集団塾と個別指導塾の違いは？どちらがいいか向いている人の特徴を紹介
世の中には数多くの学習塾がありますが、大きく「集団塾」と「個別指導塾」に分けられます。これから子どもを塾に通わせようと考えていて、どちらのタイプを選べばよいのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか？
本記事では、集団塾と個別指導塾を比較しながら、目的別にどのような塾を選ぶとよいかを解説します。子どもに合った塾を探し出すためには、塾の指導スタイルと向いている人の特徴を正しく理解することが大切です。
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- 集団塾と個別指導塾の違いや特徴がわかる
- 子どもが集団塾と個別指導塾のどちらに向いているかがわかる
- 塾選びでチェックしておきたいポイントがわかる
集団塾・個別指導塾それぞれの特徴を紹介
多くの生徒を一斉に指導する集団塾と一人ひとりに合わせて指導する個別指導塾には、大きな違いがあります。指導スタイルが違うだけではなく子どもに与える影響も異なるため、特徴をきちんと理解した上で選ぶことが大切です。ここでは、以下の内容を紹介します。
- 集団塾の特徴・メリット
- 集団塾のデメリット
- 個別指導塾の特徴・メリット
- 個別指導塾のデメリット
塾の選び方についてより詳しく知りたい人は、以下の記事もあわせてチェックしてみてください。
集団塾の特徴・メリット
ひとつの教室に多数の生徒が集まり、同じ授業を同時に受けるのが集団塾です。ここからは、集団塾に通う3つのメリットを詳しく紹介します。
以下で紹介するメリットを魅力的に感じるのであれば、ぜひ集団塾の利用を検討してみてください。なお、集団塾には受験に強い進学塾が多いのも特徴のひとつです。
1.他の生徒の存在が学習の刺激になる
多くの生徒が集まって授業を受けるため、他人と切磋琢磨しながら学習に取り組めるのが集団塾の特徴です。定期的に行われる試験でも競争意識が働くため、上位を目指したいと考える傾向がある子どもにとっては理想的な学習環境といえるでしょう。
競争するだけでなく、授業の前後にわからない部分を互いに教え合い、協力できる環境なのも魅力です。
学校の授業のような雰囲気で学習できるのが集団塾であるとイメージすると、わかりやすいでしょう。
2.計画的に学習を進められる
集団塾ではクラスごとにカリキュラムがあらかじめ定められていて、そのカリキュラムにしたがって学習を進めます。そのため、どれくらいのペースで学習が進むか、いつ何を学ぶかがわかりやすいのが特徴です。
受験対策を目的として塾に通う場合をはじめとして、「いつまでにどの程度のレベルまで達していたいか」が明確な人に向いています。
ただし、授業を受ける子どもは自分で意識的に勉強してカリキュラムについて行かなければなりません。授業のレベルも比較的高いことが多いため、一人ひとりの努力が求められる環境です。
3.苦手分野への個別対応が難しくなりやすい
1人の講師が多くの生徒を相手にする都合上、苦手分野への個別対応が難しくなります。集団塾に通う生徒には、苦手分野が出たときに自分で克服するための努力が求められるでしょう。
塾によっては授業前後に自習施設を開放していて、専任の講師をつけていることもあります。そのような塾を選べば、苦手分野の克服にも取り組みやすいといえます。
サポート体制は塾ごとに大きく異なるため、自習室の有無や開放時間、補習講座の実施状況などを確認しておくとよいでしょう。子どもの学習意欲が高く、苦手分野を家で親が教えられる場合も対策しやすいといえます。
集団塾のデメリット
集団塾のデメリットは以下のとおりです。
- 授業内容が子どもに合わない場合がある
- 人間関係に悩む可能性がある
集団塾では授業内容がすでに決まっており、学校の授業の進度と合わない場合があります。塾の授業が学校よりも先の内容を行なっている場合、子どもが授業についていくのが大変になるかもしれません。
また、塾のクラスに馴染めないとストレスを感じやすくなるのがデメリットです。人間関係は勉強のモチベーションにも影響が出るため、事前に無料体験で塾の雰囲気を確認することをおすすめします。
個別指導塾の特徴・メリット
柔軟性が高い指導を受けられるのが、個別指導塾ならではのポイントです。個別指導塾の主な特徴や通塾のメリットを以下で解説します。
個別指導塾に子どもを通わせようと考えている人は、以下で紹介するポイントが子どもの学習目的や性格に合っているかチェックしてみましょう。指導の柔軟性や苦手分野の克服しやすさを求める人に合っているタイプの塾です。
