【中学生向け】英語の勉強法と5つのステップ!苦手克服のコツや受験対策も解説

上記のような悩みをもつ生徒さんが多くいらっしゃいます。また保護者の方でも「子どもの英語を伸ばしてあげたいが、アドバイス方法がわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際、2021年4月から新学習指導要領にそった学習内容に変更されたため、以前と比べて英語は難しくなってきています。
単語数の増加 | 約1,200語から約1,600〜1,800語に増加 |
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学習内容の増加 | 高校の内容(現在完了、仮定法)が中学校に追加 |
学習領域の増加 | 「話すこと」が「やり取り」と「発表」に分割 |
上記のように学ぶ内容が増えているため、効率的に学習を行わなければいけません。
そこで本記事では、これから中学の英語を総復習したい方むけに、5つのステップに分けて学習方法をお伝えします。今日から実践できますし、レベル順なので自分がどの段階でつまずいているかわかるはずです。参考にしていただき、高校受験に向けて早めのスタートを切りましょう。
高校入試に向けてスケジュールが決まっていない方は、以下の記事も参考になるはずです。ぜひ合わせてご覧ください。

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- 中学英語の学年ごとの学習内容
- 中学英語を苦手な人がしてしまう勉強法
- 中学の英語を復習するステップ
- 英語の効率的な勉強方法
【学年別】中学生が英語で勉強する内容
まずは、学年ごとにどのような学習をしてきたか確認します。目的地に効率よく到着するためには、これから進むルートを大まかに知っておくことが大切です。
参考:文部科学省「学習指導要領」より
中学1年生の英語 | 英単語と基礎英文
中学1年生はアルファベットや単語の暗記からスタートし、簡単な英文の読み取りがメインです。
小学校では「英語に親しむこと」がメインでしたが、中学校では受験英語に向けてリーディングに主軸が置かれはじめます。三人称単数や複数形の使い分けといった基本でつまずく生徒が多く、本格的な英文を読む前に「英語が苦手」と感じてしまうようです。その結果、英語への学習意欲を低下させる生徒が増えます。とくに代名詞ごとの「be動詞の使い分け」は、慣れるまで苦手意識を強くもつ生徒が多いのが実態です。
2学期以降には疑問文や命令文を学びます。レベルが上がるにつれて単語の穴埋めだけでなく、短い英作文もテストに出題されます。

