予習・復習は必要?メリットや教科別の勉強法、習慣化のコツを紹介

「予習・復習のやり方がよくわからない」「予習と復習ってどっちが大事なんだろう?」と疑問に思う人もいるでしょう。
予習・復習が大事なのはわかっていても、毎日部活で忙しいと、なかなか学習を継続するのは難しいですよね。本記事では、科目ごとの予習・復習の具体的なやり方について解説します。
予習に関しては10分でできる方法を紹介しますので「毎日部活でヘトヘト」という人でも続けやすいはずです。
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- 10分でできる予習 3ステップ
- 【教科別】効率のよい予習のやり方
- 復習でおさえるべきポイント3つ
- 【教科別】効率のいい復習のやり方
- 予習・復習を習慣化させるコツ
予習と復習はどちらも大事
「予習と復習は、どちらのほうが大事なんだろう?」と思う人もいるかもしれませんが、それぞれ目的が違うため、一概にどちらのほうが大事とは言いきれません。
予習と復習の目的は、以下のとおりです。
予習 | ・授業内容の理解 ・復習時間の短縮 |
---|---|
復習 | ・わからないところを補う ・知識を定着させる |
「予習も復習も大事なことはわかるけど、部活が忙しくて時間がない」という人は、次に紹介する10分でできる予習の3ステップや復習の効率を上げるコツ3選を参考にしてみてください。
予習・復習のメリット
予習や復習をしっかりすることで、テストの点数や内申点(評定)が上がる可能性があります。
ここでは、具体的にどのようなメリットがあるか、なぜテストの点数や内申点のアップにつながるかを紹介します。
予習するメリット
予習するメリットは、以下の3つです。
- 授業内容についていけなくなることが減る
- わからない箇所が明確になる
- 授業中に発言できる回数が増える
メリットを把握したうえで予習を行い、授業に臨みましょう。
授業内容についていけなくなることが減る
あらかじめ勉強しておくことで、授業当日の内容が理解しやすくなり、授業についていけるようになります。
授業内容が理解ができず、先生の話を聞き逃すことやノートを取れないことがなくなり、落ち着いて授業を受けられます。
心に余裕をもって授業を受けることで、自信にもつながり、勉強へのモチベーションを高められるでしょう。
わからない箇所が明確になる
授業前にわからない箇所が明確になることで、授業で聞くべきところが把握できます。
授業は時間が限られているため、予習なしに授業内容をすべて理解するのは簡単ではありません。
予習でわからない箇所を減らしてから授業を受けることで、予習で理解できなかった箇所のみに集中でき、授業内容をより理解しやすくなります。
授業で理解できない内容が減るので、復習にかかる時間を削減できるのもメリットです。
授業中に発言できる回数が増える
予習である程度授業内容を理解できていれば、挙手して発言する余裕も生まれます。先生の質問に対し積極的に答えられ、勉強への自信が身につくでしょう。
積極的に発言していくことで、先生からも授業態度がよいと評価されます。授業態度は内申書の評価項目にもあり、成績がアップする可能性があります。
先生の質問に対し答えが間違っていても問題ありませんが、正解したほうが自信になるため、事前に授業内容を把握しておくのがおすすめです。
復習するメリット
復習することで得られるメリットは、主に以下の3つです。
- 知識が定着しやすくなる
- 授業で理解できなかったところを補える
- 次の単元にもついていけるようになる
復習が必要な理由を具体的に把握できるので、ぜひ参考にしてください。
知識が定着しやすくなる
授業で学んだことを再度学習することで、より授業内容への理解を深められます。復習によって学んだことが記憶に残りやすく、定期テストの対策がスムーズになるでしょう。
とくに授業を受けた当日に勉強することで、知識が定着しやすくなります。授業内容を忘れないよう、できるだけ早いうちに復習しましょう。
授業で理解できなかったところを補える
授業でわからなかったところを時間をかけて勉強できるのも、復習のメリットです。
予習したとしても、授業でわからなかった箇所が出てくることは少なくありません。とくに授業は時間が決められているため、授業のペースについていけなくなることもあるでしょう。
復習は決まった時間がなく、理解できるまで勉強できます。わからなかった箇所を再確認することで、苦手と感じる前に克服できます。
次の単元にもついていけるようになる
習ったことを前提知識として次の単元に進んでいく科目でも、内容についていけるようになります。
たとえば、数学や英語は積み重ねが重要な教科です。少しでも苦手分野が出てきて放置してしまうと、次の単元で応用問題が出題され、より苦手に感じるようになります。
授業があるたびに復習をしておくことで次の単元に必要な基礎知識が身につくため、授業内容が難しくなっても理解しやすくなります。
予習する際の3つのステップ
「予習は何をすればいいのかわからない」「部活が忙しくて予習する時間がない」という人は、以下の10分でできる予習法を試してみてください。
- 次の授業の範囲を把握する
- ひと通り教科書の内容を読む
- わからない言葉の意味や公式などにチェックを入れておく
授業範囲にサッと目を通しておくだけでも、授業の理解度が上がります。さらにわからないところにチェックを入れておけば、先生の話も集中して聞けるのでおすすめです。
予習すると授業を理解しやすくなるため、自信をもって発表する機会が増えるでしょう。受け身ではなく積極的に取り組めるようになると、授業が楽しくなりますよ。
【教科別】効率のよい予習のやり方
ここでは、教科別に具体的な予習のやり方について解説します。
予習時間を短縮したい人は、とくに参考にしてください。
英語
英語の具体的な予習法は以下のとおりです。
- 明日の授業範囲を最低1回は音読する
- 読めない単語を教科書にあるQRコードかスマホで確認する
- わからない単語をチェックし、意味を調べる
- 余裕があるときは、単語を例文ごと覚える
付属のCDがある場合は、ネイティブの発音を繰り返し聞いて真似しましょう。発音やリズム、抑揚がわかるのでおすすめです。


