定期テスト前日の勉強法!ノー勉時の対策ややってはいけないこと、睡眠時間も解説!

「明日からテストなのに何もしていない……」
「テスト前日から何とかする方法はない?」
このように、テスト前日になって慌てていませんか?勉強せずに高得点をとる人もいますが、それは授業中の説明でほぼ理解できている人か、陰で努力を積み重ねている人です。
今からテストまで残された時間は少ないかもしれません。しかし、何かしなければならないと考えてこの記事をご覧になっているはずです。この記事ではそのようなあなたにむけて、今からできる点数を最大にする方法をお伝えします。
結論、重要なのは次の3つをしっかり行うことです。
- 目標となる点数を決める
- 勉強の計画を立てる
- 勉強する
「とくにかく勉強したほうが早くない?」と考える人は、おそらく失敗するでしょう。
この記事を読んでいただければ、赤点や過去最低点をとるといった最悪な結果を避けられますので、最後までご覧ください。
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- 定期テスト前日からの勉強法がわかる
- テスト前日の勉強計画をどう立てるかがかわる
- テスト前夜にやってはいけないことがわかる
- テスト当日にすべきことがわかる
定期テスト前日から点数を伸ばすための5ステップ
次の5つのステップを確実に踏むことで、ムダを省いて勉強ができるため、やみくもに問題を解くよりも点数が上がります。
- 前日から定期テストまでの残り時間を計算する
- 定期テストの目標点を決める
- 何を勉強するか範囲を絞る
- 勉強する順番を決める
- 集中して勉強する
もっとも大切なのが2〜4の計画です。その理由とともに、各ステップを詳しく解説します。
ステップ1:前日から定期テストまでの残り時間を計算する
生活に必要な時間や睡眠時間を引いて、勉強に使える時間を計算しましょう。
残り時間を計算することで使える時間がはっきりするため、具体的な計画を立てることが可能です。
たとえば、現在が18時で0時に寝るとすれば、風呂・食事を含めても4.5時間勉強できます。4.5時間あれば、少なくとも3教科は対策ができるはずです。残り時間がわからないまま勉強をはじめるのは、お金がいくらあるかわからないままショッピングに行くようなものです。
ステップ2:定期テストの目標点を決める
残り時間を計算したら、次は各教科の目標点を決めましょう。
目標点が決まれば、どのくらい勉強をしなければいけないか目安がわかるため、残り時間とつき合わせて計画が立てやすくなります。たとえば英語がいつも40点台で、今回のテストの目標が50点台であれば、それほど勉強時間はかからないはずでしょう。
なお、時間がない時のコツは、不得意な教科の点数を上げることです。なぜなら、得意な教科にくらべて伸びしろが大きいからです。
得意な教科は取り組みやすい一方で、理解できている部分が多いため、わからないところや解けない問題を探す時間もかかります。塗り絵でたとえると、広くて白い部分を塗りつぶすときはサクサク塗れますが、境界線の近くをはみださないように塗るのは時間がかかるイメージです。
ステップ3:何を勉強するか範囲を絞る
残り時間と目標点が決まれば、あとは各教科で「どの範囲を勉強するか」を決めていきます。
つまり、テスト範囲すべてを勉強するのはあきらめて、得点につながりやすい部分だけを学習していくのです。範囲を絞ることは、言い換えれば「捨てるところを決めること」とも言えます。
たとえば数学の場合、60点台を目標にするのであれば難しい応用問題は捨て、応用問題の(1)と(2)だけに取り組む方法が考えられます。もちろん勉強がはかどって時間が余った場合は(3)以降も取り組めばよいのですが、計画段階では必要最小限の範囲にとどめておくのがポイントです。
小さな魚を釣りたいときは針を小さくするように、目標に合わせた手段を選びましょう。
ステップ4:勉強する順番を決める
「そろそろ勉強しないと時間がなくなる……!」
このように思うかもしれませんが、『計画を立てれば未来が現在になり、あなたは行動を起こすことができる』という言葉があるように、時間がない時ほど計画が重要です。
残り時間や目標点、勉強する範囲が決まったら「勉強する教科の順番」を決めましょう。順番も決めておかないと、予定より遅れてしまって、途中で時間切れになるかもしれません。