中学2年生の英語 | 受験で頻出の文法
中学2年生は、時制(過去形や未来形など)による書き分けを学ぶため、文法の難易度が上がります。
同じ単語でも「go-went-gone」など時制によって使い分ける必要があり、単語の暗記量が多くなっていきます。高校受験で出題される分野のなかで、かなり多くの分野を学ぶのも中学2年です。たとえば以下のような内容です。
- 不定詞と動名詞:「to + 動詞の原形」や「動詞のing」
- 現在完了形:「have + 過去分詞」など
- 助動詞:「must」「have to」の使い分けなど
- 比較:「形容詞 + erer」「形容詞 + estest」
中2の学習内容が不十分な生徒は、受験英語で苦しむケースが多いです。そのため、まずは2年生の定期テストを見直して、理解できているかを確認してみましょう。
「森塾」では先取り学習を中心に行うので、学校の授業が復習代わりになり、学習が不十分といった事態を避けやすいです。事前にしっかりと英語を理解した子におすすめ。
2年生で習う英語は、1年生と違って感覚では学習しにくくなることも考えられます。そのタイミングでおすすめなのが「自立学習RED」。個人にあった学習プランを作成したり、勉強の仕方の指導もあるので、英語の勉強方法に悩んでいる子におすすめです。
中学3年生の英語 | 高校入試問題と長文読解
中学3年生は、受験に向けて長文読解を行いながら、関係代名詞のような複雑な文の作り方も学びます。
whichやthatで文をつなぐ関係代名詞は、つまずく子が多く存在します。しかし、長文では必ず使われる表現であるため、長文読解の得点を上げるためには非常に大切です。そのほか、以下の内容を主に学びます。
- 仮定法:「If + 主語 + 動詞の過去形, 主語+助動詞過去形+動詞原形~」
- 受動態:「be + 過去分詞」
- 現在完了:不規則動詞の使用といった中2の応用
いずれも中2までの学習がベースとなっているため、中3の内容だけで勉強を進めるよりも、2年生までの復習と並行して勉強していくのがおすすめです。
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英語の勉強の仕方がわからない中学生がしてしまう3つのNGな勉強法
中学英語が苦手でよくわからない人は、次のような勉強法をしていませんか?上記のような勉強をしていたら、今すぐに改善する必要があります。その理由を見ていきましょう。
必要な復習をせずに次の内容を暗記する
反復学習を行わずに単語や文法を覚えようとする方法はNGです。また、一度に大量の内容を覚えようとすると、一つひとつの内容の記憶が薄れてしまうため避けましょう。
学習した内容は、2度、3度と復習を繰り返すことで少しずつ記憶に定着していきます。一度に覚える内容を多すぎないようにすること、必ず復習とセットで学習することを意識して、英語の苦手感をなくしていきましょう。
復習するなら、勉強時間に組み込むことで習慣化してしまうのがおすすめです。たとえば学習開始の10分は必ず前回の復習をする、といったルールを決めてみてはいかがでしょうか。
英語の発音がわからないまま書いて暗記する
英語の学習は、発音や音読とセットで覚えると効率が上がるでしょう。
単語を書くだけの場合、文字としての情報しか頭に入らないため忘れやすくなります。しかし発音しながら書けば、文字と音声情報がセットで記憶に残ります。曲の歌詞がメロディーとセットになっているため覚えやすいように、単語も発音と一緒に覚えましょう。
発音がわからない場合はスマホやパソコンを使い、Googleで検索すると発音が聞けるため、ぜひご活用ください。
テキストを読み理解しただけで終わる
テキストの解説を読み、文法や長文の意味を理解しただけで終わってしまうと、テストの得点にはつながりません。
「授業では理解できたのにテストではなぜか解けない」
「テスト後に落ち着いて解き直したら正解できたのに」
といった生徒の声を聞くことがあります。
ただ、このようなケースは理解しただけで終わっていることが原因です。例えば、どれだけ水泳の本を読んでも、練習せずして速く泳げないように、英語も実際に使ってみなければ上達しません。
理解したことが実際に使えるかどうかチェックするために、必ず問題を解くようにしましょう。
以上のような勉強法をしていた方は、次に述べる5つのステップを踏み、苦手を克服していきませんか。
【中学生向け】英語を総復習する順番と勉強法5ステップ
中学校3年間で学習する内容は非常に多く、どこから手をつけていいかわからない方もいらっしゃるはずです。そのような方に向けて、具体的な英語の勉強方法を次の5ステップに分けてお伝えします。
ステップ1:英単語の暗記
高校受験は一部の学校をのぞいて、筆記による記述試験なので、単語を書けなければ得点できません。何よりもまず、単語を覚えることがスタートなのです。
単語を覚えていく際は、スペルだけでなく意味もセットで記憶することで、完璧でなくとも英文の理解が可能になるはずです。
たとえば、私たちが外国の人に「東京、駅、行く、どこ」と単語で話しかけられたとしても、「東京駅へ行く方法を知りたいのだな」と理解できます。そのため、以下のような方法を利用して、まずは単語を覚えましょう。
単語カード | 覚えていない単語だけに絞ってスペルと意味を表裏に書き、フラッシュカードにする |
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録音する | 英単語を自分で読んで録音(動画撮影)し、スピーキングしながら覚える |
アプリを使う | 英単語アプリを使い、スキマ時間を活用して少しずつ覚える |
チャットで使う | DMやLINEを送る時に英単語を使ってみる |
どの方法を選ぶにしても、ポイントは「定期的に」「繰り返し」行うことです。
1日にすべての単語を覚えることは不可能なので、似た意味の単語をグループ化して思い出したり対義語をまとめたりするなど、何度も単語にふれる機会を作りましょう。
ステップ2:文法の復習
単語の暗記が習慣化できたら、文法問題にも取り組みます。
車に例えると単語は車輪で、文法はハンドルのようなものです。英語は単語の順番によって意味が変わることもあるため、正しい文法の理解が長文読解やリスニングの得点につながります。
文法を復習するなら、3年間をまとめた総復習用テキストを使うと効率的です。以下の順番で学習を進めましょう。
- テキストの目次を開く
- 苦手な分野を5段階でランクづけする
- もっとも苦手(レベル5)から優先して問題を解く
ポイントは「わかる分野はやらない」ことです。
受験までの時間は限られているため、すべてを復習するのは非効率的です。必ず苦手な分野から取り組むようにしましょう。
ステップ3:定期テストと復習ノート
単語と文法の次は、定期テストを使った実戦的な演習に入りましょう。
定期テストは、2〜3ヶ月の学習内容をギュッと凝縮して問題にしているため、少ない時間で成果につなげやすいテキストといえます。定期テストで間違えた問題は、自分の理解不足の証拠でもあるため、間違えた問題だけに絞って解きなおすだけでも効果があるでしょう。具体的には、以下の順番で復習を行なってみてください。
- 復習用のノートを用意する
- 1年生からの定期テストを集める
- 見開きの左ページに、間違えた問題をボールペンで写す(長文ならコピー貼付)
- 見開きの右ページに、答えを写す
- 右ページの答えを隠して解きなおす
ポイントは、鉛筆ではなくボールペンで書き写すことです。ボールペンで写しておくと、復習ノートに鉛筆で書き込みをしても、問題だけを残して書き込みを消せます。2度、3度と繰り返し解くことで、自分が理解できていない文法も明らかになるため、復習すべき分野を絞り込めます。

