高校受験のモチベーションを上げるには?やる気を出す方法7選を紹介

「高校受験に対するモチベーションが上がっていない」「子どものやる気のなさに心配でたまらない」と悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか。
筆者は学習指導を14年にわたって行ってきました。子どもが高校受験に対して楽観的すぎたり、まったく勉強していなかったりすると、親として焦ってしまうのも無理はありません。14年の指導経験を通して見ると、高校受験を控えて「今ひとつモチベーションが上がらない」「勉強に対するやる気が起きない」という子には共通点があると感じます。一方で、高いモチベーションを維持している子に共通する点もあるのです。
そこで本記事では、以下のポイントについて、受験勉強のモチベーションを高める方法を解説していきます。
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- 高校受験のモチベーションが上がらない原因と対策
- 高校受験のモチベーションを上げてやる気を出す方法
- 保護者が子どものモチベーションを下げてしまうNG行動と対処法
高校受験のモチベーションが上がらない原因
高校受験のモチベーションが上がらない場合、以下の5つに当てはまっているケースが多いようです。
それぞれ詳しく解説していきます。
1.志望校が決まらず受験勉強のゴールや道筋が見えない
もっともよくあるモチベーション低下の原因は、高校受験に向けた勉強の目的がはっきりしていないことです。
とくに志望校が決まっていない場合は、モチベーション低下の傾向が強く見られます。志望校が決まっていないと目標とすべき得点がわかりません。そのため、どの教科に力を入れればよいのか、どの程度の量をこなすべきかがわからないままです。マラソンでたとえれば、ゴールがわからないまま走らされているようなもの。ペース配分や力を入れるポイントが不明なのに、高いモチベーションを維持するのは大人でも困難です。
2.勉強方法がわからない・何をしたらいいかわからない
「勉強したいけれど何をしたらいいかわからない」「どうやって勉強すれば点数が上がるかわからない」という悩みもよく聞かれます。
たとえば数学の「証明」が苦手な場合、問題文に示された条件から仮説を立てられません。仮説がわからない場合、何を証明していけばいいかもわからないでしょう。その結果、ただ答えを書き写して解答を丸暗記する、といった間違った勉強法につながってしまいます。間違った方法を続けていても点数は上がらないため、次第にモチベーションは下がっていくでしょう。
正しい勉強法を身につけるためには、具体的な勉強方法を選択肢として知り、その中から自分に合う方法を見つけていく必要があります。具体的な7つの方法については、後から詳しく解説します。
受験に向けて、いつ何をしていいのか知りたい方は、以下の記事がお役に立つはずです。

3.勉強に対する苦手意識が強い
勉強に対する苦手意識が強い場合も、モチベーションが上がらず、勉強に取り組みにくくなります。
とくに、何かの単元でつまずき「自分は勉強ができない」というセルフイメージがある子は要注意です。「勉強してもムダだ」という固定観念にとらわれてしまうと、そもそも勉強に対する努力ができません。大人でも、一度でも失敗した仕事に取り組むときは、暗い気持ちになってしまうものです。「もう一度頑張ろう」という気持ちを起こすためには、小さな成功体験を積み重ねる必要があります。
たとえば個々に応じたカリキュラムを作成してもらえる塾に通った場合、わかる問題から取り組むことでセルフイメージが改善される可能性があります。スプリックスが運営し、通塾生の約9割が成績をアップさせている「森塾」、AIを活用した自立型学習塾「自立学習RED」、通塾・送迎不要でオンラインで個別指導が受けられる「そら塾」では講師1人につき生徒2人以内で個別指導を行っています。
4.勉強に使える時間が少ない
忙しい日々の中で受験勉強に使える時間が少ないと、モチベーションが下がってしまいます。
わずかな時間しか勉強できない場合、点数を上げることが難しくなるため、どうしても成果が感じにくくなります。今の中学生は部活動だけでなく、習い事やスマートフォンなど時間を使いたいことが多くあり、どうしても勉強にまとまった時間がとりにくい状況です。
まずは高校受験に向けて優先して取り組むことを整理してみる必要があるでしょう。「やることリスト」だけでなく「やらないことリスト」を作成するのもおすすめです。
5.疲れやすく集中力がない
前述のとおり、今の中学生は多忙で、勉強以外の多くのことに時間とパワーを使いたい年頃です。
その結果、睡眠不足になったり疲れがとれなかったりして、集中力を長く保ちにくくなっている場合が多いようです。実際、筆者が指導していても、集中できておらず何度もウトウトしてしまう子は少なくありません。「もっと集中しなさい」と言うのは簡単ですが、そもそも生活習慣の問題で疲れやすく集中できない状況ならば、本人の意思だけで改善するのは難しいでしょう。
次に解説するモチベーションを上げる方法を保護者とともに実践し、悪い習慣を消していく必要があります。そのあとに、やる気を出せる環境を整えていきましょう。
高校受験のモチベーションを上げてやる気を出す7つの方法
モチベーションを上げて高校受験に臨めるようにするには、以下の方法から、お子さまに合うものを選んでみてはいかがでしょうか?
