塾についていけない時の対処法をお子さまのタイプ別に紹介!成功例も

「あなたのお子さんが、最近塾をサボっているようです」
こんな電話がかかってきたら、あなたはお子さんにどのようなアドバイスをしますか?
子どもが塾についていけないのは、子どもの特性に塾の環境が合っていないことが原因です。
同じ学年の子どもでも、集団の中で競争心を燃やしてモチベーションを上げるお子さんもいれば、じっくり時間をかけて少人数で勉強したいタイプのお子さんもいます。
このため、「塾」という一括りにするのではなく、子どもの特性にあった塾を選び直し、受験に必要な学力を身に付ける必要があるのです。
塾についていけない子どもは、決して珍しくありません。
実際に塾の授業が分からないという子どもの割合は多く、全体の約60%が塾の授業についていけていないというデータがあります。
塾についていけていないという問題は、実はお子さんの学ぶスピードや理解度、性格などを判断して「自分に合う塾」を選ぶことで解消できます。
この記事を読むことで、子どもがナゼ今の塾についていけないのか「根本原因」が分かり、子どもの性格に合った『正しい塾の選び方』が分かります。
お子さんが「塾についていけない」とお悩みの場合は、ぜひ本記事を参考に子どもの特性にあった塾を選び直し、必要な学力が身に付けられるようにしましょう!
今なら“無料体験”で一人ひとりに合った塾を探せます!
「テスト勉強はしているのに成績が思うように伸びない…」 「勉強が上手くいかず将来の受験が不安…」 「どうしても勉強のやる気やモチベーションが湧かない…」 「部活との両立が難しい…」 多くの方が直面する問題ですが、学校の最適な勉強方法は小学校・中学校・高校でそれぞれ異なり、また一人ひとりの環境や学習状況によっても異なります。 ですが、実は自分に最適な学習方法と学習サイクルを見つけることで成績は着実に伸ばすことができます。 私たちスプリックスの塾に入塾された方の多くが、先取り学習・無料のテスト対策・独自の教材・優秀な講師の指導により、成績UPを実現しています。 今勉強でお悩みの方は、各塾の公式サイトで「なぜスプリックスの塾で成績を伸ばせるのか?」その理由をぜひご覧ください。
- 塾についていけない理由
- 塾についていくために親子でできること
- 自分にあった塾で学力を伸ばす方法
塾についていけない子どもの割合は多い
「塾についていけていない」と感じている子どもの割合は、驚くほど多いです。
文部科学省の調査によると、中学生の61.9%が塾に通っており、塾に通う子のうち37.4%が「勉強の仕方が分からない」と回答。さらに全体の25.3%が「授業の内容が難しすぎる」と感じています。
塾に通っているのに「ナゼ勉強が分からないの?」と、周りの大人からすると不思議かもしれませんが、その原因はどうやら塾との関係性にあります。
教育関連サイトが読者にアンケートを実施したところ、塾に通う子どもの33.3%が「講師の教え方に不安」を感じています。さらに「塾のカリキュラムが不満」という方が20.4%を占めています。
このデータを元に塾についていけていない子ども達の状況ですが、
- 塾に行っているが勉強は理解できていない
- 先生の教え方が不満
ということが分かります。また、お子さんの現状と塾との相性が良くないことも分かりますね。
さらに詳しく調べてみると、塾に通う親の大多数が「子どもと塾が合わない」と感じており、結果全体の約39%が「転塾をした経験がある」と答えていました。
参考:第104回 受験生の3人にひとり以上が転塾の経験アリ!