ステップ4:長文読解の入試問題演習
単語と文法の理解が深まってきたら、長文読解に取り組みましょう。
定期テストや授業用テキストで出題される長文は、難易度を下げるために入試問題よりも短い場合があります。そのため、入試問題を想定してより長い英文を読むトレーニングが必要です。すぐに長文読解が難しい方は、以下の順番で取り組みます。
- 自分の興味がある分野の長文を選ぶ
- 日本語訳を読んで大まかに内容を把握する
- 英文を読みながら意味を理解する
- 問題を解く
- 間違えた問題は復習ノートにボールペンで写す(ステップ3を参照)
ポイントは、自分の興味がある分野の英文を選ぶことと、日本語訳を先に読むことです。興味がある分野は背景知識も豊富にあるため、一つひとつの単語がわからなくても言いたいことが予想でき、英文でも読みやすくなります。
おすすめは日本語と英語が併記されたマンガからのスタートです。図書館でバイリンガル版が借りられないか調べてみましょう。また3年生であれば、日本のニュースを英訳した文章がおすすめです。最初から長文読解をはじめると、単語ごとに意味を調べたり文法を確認したりして進まなくなり、学習が苦痛に感じます。
ステップ5:リスニングとスピーキング
リスニングは単語や文法はもちろん、長文を訳しながら聞き取る力が要求されるため、最後に鍛えていきます。
リスニング単独で学習するのではなく、スピーキング(音読)もセットで行うことで、効率的に力を伸ばすことが可能です。リスニングした内容を真似してスピーキングすることを「シャドーイング」と呼び、シャドーイングは話すだけでなくリスニングにも効果があると証明されています。具体的な手順は、以下の通りです。
- リスニング問題を聞く
- 英文を確認
- 問題を解く
- リスニング問題をシャドーイングする
自分の部屋でぶつぶつとシャドーイングするのは、最初は恥ずかしく感じて抵抗があるでしょう。しかし、科学的にも正しい方法と証明されているので、まずは取り組んでみてはいかがでしょうか。

英語が苦手な中学生におすすめの勉強法・コツ3選
英語を勉強するうえで、次の3つのポイントに気をつけておくとムダが省けます。
1:毎日英語に触れる
中学英語は暗記がメインとなるため、毎日触れて忘れないようにすることが大切です。
苦手だからといって、テスト前だけ学習していると記憶が定着せず、高校入試直前にもう一度復習をすることになってしまいます。
問題を解くのが苦手な人は、英語が得意な人に質問するだけでも大丈夫です。まずは毎日少しでも英語に触れて、単語を書いたり英文を読んだりする時間を確保しましょう。