1.一人ひとりの状況に応じたカリキュラムで指導している
個別指導塾では1人の講師が2人以上の生徒を同時に担当することがあるものの、授業は1対1で実施されます。基本的に同じ授業を複数の生徒が同時に受けることはありません。ある生徒が授業を受けている間、ほかの生徒は問題演習に取り組むのが基本です。
そのため、一人ひとりの状況に応じたカリキュラムを組んで学習できるのが魅力です。通塾する理由は以下のように人によって異なりますが、個別指導塾なら柔軟に対応できます。
- 苦手分野を集中的に学習したい
- 学習の遅れを取り戻したい
- 演習問題に取り組んで問題を解く力を養いたい
学習の目的に応じて効果的な学び方が異なります。学習中に苦手分野が登場したときにも、フレキシブルに調整しやすいのが魅力です。
2.学習スケジュールを柔軟に設定できる
学習内容だけでなく、スケジュールも自在に調整できます。状況によっては、「いつまでにここまで進めたい」と思うこともあるでしょう。一例として、以下の場合が該当します。
- 3週間後に実施される定期テストの対策を万全に施したい
- 2ヶ月後の受験に備えて勉強を進めたい
- 新学年の授業がスタートするまでに前学年の苦手分野を解消したい
上記のように学習の目的と期限が明確に定まっている場合、個別指導塾を選べば間に合うようにスケジュールを組めるのが魅力です。
3.講師に質問しやすい環境が整っている
集団塾に比べて講師に質問しやすいのも、個別指導塾の魅力といえるでしょう。一般的に、個別指導塾の授業は以下のように進みます。
- 講師と生徒が1対1で授業を受ける（講師が複数の生徒を担当するケースはある）
- 講師が別の生徒に授業している間は演習問題に取り組む
理解できない内容があったときは、その都度講師に直接質問できるため、集団の前で発言することを難しいと感じる子どもにも向いている指導スタイルです。理解できないことをすぐにクリアすることは、苦手をなくして学習の遅れを防ぐために欠かせません。
個別指導塾のデメリット
個別指導塾のデメリットは以下のとおりです。
- 周りに競い合う相手がいない
- 料金が高くなりやすい
個人指導塾では、講師と1対1での授業となるため、競い合う相手がいなくなってしまいます。ライバルがいないと自分の成績が客観的に把握できなくなるため、定期的に外部の模試を受けて成績を把握する必要があります。
また、講師の人件費の関係もあり、集団塾よりも料金が高くなる点がデメリットです。できるだけ費用を抑えるには、授業のコマ数を減らすか集団塾を選ぶことを考えましょう。
集団塾・個別指導塾の料金目安を比較
塾選びにおいて、毎月どの程度の費用がかかるのかは重要なポイントです。ここでは、集団塾・個別指導塾の料金目安をチェックしていきましょう。
塾によって具体的な料金は異なるものの、おおよその傾向を把握するためにも確認しておくことをおすすめします。今回は中学生を例にして料金目安を紹介します。
| 授業料 | 20,000円~40,000円 |
|---|---|
| 季節講習費 | 春期講習：20,000円～70,000円 夏期講習：30,000円～100,000円 冬期講習：20,000円～70,000円 |
| その他発生する可能性がある費用 | ・入塾金 ・教材費 ・テスト費 ・教室維持費 |
| 授業料 | 30,000円~45,000円 |
|---|---|
| 季節講習費 | 春期講習：30,000円～70,000円 夏期講習：60,000円～200,000円 冬期講習：40,000円～100,000円 |
| その他発生する可能性がある費用 | ・入塾金 ・教材費 ・テスト費 ・教室維持費 |
コースによって授業時間数や通塾日数が異なるため、授業料や季節講習費に差が出ます。気になる人は、見学したときや体験授業を受けたときに時間割を確認することをおすすめします。また、入塾金や教材費などの付加的な費用は、塾によって有無や具体的な金額が大きく異なるため、通う予定のところに確認しましょう。
集団塾・個別指導塾に向いている人
集団塾と個別指導塾に向いている人の特徴を詳しく紹介します。
お子さまがどちらに向いているか把握するためにも、ぜひ参考にしてみてください。
集団塾に通うのが向いている人
多くの子どもがひとつの教室に集まって学習する集団塾には、以下の条件に該当する人が向いています。
塾が定めたカリキュラムに付いていけると判断できるなら、集団塾に通うことを検討してもよいでしょう。
1.勉強が好きで自ら進んで学べる人
