサポートとして、以下の4つを紹介します。
- スケジュールを一緒に立てる
- 勉強しやすい環境を作る
- 一緒に勉強する
- 塾に行くことを提案する
それぞれ詳しく解説します。
スケジュールを一緒に立てる
スケジュールを組むのがはじめての子どもも多いため、一緒に計画を立てることをおすすめします。
はじめに目標を決め、達成のためにどのくらい勉強すればよいか把握しましょう。
目標が明確になればどのくらい勉強時間があり、なにを勉強すればよいかを考えます。
一緒に話し合いながらムリのないスケジュールを立て、勉強を進めていくことが大切です。
勉強しやすい環境を作る
子どもが勉強に集中できる環境を用意するのも大切です。
とくにスマホを使用する時間を減らせるよう、できるだけ親が管理することをおすすめします。
スマホがあると、友だちとの連絡やゲームなどをしたくなり、勉強に集中できません。
子どもとスマホの使用時間についてルールを決め、勉強時間は預かるようにしましょう。ただし、強制的にスマホを取り上げると勉強へのモチベーションが下がるおそれがあるため、注意が必要です。
一緒に勉強する
親が一緒に勉強することで、子どもも適度な緊張感をもって勉強できるようになります。
親が勉強する姿を見ることで、勉強が楽しいものだということが伝わり、自然と勉強してくれるようになるでしょう。
勉強内容はどのような分野でも問題ありません。自分の興味のある内容や、仕事に関する勉強などをして、子どもと一緒に勉強する時間を作りましょう。
まとめ：中学校の中間テスト対策では正しい方法で勉強することが大切
中学校に入学して最初に受ける中間テストは小学校のテストとは勝手が異なり、きちんと対策していないと好成績を収めるのは難しいといえます。テストの特性や自分の苦手分野を正しく理解し、適切な方法で勉強することが欠かせません。
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