転塾を検討した人も含めると、塾が合っていないと感じている親子の割合は「全体の62%」にも上ります。つまり、塾に通う大半の親子が「今通っている塾が合っていない」と感じているのです。
このように、子どもが「塾についていけない」と悩む親御さんや子どもの割合は、私たちの想像を超えるほど多いのです。
塾についていけない根本的な原因3つ
ここまで、塾に通う親子の約60%が「今通っている塾に満足していない」ことを説明しました。
さらに新たなデータ結果は後述しますが、次のような理由から「塾の授業についていけていない」ことが分かっています。
- 塾で自分から質問をしなかった
- 塾が子どもの遊び場になってしまっている
- 部活動などで塾に通っても集中できていない
それぞれの理由を順に解説します。
1.塾で自分から質問をしなかった
塾で積極的に質問できない子どもは、授業についていけなくなる可能性が高いです。
分からない部分があるのに先生に質問をしないと、分からない単元や科目がどんどん増えてきてしまい、そのまま放置しておくと、授業についていけなくなるからです。
実際、各教科の基礎でひとつでも分からない部分があると、応用問題が解けなかったり、新しいことを学ぼうとしても理解できなくなります。
受験情報を扱うアクセラレーテッドラーニングジャパンの調査によると、成績が伸びない子どもの約30%が「授業中に全く質問をしない」と回答しており、さらに全体の約50%が「たまにしか質問しない」と回答しています。
確かに自分から手を上げて「ここが分かりません」と質問をすることは、大人にとっても勇気のいることです。
こうした状況は集団塾で起こりやすいのですが、人前で話すのが苦手、引っ込み思案で自分から質問をするのが苦手という子どもの場合、分からない部分があっても、そのまま授業が進んでしまうので注意が必要です。
最近ではさまざまなタイプの塾がありますが、現在でも主流なのは数十人が集まって学ぶ「集団塾」です。
集団塾は人数が多いため、一人ひとりの質問する機会が少なく、各個人の分からない部分や疑問点が見落としがちになります。
このため、塾で積極的に質問できない子どもは疑問点が解消できず、分からない部分が多くなることで、塾の授業についていけなくなるのです。
2.塾が子どもの遊び場になってしまっている
塾が勉強をする場では無く子どもの「遊び場」になっていると、塾の授業に集中できず、勉強についていくのが難しくなります。
これは中学生に多い傾向なのですが、塾は「友達が行っているから」という理由や知り合いが多く通っているからという理由だけで塾を選ぶ子どもがいます。
コエテコ個別指導が塾に通う親子に「今通っている塾を選んだ理由は何か?」アンケートを取ったところ、全体の約72.0%が「知人や友達に聞いて選んだ」と回答しました。
参考:10代女子の塾事情について調査しました(コエテコ個別指導 by GMO)
さらに別のアンケートでは、子どもの約58.8%が「自分で塾選びの最終決定を行った」と回答。
母親や父親が塾選びの決定権を持っているのは、全体のわずか26.8%と少なく、子どもの判断で塾を選んでいることが分かっています。
参考:10代女子の塾事情について調査しました(コエテコ個別指導 by GMO)
このような理由で塾を選んでしまうと、子どもは友達としゃべりたい、遊びたいという気持ちが優先してしまい、結果として塾が子どもの遊び場と化してしまうのです。
実際に塾や予備校を見てみると、勉強に励んでいる子どもの傍ら、なぜか勉強をせずに遊んでいる子どもがいます。
彼らを見ていると学校の延長線上のように友達同士が無駄話をしたり、遊びに夢中になってしまい勉強に集中できていません。
あなたのお子さんの通っている塾は、子ども達の遊び場になっていないでしょうか?
塾で勉強をせず「遊び場」として通っていると、塾の内容が理解できず、勉強についていくのが難しくなるので注意が必要です。
3.部活動などで塾に通っても集中できていない
小学校とは違い、中学や高校に上がると「部活動が忙しい」というお子さんも多いですよね。
こうした部活動が忙しくなるとスケジュールや体力的な問題もあり、塾での勉強についていくのが難しくなります。
運動部と文化系の部活では、スケジュールの過密度に差がありますが、運動系の部活に入ると日々の練習や試合などに向けた練習に多くの時間を費やすことになり、勉強時間が確保できなくなるのです。
また、部活後でクタクタになり、塾に通っても疲れすぎて「授業に集中できない」というお子さんも少なくありません。
ベネッセ教育情報サイトが全国の中学1年生にアンケートを取ったところ、成績下位層になればなるほど「勉強と部活の両立が出来ていない」ことに悩みを抱えており、全体の約40%が「部活に疲れて学習に集中できていない」との結果が上がっています。
さらに、データで考える子どもの世界(ベネッセ教育総合研究所)によると、中学1年生で平均1時間51分、中学2年生で平均1時間50分、中学3年生で平均2時間6分と、学年が上がるに連れて部活動に費やす時間が長くなっていることが分かっています。
部活が忙しくなると勉強時間が確保できないのは当然ですし、体力が消耗するとモチベーションが下がるなど、塾の勉強についていくのはますます難しくなりますね。
部活以外に、スポーツ系の習い事や地域のスポーツサークルに参加する子どももいますが、
お子さんがこうした場所に参加している場合、疲れやスケジュールなどが原因で、塾の授業についていけていないか確認してみてください。
【タイプ別】塾についていけない時の対処法
大多数の家庭では、子どもの判断だけで塾選びをしていますが、今の段階で「塾についていけていない」のであれば、塾選びが間違っていることになります。
ここまで説明をしたように、塾についていけていない根本原因には、
- 塾で自分から質問をしなかった
- 塾が子どもの遊び場になってしまっている
- 部活動などで塾に通っても集中できていない
がありました。
あなたのお子さんは、どのような理由で塾についていけていないのでしょうか。
ついていけない理由をさらに詳しく分析してみましょう。
塾についていけていない原因を知ることで、塾についていくための対策と問題の解決策が分かります。
ここに『塾についていけていない原因&対策チェックシート』があります。お子さんと一緒に、どのタイプに当てはまるかチェックしてみてください。
A〜Dまで4種類ありますが、お子さんはどの項目に当てはまりましたか?