数学
数学の具体的な予習法は以下のとおりです。
- 明日の授業範囲の要点を読む
- 例題を解く
- 解説を見ても分からなかった部分は線を引いておく
例題は解説がついているので、それほど時間はかからないはずです。分からなかった部分を明確にしておけば、授業を集中して聞けて理解度も上がります。
公式やルールが苦手な人は、ノートにまとめておくのも良いです。まとめノートを作っておけば、毎回の予習やテスト前に効率よく学習できます。

国語
国語の具体的な予習法は以下のとおりです。
- 明日の授業範囲を最低1回は音読する
- 読めない漢字は調べておく
また古文と漢文は、上記にプラスして、以下の手順で行うと良いでしょう。
- わからない単語の意味調べをしておく
- 余裕があれば、現代語訳をしておく
- 訳しにくいところに線を引いて授業中に注意深く聞く
漢字や単語を調べるときは、辞書に載っている例文も確認すると使い方もわかり、記憶にも定着しやすいです。


理科
理科の具体的な予習法は以下のとおりです。
- 明日の授業範囲を最低1回は音読する
- 計算問題の単元では、例題を解く
- 解説を見ても分からなかった部分は線を引いておく
とくに実験や観察の前は、授業範囲をあらかじめ確認することで興味関心が高まり、授業を楽しく受けられます。

社会
社会の具体的な予習法は以下のとおりです。
- 明日の授業範囲を最低1回は音読する
- 用語をチェックし、意味を確認しておく
社会の用語は聞き慣れない言葉が多いので、事前に確認しておくと授業の内容が頭に入りやすいです。