2:スキマ時間に英語の勉強アプリを活用する
英語は1分あれば勉強できる教科なので、単語帳や学習アプリなどを活用して、スキマ時間に知識のインプットを行いましょう。たとえば下記のような方法があります。
- トイレの30秒:英単語の問題を3問解く
- 歯を磨く3分間:文法の穴埋め問題を解く
- 通学の30分間:短めの読解問題を解く
英語は短時間で行える勉強法があるので、苦手な人でも短時間の学習を積み重ねれば得点が可能です。
3:英単語や文法は新出と復習を交互に覚える
英単語や文法などの暗記は毎日繰り返すことに加えて、前回覚えた内容をもう一度思い出す時間をとることがコツです。たとえば前回10個の単語を覚えた場合、前回の10個を思い出してから、今回の新出単語10語を覚えていくようにします。
有名なエビングハウスの忘却曲線によれば、人間は記憶の70%を翌日に忘れていると言われ、反対に復習を繰り返せば90%の内容を定着させることが可能と言われています。暗記を行うなら、必ず「復習をセットで行う」ことを意識しましょう。
中学生の英語の勉強法でよくある質問
中学英語が苦手な方は、同じような悩みを抱いていることが多くあります。とくに勉強法については、間違った方法をどれだけ続けても得点にはつながらないため、早い段階で正しい方法を身につけておきましょう。ここでは、以下のよくある質問に回答していきます。
- 英語の効果的な勉強法が音読というのは本当ですか?
- 英作文を効率よく勉強する方法はありますか?
- 中学校での英語の定期テストについて、おすすめの勉強法はありますか?
英語の効果的な勉強法が音読というのは本当ですか?
音読は非常に有効な勉強方法です。
筑波学院大学教授の江原一浩氏によって、音読は記憶に対して効果があるとの研究(※)が行われています。音読は目で読む活動に比べて、聴覚など身体的な感覚を総動員して行われるため、忘れにくくなると考えられています。
※参考:音読活動の再考察
英作文を効率よく勉強する方法はありますか?
英作文は英語の勉強の中でも難易度が高く、難しいと感じる生徒が多くいます。
ゼロから完璧な文章を長々と書かなければならないと考えるため、難しいと感じてしまいます。そのため、英作文を練習するなら、次の3つを実践してみましょう。
- 今知っている単語だけを使い、3行以内で書く
- 間違っていることを前提で書く
- 先生に提出して直してもらう
中学校によっては、生活ノートに日常の記録を毎日書き、担任の先生に提出している学校もあるかと思います。その生活の記録を英作文に活用すれば、強制力をもって毎日書けるのでおすすめです。
中学校での英語の定期テストについて、おすすめの勉強法はありますか?
中学校の定期テストは入試問題とは異なり、授業で取り扱った分野しか出題されません。
先生は多くの場合、学校で使用している教科書とワークブックを参考にテストを作成します。したがって、次の順番で学習を進めるとよいでしょう。
- 正しい範囲を確認する
- 教科書を毎日音読する
- ワークブックのわからない問題だけ解く
- 3で間違えた問題だけ繰り返し解く
この手順に従い、範囲の内容を徹底的に頭に入れていきます。
コツはわからない問題と間違えた問題だけを繰り返し解き、すでにわかる問題には時間を使わないことです。なぜなら、一度理解できた内容は、テスト直前にサッと見直しをすれば思い出せるためです。
詳しくは以下の記事でも解説していますので、参考にご覧ください。

まとめ:中学生の英語の勉強法に迷ったら5つのステップを踏もう
これまで中学の英語の勉強法がわからない、英語が苦手だという方に向けて正しい勉強法をお伝えしてきました。英語が苦手な生徒の多くは「正しい勉強法」で「正しい量をこなす」ことができれば、得点が伸びていきます。そこでもう一度、正しい勉強法5ステップをおさらいしておきましょう。
上記のステップをひとつずつクリアして、英語の得点を伸ばしていきましょう。
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