それぞれ具体的な方法を見ていきましょう。
1.勉強の目標を決める
高校受験のモチベーションを上げるためにまず取り組むべきは、明確な目標をもつことです。自分が合格したい高校を具体的に決めることで、目標となる点数が見えてくるため、勉強へのモチベーションも高まります。
たとえば将来パティシエとして働きたいという目標が決まれば、自分でお店を経営できるよう商業高校へ進学したいと決められます。そのうえで「◯◯商業高校へ行くには、平均70点が必要だ」というように、より具体的な目標も決まってくるはずです。
なお明確な目標をもつためには、体験入学への参加もおすすめです。自分が進学したい高校の雰囲気やカリキュラムを体験することで、将来の目標へのイメージが膨らみ、勉強のやる気が高まります。
2.集中できる環境を整える
集中できる学習環境は、モチベーションを維持するためにかなり重要なポイントです。たとえば座り心地の悪い椅子を使っている場合、腰が痛くなってしまい、集中したくてもできない状況におちいってしまいます。
また、静かで快適な環境を整えることも重要です。自分が集中しやすい環境を作るために、机の周りを整理し、邪魔になるものを取り除きましょう。
集中力を高めるおすすめの方法は、ノイズキャンセリングのついたヘッドホンです。音楽はかけず無音状態でヘッドホンを使用すれば、周囲の音で集中を乱されなくなります。ほかにも自分が好きなアロマキャンドルをともしたり、落ち着いた照明にしたりことで、集中力を高められるでしょう。
3.勉強量を見える化する
勉強量を見える化することで、自分の努力を実感できます。自分の努力が感じられれば「これだけ頑張れた自分はすごい」と自己肯定感が高まり、モチベーションにつながるでしょう。
勉強計画表や学習量を管理できるスマホアプリを活用して、日々の勉強時間や内容を記録していくのもよい方法です。スマートフォンがない場合は、勉強時間をカレンダーにマークするのも手軽に取り組める方法です。
「頑張っている自分」を少しでも見える化させ、モチベーションを高めていきます。
4.適度な休憩を入れる
長時間の勉強は疲れを溜めやすく、モチベーションを下げる原因になります。
適度な休憩をとりながら疲れを軽減し、集中力を保ちましょう。軽いストレッチや深呼吸をはさむだけでも、気分がスッキリしてリフレッシュできます。とくに休日は長時間の集中が必要なので、仮眠をとって脳を休ませることも方法のひとつです。科学的にも、15分〜30分の仮眠で脳のパフォーマンスを向上させられることがわかっており、積極的に取り入れている企業もあるほどです。
参考:厚生労働省スマート・ライフ・プロジェクト「仮眠30分で業務効率アップ 三菱地所が導入した『パワーナップ制度』とは?」
ほかにも、25分勉強して5分休憩するといった「ポモドーロ・テクニック」も有効です。何時間も続けて勉強することは一見すると素晴らしい努力ですが、適度に区切り休憩をはさむほうがモチベーションは維持できます。ほかにも水やお茶を飲んだり、散歩したりすることも、気分転換につながります。
5.ご褒美を用意する
高校受験の勉強は内容が多く、なかなか思うように進まないものです。そこで、ご褒美を用意することでモチベーションを上げてみてはいかがでしょうか?