順番はかんたんな教科からスタートし、よく考えないと理解が難しい教科を後にすると効率的です。最初に難しい勉強をしてしまうと脳が疲れ切ってしまい、集中力が続かなくなる可能性もあります。
また、脳は寝ている間に記憶を整理するとされているため、暗記中心の勉強は寝る直前に行うのがよいでしょう。
ステップ5:集中して勉強する
計画が立ったら、あとは残り時間をムダにしないよう迷いを捨てて学習しましょう。
ただし1分考えても手が進まない問題は時間がもったいないので、すぐに答えを見て理解し、解答を再現できるよう暗記するのがおすすめです。
今は理解できない解答であっても、後から別の知識とつながることで「そういうことだったのか」とわかるときがあります。
【教科別】定期テスト前日の勉強法
各教科のテスト前日にできる勉強法をまとめました。
- 国語:漢字が中心。ワークの記述問題を覚え、解答が再現できるようにする
- 社会:重要語句を暗記しつつ、解説できるようする
- 数学:基本問題に集中。応用問題は(1)を確実に解けるようにする
- 理科:用語を優先して暗記。生物>地学>化学>物理の順で取り組む
- 英語:音読が優先。授業で扱った英作文を書けるようにする
それぞれ解説します。
国語
国語は他の教科に比べて暗記で対処できる分野が少ないため、テスト前日からの勉強に向いていません。しかし対処可能なところもあるので、以下を取り組みましょう。
- 漢字の読み書き
- 小説の作品名、作者名を漢字で書く
漢字は必ず出題されますし、前日から覚えることも可能なので、最優先で取り組みます。
記述問題の対策をするなら、模範解答を再現できるようにするため、解説に載っているキーフレーズ(部分点がもらえる箇所)をチェック。丸暗記は効率が悪いので、重要ポイントだけ覚えていきます。
社会
社会は用語の暗記を中心に対策します。ただし、用語を丸暗記しても問題が解けない場合が多いため、用語に関係する知識も理解しておくことが必要です。
たとえば日本史「大阪夏の陣」について覚えるなら、以下の事柄も理解しておかなければいけません。
- 何年の出来事か
- 誰と誰が戦ったのか
- 戦った目的は何か
- 結果はどうなったのか
これらの知識を理解するために、話して解説してみるのがおすすめの覚え方です。話すほうが書くよりも速いうえ、記憶に残りやすいので、1人でブツブツと解説してみましょう。
数学
数学は教科書の練習問題や章末問題を解いていきます。テスト範囲で新たに学んだ公式がある場合、その公式を覚えるとともに、使い方に慣れていく必要があるからです。
ワークなど問題集がある場合、応用問題には手を出さず、確実に得点しやすい基本問題に絞って練習します。どうしても時間がないときは、問題集の(1)だけでも確実に解けるようにしておきましょう。
理科
理科は暗記で対処しやすい、用語の多い分野から学習します。計算問題が多い化学や物理の分野は避けて、生物や地学を優先しましょう。
化学、物理を対策する場合は、数学と同様公式の理解が必要になるため、どの問題でどの公式を使うかパターンを覚えておかなければいけません。
英語
英語は音読を中心に取り組みます。
音読を面倒に感じる人は多いのですが、好きな歌の歌詞を覚えられる人がほとんどなように、音読を繰り返すことで「理解できなくても文章を再現できる状態」になれるはずです。たとえば歌詞すべてが理解できなくても、英語の歌を音で覚えた経験がありませんか。
教科書を繰り返し音読することで、英作文や穴埋め問題に対応できる箇所が増えます。さらに、音読した英文の日本語訳も音読しておけば、意味とセットで記憶することが可能です。
定期テスト前日でノー勉のときの対策
定期テスト前日で全く勉強していない状態から、テストで高得点を取るのはかなり厳しいです。ただし、できる限り勉強することで点数を伸ばせる可能性があります。
以下の3つの対策について詳しく紹介します。
- 現状を把握する
- 苦手科目に力を入れる
- 演習が必要な勉強から始める
現状を把握する
はじめに勉強すべきことを決めるために、現状を把握しましょう。テスト範囲やノートの内容を確認し、試験で出題されそうなポイントを探します。
ノートをしっかりと取っている人の場合、重要なポイントを明記しているはずなので、どこを優先的に勉強すればよいかわかるようになります。