学習意欲が高く進んで学習する意欲がある子どもや勉強が好きな子どもには、集団塾がおすすめです。集団塾では一定のペースで授業が進むため、わからなかった部分や苦手な部分は自分で学習して解消しなければなりません。
家庭学習をおろそかにすれば授業についていけなくなる可能性が高いことを意識しましょう。「難関校に合格するために勉強したい」といった具体的な目標を掲げて、向上心をもちながら勉強できる子どもに向いているスタイルです。
2.日々の予習・復習を欠かさずできる人
塾の勉強についていくには、日々の予習・復習が欠かせません。塾から帰宅したらすぐにテキストとノートを開き、学習した範囲を復習する習慣をつけるとよいでしょう。あわせて次回学ぶ範囲を予習できれば、より塾の勉強がわかるようになります。
学校の予習・復習にプラスして塾の予習・復習が発生することを忘れないようにしましょう。継続的に取り組むには、学習に対する高い意欲が求められます。
集団塾に通わせようと思っているなら、「子どもが塾の勉強についていけるだろうか」と考えることが大切です。
3.競争することで成績を伸ばせる人
テストで他の子どもと競い合いながら学習することで意欲が高まり、成績を伸ばせるタイプの子どもにも集団塾が向いています。多くの子どもが同じ教室で授業を受けることで、競争する環境が自然に生まれるでしょう。
塾によっては学習意欲を刺激する目的で、テストの成績を公開するケースもあります。そのような環境が子どもの学習意欲を高めるのであれば、集団塾を検討するのがおすすめです。
一方、マイペースで学習するのが向いている子どもには、あまり適した環境であるとはいえません。
4.難関校受験を目指している人
集団塾の中には、難関校の受験に特化したカリキュラムをもつ進学塾も多く存在します。難関校に合格することを目標に掲げているのであれば、早い段階で進学塾に通うのがおすすめです。
個別指導塾の中にも受験対策を提供しているところもありますが、そうでないところに通っているなら難関校受験を決断した段階で転塾しましょう。
中学受験・高校受験・大学受験対策のカリキュラムでは、志望校のレベルに応じてクラス分けされています。自分が目指す学校の入試傾向を押さえた上で学習に取り組めるため、効果的です。
なお、スプリックスが運営している湘南ゼミナールでも、難関校受験コースを開設しています。これから入試に備えて全力で学習に取り組みたいと考えているなら、ぜひ検討してみてください。
個別指導塾に通うのが向いている人
一方で、以下で紹介する3つの条件に該当するなら個別指導塾に通うことを検討するとよいでしょう。個別指導塾では一人ひとりの学習目的や理解度に応じたカリキュラムを組めるため、学習の柔軟性が高まります。
子どもの学習意欲がそこまで高くない場合や、集団塾の授業についていけない可能性がある場合は個別指導塾がおすすめです。
1.苦手分野を集中的に強化したい人
学校の勉強に苦手な部分があり、その部分を集中的に学習して克服したい子どもには個別指導塾が向いています。集団塾はカリキュラムが決まっているため苦手分野の対策に注力しにくく、あまり向いている指導形態とはいえません。
個別指導塾であれば講師から徹底的に教えてもらえるため、より効率的に学習を進められるでしょう。「次回の定期テストまでに苦手を克服したい」と考えているなら、そのことを相談した上で入塾することをおすすめします。
2.予定に合わせてスケジュールを組みたい人
あらかじめ授業がある日と時間帯が決まっている集団塾とは違い、一人ひとりの予定に合わせて柔軟にスケジュールが組めるのも個別指導塾に通うメリットです。他の習い事をしている場合や、学校の部活が不規則な人にとってはスケジュールを調整しやすいのはうれしいポイントといえるでしょう。
集団指導では一人ひとりに応じた調整が難しく、授業を受けられなくてもその分の補習が行われないこともあります。
個別指導であれば柔軟に日程を調整でき、授業を受けられずにわからない部分ができてしまうことを防げるのがメリットです。
3.講師に質問して1対1でわかるまで教えてもらいたい人
人前で質問するのが苦手な人や教えられてもすぐに理解できない人など、1対1で教えてもらえる環境を求めている人にも個別指導塾がおすすめです。個別指導塾は集団塾と異なって質問しやすい環境が整っているため、理解するまで質問できます。
集団塾でも質問する機会があるものの、思ったように質問できなかったり、わかるまで教えてもらえなかったりすることがあるでしょう。
十分に質問できる環境は、苦手分野を克服するために欠かせません。学校の授業でわからないところがあって困っている人や、定期テストで成績を上げたいと思っている人は、ぜひ個別指導塾を検討してみてください。