各科目ごとの予習方法をお伝えしてきました。「ハードルが高い」と感じた人は、まず授業範囲の確認や教科書の音読から取り入れて、徐々に内容を足していくのも良いでしょう。
「1人で予習するのは難しい」という人は、先取り学習メインの塾に頼ることも検討してみてください。スプリックスでは、先取り学習に特化した以下3つの塾を運営しています。
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復習の効果を上げるコツ3選
理解の定着をはかるのに大事な復習ですが「いつ、どうやればいいの?」と、疑問に思う人もいるでしょう。
復習の効果を上げるコツ3選は、以下のとおりです。
「復習しても、すぐに忘れてしまう」とお悩みの人は、ぜひ参考にしてください。
時間をおいて復習する
習ってすぐに復習するよりも、時間をおいたほうが記憶に定着しやすいです。
1回目の復習は、学習の1〜2日後が良いです。あまり早いと意味がなく、遅すぎると最初から覚えなおすことになるので、遅くとも1週間以内には最初の復習をしましょう。
部活で忙しくて平日は時間がない人でも、週末に復習すれば1週間を超えることはありません。
繰り返し復習する
知識を定着させるためには、反復が重要です。
脳は何度も思い出す記憶ほど重要なものと認識するため、繰り返し復習すると記憶に残りやすいのです。
1回の復習にかける時間は15分程度で良いので「何度も繰り返すこと」を意識してみてください。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが考案した「エビングハウスの忘却曲線」によると、復習は「2日後・1週間後・1ヶ月後」に行うと効果的です。
出典:“どうせ習っても忘れちゃうしなぁ..”と思う方! | 横浜市旭区ノジマパソコン教室 四季の森校 (nojima.co.jp)
タイミングよく復習を重ねることで、記憶を思い出すのにかかる時間を短縮できます。つまり、復習にかける時間が短くなって、効率よく勉強できるのです。
テスト前に焦らないためにも、ぜひ復習のタイミングにも気をつけてみてください。
アウトプットする
復習するとき、教科書を眺めて満足していませんか?記憶を定着させるには「音読する・書く」といったアウトプットをメインにするのが効果的です。
具体的なアウトプット方法は、以下のとおりです。
- 教科書や単語を音読する
- 問題集をノートに解く
- 人に教える
とくに「手で書くこと」は重要で、パソコンに打ち込むより手書きで記録したほうが、内容を記憶しやすいという実験結果も出ています。ただ、やみくもに英単語を書いたり、ノートをきれいにまとめたりしても効果は薄いです。
単語なら意味やスペルを隠してテスト形式にして書く、ノートにまとめるより実際にワークを解くなど「思い出す」ことを意識してください。
思い出す回数が多いほど「これは大事な記憶」と脳が認識し、長期記憶に残りやすくなります。
参考:すぐ復習するのはNG!? 8つの「ダメな勉強法」とその解決策をベストセラー医師が解説!|新R25 – シゴトも人生も、もっと楽しもう。
【教科別】効率のよい復習のやり方
ここでは、教科別に具体的な復習方法を解説します。
先ほど紹介した効率のいい復習に欠かせない「タイミング・反復・アウトプット」を意識しながら、取り入れてみてください。
英語
英語の具体的な復習方法は、以下のとおりです。
- 授業で習った部分の教科書の音読する
- 単語を自分でテストする(日本語から英語、英語から日本語)
- 習った箇所の日本語訳を英文になおす
3の日本語訳を英文にするのは大変かもしれないので、テストに向けてコツコツ進めていくと良いでしょう。1日1〜2文と自分で決めて、ムリのない範囲で行ってみてください。
数学
数学の復習は、ワークやプリントを使って、授業で習った部分の問題を解いてみるのが良いです。
授業を思い出しながら解くことで、記憶に定着しやすくなるため、まずは自力で解けるところまで解いてみましょう。わからない箇所は赤で答えを写しても意味がありません。解説を見てもわからないところは、先生に聞くようにしましょう。
テスト前にもう1回ワークを解きたい人は、1回目はノートに解く、赤シートを利用するなどして工夫しましょう。
国語
国語の具体的な復習方法は、以下のとおりです。
- ワークやプリントで授業で習った部分の問題を解く
- 漢字や単語をテスト形式で覚える
- 授業で習った部分の音読する
漢字や単語は、カードやノートを使って自分でテストしながら覚えるのがおすすめです。
写すのではなく思い出すことで、長期記憶に残りやすくなります。
理科
理科の具体的な復習方法は、以下のとおりです。
- ワークやプリントで授業で習った部分の問題を解く
- 授業で習った部分の音読する
理科は暗記科目という印象があり、重要語句だけ暗記して分かったつもりになっている人が多いです。しかし、分野によっては計算問題や実験・観察問題も多く、演習をおろそかにするとテストで点数が伸びません。語句の暗記も大事ですが、問題を実際に解いてみて、知識が身についているか確認してみてください。
社会
社会の具体的な復習方法は、以下のとおりです。
- ワークやプリントで授業で習った部分の問題を解く
- 授業で習った部分の音読する
社会は暗記科目なので、繰り返し問題を解くことで記憶に定着します。ただ、社会に興味がなく、なかなか覚えられないという人も多いと思います。
社会が苦手な人は、社会に興味をもつ習慣を取り入れるのがおすすめです。たとえば「歴史漫画を読んでみる」「ニュースを見て世の中で起こっている出来事をチェックする」などです。
興味があることは覚えも早いので、できるところから取り入れてみてください。
最大の復習はテストのやり直し
復習で1番効果的なのが、定期テストのやり直しです。テストは返却されたらそのままにせず、必ず間違えたところを解き直しましょう。
勉強は積み重ねなので、間違えた部分をやり直しておくことで、次の単元の予習にもなります。自分のミスの傾向にも気がつけて、次回のテストに活かせるでしょう。
テストのやり直しの具体的な方法については、以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