あまりノートを取れていない場合は、友だちに見せてもらうのもひとつの手です。出題される可能性が高い場所を洗い出し、自分が理解できているかどうかを確認して何を勉強すべきか決めましょう。
苦手科目に力を入れる
総合得点を高めるなら、苦手科目に力を入れることをおすすめします。得意科目の点数を伸ばすには難しい問題を解く必要がありますが、苦手科目であれば基礎問題を中心に勉強すればある程度点数を取れるようになるためです。
一般的に90点の得意科目を100点にするよりも、40点の苦手科目を50点にするほうが簡単です。また、苦手科目のほうが伸び幅も大きいので、総合得点を高められる可能性が高くなります。
苦手科目の重要ポイントを押さえ、基礎固めに力を入れましょう。
演習が必要な勉強から始める
勉強には暗記と演習がありますが、演習が必要な勉強から始めるようにしましょう。暗記問題は本番直前でもできるためです。
演習問題は解法を理解しながら覚える必要があり、時間がかかります。時間がかかる分、記憶に残りやすいので先に勉強するのがおすすめです。
一方で英単語や歴史用語などの暗記は早めに覚えても忘れる可能性があるので、演習問題を解いてから着手しましょう。なお、演習問題だけに時間をかけると暗記の時間が減ってしまうため、基本的な問題だけに絞って勉強することが大切です。
定期テスト前日にやってはいけないこと3選
次の3つをしてしまうと、せっかく効率よく行った勉強がムダになるかもしれません。酷い結果になるのを回避するためにも、やめておきましょう。
- 学校で使用しているテキスト以外に手をつける
- 勉強するときゲームやスマホを近くに置く
- 睡眠不足のままテストを迎える
具体的に見ていきましょう。
NG1:学校で使用しているテキスト以外に手をつける
定期テストは、学校で使用するテキスト(教科書・問題集)からほとんどの問題が作成されます。最後の応用だけは先生の自作問題だったり、別のテキストから引用したりするかもしれませんが、その問題は解く必要がありません。
確実に得点することを目的としているので、効率よく勉強するなら学校で使用しているテキストに絞りましょう。
また、学校で使用していないテキストに取り組んでみて、解けなかった場合、自信を失うことにもつながります。「もう勉強してもムダだ」という気持ちにならないためにも、学校で使っていないテキストに手をだすのはやめましょう。
NG2:勉強するときゲーム・スマホを近くに置く
誘惑するものを近くに置くと、集中力が途切れて効率が悪くなってしまいます。
ベストセラーになった『スマホ脳』(アンデシュ・ハンセン著)によれば、一度切れた集中力を戻すのに25分以上かかるとのことです。
また、電源がOFFになっていたとしても、スマホが近くにあると学習のスコアが下がってしまうとの結果が同書にて示されています。
ゲームやスマホなど誘惑するものがない環境で勉強するため、家族にテレビを消してもらうといった協力をしてもらい、学習環境を整えることが大切です。
NG3:睡眠をとらずに徹夜する
定期テスト前夜に「今夜は寝ずに徹夜で勉強だ」と気合をいれるのは間違いです。寝不足は勉強の効率を下げるとともに、次の日の体調悪化にもつながってしまいます。
また、記憶はノートに暗記事項をまとめているときではなく、睡眠中に行われています(※)。せっかく覚えた知識も、徹夜によって記憶されないかもしれません。十分な睡眠をとらずにテストに臨むのは、ボロボロの防具で戦場に突入する兵士のようなものです。
※参考:国立精神・神経センター精神保健研究所 鈴木博之氏「睡眠中の情報処理」
定期テスト前日の適切な睡眠時間
普段通りの睡眠時間を確保することが大切です。
テスト前夜は遅くまで頑張ってしまうことが多いですが、急に睡眠時間が増減すると体内リズムが狂ってしまい、体調不良につながる可能性があります。試験中に眠くなり解答に集中できなかった場合、せっかくの勉強がムダになるかもしれません。
また、睡眠中に記憶が整理されるため、少なくとも通常の睡眠時間マイナス90分ほどにとどめておき、勉強した内容が記憶として定着させることを優先しましょう。
定期テスト当日にすべきこと
いよいよテスト当日です。前日行った対策の効果を最大限に発揮するため、試験当日は以下の項目を意識しましょう。
- 直前までインプットをやめない
- 自信がなくても落ち着いて臨む
- 試験中は解ける問題に絞って解く
知識の暗記は直前までインプットする
テスト前の休み時間は大切なインプット(記憶)の時間です。