個別指導塾でしっかり苦手を克服したいと考えているのであれば、森塾を検討してみてはいかがでしょうか。森塾では、中学生を対象に定期テストで1教科+20点の成績保証を実施しています。定期テストで成績を上げたいと考えているなら、ぜひ検討してみてください。
集団塾と個別指導塾どちらがいいか選ぶ際のポイント
子どもを通わせる塾を選ぶときには、子どもにあった塾とはどのようなものかを明らかにすることが欠かせません。ここでは、塾選びで意識したいポイントとして以下の2つを紹介します。
通い始めてからミスマッチに気づき、後悔することを防ぐためにも早めに確認しておくことをおすすめします。
1.通塾目的を明確にする
「何のために通塾するか」は、早い段階で明確にしておきましょう。主な通塾目的の一例を挙げると以下のとおりです。
- 定期テストの得点を上げる
- つまずいている分野を克服する
- 志望校に合格するために必要な学力をつける
目的によって、適した塾が異なります。定期テストの成績アップや苦手分野の克服を目指しているなら、個別指導の補習塾を選ぶとよいでしょう。難関校を受験するなら、受験に関する情報が豊富に集まっている進学塾がおすすめです。
2.受講日数・時間数・費用を明確化する
とくに個別指導塾に通うときは、塾選びをはじめる段階で以下の情報を明らかにしておくことが大切です。
- 受講する教科数
- 受講時間数
- 通塾日数
- 予算
集団塾はカリキュラムがあらかじめ決まっているため、目的に応じたコースを選べばよいでしょう。個別指導塾は目的に応じて一人ひとりがカリキュラムを組むため、軸がブレないようにしておくことが大切です。
子どもをどの程度塾に通わせればよいかわからないときは、体験授業を受けたときに講師をはじめとした塾のスタッフに相談するとよいでしょう。
塾選びの段階で迷ったときにできること
通塾目的や子どもに向いている塾のタイプがわかったとしても、実際に決断する段階になって迷うことがあります。そのまま決断して本当に後悔しないか不安を感じているのであれば、以下で紹介する2つのことを試してみましょう。
世の中には多くの塾が存在するため、子どもの学習スタイルや性格に合った塾を探すには、上記の取り組みが大切です。
1.塾ごとの特徴を比較する
いくつかの塾が候補に挙がっていて決めかねているなら、それぞれの特徴を比較・検討しましょう。通いたい塾の特徴的なポイントをいくつか書き出し、子どもに合っているかどうかを考えてみましょう。
一度特徴を書き出すことで、今まで気づかなかった特徴を発見することがあります。新たに発見した情報も含めて検討することは、子どもに本当に向いている塾なのか判断するのに役立つでしょう。
一例として、難関校受験を考えているのであれば、志望校の合格実績をチェックした上で通う塾を選ぶとよいでしょう。そのような塾は、入試の出題傾向や受験のノウハウを知っていて、質が高い授業を受けられるためです。
なお、「湘南ゼミナール」でも受験対策に力を入れたコースを開設しています。難関校を含めて受験対策を重視したい人は、ぜひ検討してみてください。
2.体験授業を受ける
多くの情報を比較・検討して判断したとしても、通ってみないと塾の特徴や指導スタイル、講師の質は見えてきません。多くの塾では入塾を検討している人に向けて体験授業を実施しているため、一度受けてみることをおすすめします。
複数の塾から子どもに合ったところを選びたいと思っているのであれば、それぞれの体験授業を受けてからどの塾を選ぶか決めましょう。
リアルな授業に触れてから決断することで、ミスマッチに悩むリスクを大きく低減できます。
まとめ：集団塾・個別指導塾で悩んだら通塾目的に応じて適切なほうを選ぼう！
塾の指導スタイルには大勢がひとつの教室に集まる集団塾と、通塾目的に応じて個別に組んだカリキュラムで授業を受けられる個別指導塾があります。それぞれにメリットがあるため、子どもの通塾目的や性格に応じて適したものを選ぶことが大切です。
塾選びで見逃せないポイントをまとめると、以下のとおりです。
- 集団塾は難関校を受験する子どもや、競争することで成績がアップする子どもに向いている
- 個別指導塾は自分に合ったカリキュラムで学びたい子どもや、苦手分野をじっくり克服したい子どもに向いている
- 塾選びで迷ったときは、体験授業を受けてから決めることが大切といえる
なお、スプリックスでも集団塾・個別指導塾の両方を展開しています。以下に特徴をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
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