入試は「苦労に耐えて合格を勝ちとる」というイメージをもたれがちですが、高得点をとっている子は「自分へのご褒美」をうまく活用していることが多くあります。たとえば好きなお菓子を食べる、お気に入りのアーティストの曲を聞くなど、自分が喜ぶご褒美でモチベーションを高めています。ご褒美が待っていることで、勉強へのやる気も高まるでしょう。
6.ともに頑張る仲間を作る
人によっては、仲間と一緒に目標に向かって頑張ったり、友達や同級生と競争をしたりすることで、モチベーションが高まります。
つらい高校受験を乗り切るためには、ともに頑張ってくれる仲間が欠かせません。お互いに切磋琢磨しながら受験勉強に取り組みましょう。成績や勉強量を定期的に報告し合って共有することで、やる気を引き出すきっかけになります。
また、ときには一緒に勉強することで理解が深まったり、困ったときに助け合ったりして一体感を得られるはずです。同じ志望校の友達とグループLINEを作るのもおすすめです。
ただし、LINEの通知音が気になって集中力が途切れる可能性もあるので、うまく加減する必要はあるでしょう。
7.塾のサポートを受ける
受験勉強においては、塾のサポートを受けることも、モチベーション維持に役立ちます。塾では経験豊富な講師から効果的な勉強法を学べます。また塾内での受験対策や模擬試験なども行われており、定期的なフィードバックを受けることで、自分の受験勉強の進み具合や実力を把握できるでしょう。
なお、近くに塾がない場合は、全国に200以上の校舎を展開する「森塾」や、全国どこからでもオンラインで個別指導が受けられる「そら塾」がお役に立てるはずです。また、「湘南ゼミナール」では難関校・上位校に向けた受験対策を行っています。ぜひご利用を検討されてはいかがでしょうか。
保護者が避けたい子どものモチベーションを下げがちな4つの行動
勉強に集中できていない姿を見ると、保護者としては何とかしたいと思うものです。しかし、以下の行動は、お子さまのモチベーションを下げてしまう可能性があります。
それぞれ詳しく解説していきます。
1.勉強していないことを叱る
保護者が子どもを「勉強していない」と叱るのは、モチベーション低下につながるでしょう。多くの子どもは、自分の努力や成果を認められることでモチベーションを高めていきます。叱られることで自信を失い、勉強への意欲が低下してしまうかもしれません。
対処法としては、叱るのではなく、子どもの努力を褒めることが重要です。たとえば「頑張って勉強しているね」と努力を認めることで、子どもの自己肯定感が上がり、モチベーションを保ってくれるでしょう。また保護者が子どもと一緒に勉強するのもおすすめです。
お子さまが受験勉強に取り組めておらず悩んでいる場合は、以下の記事もあわせてご覧ください。

2.ペナルティを与える
勉強していない子どもに対してペナルティを与えることは、モチベーションアップにはつながりにくいようです。ペナルティを与えることで子どもは負の感情を抱き、勉強への抵抗感やストレスが増えて逆効果になることも多いでしょう。
ペナルティのかわりに、ポジティブな声かけをしてはいかがでしょうか? 「◯◯◯は正解率が高くて素敵だね!さらに◯◯◯に取り組めばもっと伸びそう」といったように、よかったところに注目しましょう。
子どもが自主的に勉強に取り組むようになるためには、成果を感じながら学べる環境が大切です。
3.他の子どもと比較する
兄弟や同級生と比較することは避けたい行動のひとつです。とくに兄弟との比較は劣等感につながりやすく、関係性の悪化につながる可能性もあるため、避けておきましょう。
比較する場合は「過去の状態」との比較がおすすめです。1ヶ月前は30分しか集中できなかった子が1時間も集中して勉強に取り組めたら「2倍も集中できるようになったね!」と声をかけます。他の子どもと比較せず、その子自身の努力や成長を認めることで、自信をもって高校受験に臨めるはずです。
4.勉強に干渉しすぎる
保護者が勉強に干渉しすぎることも、子どものモチベーションを下げてしまう原因のひとつです。適度なサポートは大切ですが、過剰な介入は子どもにプレッシャーやストレスを与えてしまいます。できるだけ子どもに自分自身で勉強の進め方や計画を立ててもらい、自発的に取り組む機会を与えることが重要です。保護者はその成果や成長を細かく見取り、ポジティブな声掛けをしていきましょう。
ただし助けを求めてきた場合は、しっかりサポートしてあげることで、親子の関係も良好なまま維持できるはずです。
まとめ:高校受験のモチベーションは子どものペースに応じて高めることが大切
高校受験に対するモチベーションが低い子は、思いのほか多く存在しています。「我が家の子だけかもしれない」と心配する必要はなく、その子に応じたペースでやる気を出せるようサポートしていきましょう。
具体的には以下の方法のうち、お子さまに合うものを試してみてください。
- 勉強の目標を決める
- 集中できる環境を整える
- 勉強量を見える化する
- 適度な休憩を入れる
- ご褒美を用意する
- ともに頑張る仲間を作る
- 塾のサポートを受ける
上記を実践しながら、子どもの自主性を尊重しつつ保護者としてサポートしていけるとよいでしょう。高校受験は子どもにとって大きな壁ですが、家族の絆を強めるチャンスでもあります。
なお、さらに効率よく受験対策を進めたい場合は、塾のサポートも検討してはいかがでしょうか。スプリックスの運営する塾がお役に立てはずです。
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