「今さらやっても遅い」とあきらめてしまったら、これ以上1点も上げることはできません。仮にあきらめた状態でテストを解いた場合、集中力が低下したまま解答する可能性があります。低い集中力がつまらないミスを発生させ、余計に結果が悪くなるかもしれません。
たとえ10分前であっても、英単語や理科の用語、社会の人名などは直前確認で得点が可能です。少しでも覚えておけば、今回のテストでは出題されなくても、別のテストで役立つかもしれません。
自信がなくても落ち着いて解く
定期テスト前日から慌てて勉強すると、自信をもって臨むのは難しくなります。
しかし自信がもてないからといって、あせってテストを受けても100%の力が発揮できないままです。たとえ自信がなくても、テスト開始と同時に一度深呼吸をして、落ち着いた状態でテストを受けましょう。
深呼吸をすることで不安な感情を軽減でき、心と身体をリラックスさせて、解答を始められます。テストは得点が目標ではなく自分の力を試すものだ、と考え方を切り替えることで、緊張せず自信をもって解けるはずです。
解ける問題に絞って時間を使う
テストが開始されたら、第1問から順に解きはじめるのではなく、限られた時間で解けそうな問題から始めます。
「難しい問題に時間をかけた結果10点しかとれませんでした……」とならないために、記号問題から取り組んだり、単語レベルの問題から解いたりして、解答できる問題数を増やしましょう。
記述問題であっても、何かしら書くことで部分点がもらえるかもしれません。とにかく解答数を増やすことを意識していきましょう。野球であれば、1試合1打席で結果を出すよりも、打席に立つ回数を増やした方が成績を伸ばしやすいのと同じです。
定期テスト前日の勉強に関するよくある質問
定期テストの前日には、慌ててさまざまな対策を取ろうとするものです。しかし、「本当にこの対策が効果的なのか?」と疑問に思うこともあるでしょう。そこで、ここからは定期テストの前日に思い浮かびやすい3つの疑問を紹介します。
- 前日なのにやる気がなく、勉強にも集中できないのですが……?
- テストの点数が上がる食事はありますか?
- 定期テスト前日の睡眠時間はどれくらい必要ですか?
1.前日なのにやる気がなく、勉強にも集中できないのですが……?
とりあえず5分間だけ勉強机に座りましょう。
やる気を引き出してくれる「ドーパミン」は、行動する前ではなく行動をはじめてから分泌されるので、まずは机に座って勉強の体制をとることが大切です。
机に座ったら、難しい問題からはじめず、音読のような作業に近い勉強から始めるのがおすすめです。ドーパミンが分泌されてやる気が出てきたら、考えなければ解けない問題に取り組みます。
2.テストの点数が上がる食事はありますか?
テスト当日の朝ごはんのポイントは以下の2つです。
- テスト開始の3時間前にとる
- 消化しやすいシンプルなメニューにする
ごはん(炭水化物)や味噌汁(野菜、塩分)、納豆など(タンパク質)をバランスよくとることが大切です。糖質を摂りすぎると血糖値が上がり、テスト中に眠くなる可能性があります。菓子パンのような「お菓子」に近い朝食はできるだけやめておきましょう。
まとめ:定期テスト前日に焦らないためには日常の学習を工夫する
これまで定期テスト前日の勉強法を紹介してきました。前日の勉強法と、してはいけないことをもう一度おさらいしておきます。
- 国語:漢字が中心。ワークの記述問題を覚え、解答が再現できるようにする
- 社会:重要語句を暗記しつつ、解説できるようする
- 数学:基本問題に集中。応用問題は(1)を確実に解けるようにする
- 理科:用語を優先して暗記。生物>地学>化学>物理の順で取り組む
- 英語:音読が優先。授業で扱った英作文を書けるようにする
- 学校で使用していないテキスト以外に手をつける
- 勉強するときゲームやスマホを近くに置く
- 睡眠不足のままテストを迎える
上記のポイントを踏まえて勉強すれば「定期テスト前日でどうしたらいいかわからない」という状況は解消されるはずです。
そしてこのような慌てた状態に陥らないためにも、日常から学習を工夫して行うことが大切です。もし学校の授業だけで理解が追いつかなく、モチベーションが上がらないと感じる場合は、学習環境を整えることも大切でしょう。
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