予習・復習を習慣化させるコツ3つ
人は本来めんどくさがりで、新しい変化に抵抗する生き物なので、予習・復習を習慣化するのは簡単ではありません。
新しい習慣を身につけるときは、やる気に頼らなくてもいい仕組み作りが大事です。具体的な方法として、以下の3つを紹介します。
今日から実践できる簡単なものばかりなので、ぜひ取り入れてみてください。
勉強する場所と時間を固定する
行動を習慣化させるには、決まった時間と場所を設定することが大事です。まずはスケジュールを洗い出して、予習・復習にあてられる時間を見つけてみましょう。
たとえば、月・水・金はお風呂の後の寝る前1時間を予習にあてる、火・木は学校から帰宅後すぐに1時間予習するなど、勉強する曜日と時間を固定すると習慣化しやすいです。
習慣化するまでは、勉強時間になったら親に促してもらうよう頼んだり、アラームをかけておいたりと、継続できるよう工夫してみましょう。
勉強する環境を整える
勉強する環境が整っていないと集中できず、習慣化は難しいです。勉強部屋には、スマホや漫画などの気が散るものは置かない、持ち込まないを徹底しましょう。
とはいえ、調べ物や英単語の発音を確認するのにスマホは便利です。勉強でスマホを使う場合は「集中モード」を活用して通知をオフにしたり、SNSはログアウトしてワンタップで開けないようにしたりといった工夫が必要です。
集中モードの設定方法は、iPhoneとAndroidスマホで異なるため、以下を参考にしてください。
iPhone:iPhoneで集中モードを設定する – Apple サポート (日本)
Android:フォーカス モードとは? 作業に集中できるスマホの通知制限設定と解除方法 (android.com)
とりあえず教科書を開く
習慣化のコツは「これなら失敗しないだろう」というレベルまで、ハードルを低くしておくことです。勉強なら、まずは教科書を開くことからはじめましょう。
大事なのは継続することなので、最初は内容が伴わなくても気にしなくて大丈夫です。人は達成感があると続けやすくなるため、最初はあえて低いハードルを設定しておきましょう。
とりあえず始めることで、やる気がなくても気分が徐々にのってきて、継続できることもあります。「教科書を開くだけなんて意味がない」と思うかもしれませんが、長期に渡って同じことを繰り返すことが習慣化の近道です。疲れている日もあると思いますが、教科書を開くことだけは毎日続けてみてください。
まとめ:予習・復習の習慣化が難しい人は塾に頼るのも手
教科別の予習・復習方法を解説しました。予習・復習が大事なのはわかっていても、習慣化するのは簡単ではありません。なかなか継続できない人は、今回紹介した習慣化のコツも取り入れてみてください。
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