それぞれのタイプ別に、お子さんが塾についていけていない原因と問題の解決方法、お子さんにあった学習環境を解説します。
Aタイプの子ども(塾で遊んでしまう)
Aタイプのお子さんが塾についていけていない原因は、遊びがメインになってしまい塾の授業に集中して取り組めていないことが原因です。
塾選びを子どもに任せた、子どもが入りたい塾を自由に選ばせたという家庭に、このタイプの子どもは多いです。
友達がいるなど、塾に通うこと自体は楽しめているのですが、肝心の勉強が分からず、勉強を楽しめていないのです。
普段から「勉強をする場所」という意識を持つことが重要ですが、遊びの場では無いということを親子でハッキリと認識するようにしましょう。
通う目的が遊びになると、いつまで経っても勉強や授業に集中はできません。
問題の解決方法:集中して勉強できる居場所に変える
この問題を解決するには、集中して勉強できる環境に居場所を変えることです。
集団塾の場合、人数が多いのでコッソリ影でしゃべってしまう、先生の目の届かないところで遊んでしまうというケースもあるようです。
友達と遊んでしまうような環境に身を置くのでは無く、生徒が受験や成績アップなど共通の目的に向かい高いモチベーションで学ぶ環境が必要です。
とはいえ、突然友達のいない塾に変えるとなると、子どもの抵抗や反発があるかもしれません。
子どもが納得した形で学習環境を変えるには、「なぜ、勉強に集中する必要があるのか」子どもの目線で話をし、今勉強についていけていない問題を解消するには、どのような取り組みが必要なのか親子で十分な時間を取って話し合うようにしてください。
そして、子どもの目標などを聞き出し、進路や夢に向かうには、遊びでは無く勉強に集中することが大切ということを分かりやすく、丁寧に言い聞かせましょう。
友達や仲間と過ごす時間も大切ですが、現時点で塾についていけていないのであれば、やはり集中して勉強できる環境に変える必要があります。
Aタイプの子どもにあった学習環境
勉強が分かることで「楽しい」と感じられるような環境作りが必要です。
今通っている塾で、ついていける状態にするには、授業中に私語をしたり遊んだりすることの無いよう、教師の目がある程度届くような少人数制の塾〜個別指導などの塾に変えた方が効果的です。
このほか、担当する講師に面談をお願いして今後の授業方針を確認したり、分からない部分は講師にすぐ質問できるよう子どもに指導するなどして、スムーズに問題解決できる場合があります。
また、子どもの同意が得られるのであれば、より勉強に集中できる環境への転塾、少人数制の塾で遊ばず勉強に集中できる塾に変えるという方法も良いでしょう。
子どもが塾で遊ぶことを楽しいと思うのでは無く、勉強が分かることで「楽しい」と感じられるよう、親子で一緒に学習環境を整えましょう。

Bタイプの子ども(スケジュールの問題)
このタイプのお子さんは、部活が忙しい、塾の宿題や課題などが忙しすぎるなど、スケジュールの調整ミスが原因で塾の授業についていけていません。
部活動や宿題以外にも、英会話スクールやプログラミングスクール、学校以外のスポーツ活動(スイミング、野球、ダンスなど)を同時に行い、一週間のスケジュールが過密になっていませんか?
子どものスケジュールが分刻み、体力や心の余裕が無くなるほどいっぱいに詰め込みすぎては、子どもの心と体が悲鳴をあげ、勉強についていけなくなります。
特に習い事が多い、部活動や課外活動が忙しいというお子さんは、スケジュール調整が原因で塾についていけていない可能性が高いです。
問題の解決方法:目標に合わせてスケジュールを調整する
スケジュールが上手く行っていない場合の解決策は、子どもの「目標」に合わせて不要な項目や習い事を削ることです。
子どもは将来何を目指しているのか、どのような学校に進みたいのかで、ある程度スケジュールは調整できるようになります。
例えば、サッカーの強い学校への入学を目指している子どもであれば、スポーツと勉強を両立させることが重要です。
普段の部活動が忙しいのであれば、部活動の無い曜日や時間帯に受講できるようスケジュールを調整しましょう。また、無理なく通える近場の塾を選んだり、宿題や課題が多すぎない塾を選ぶことで、子どもがスポーツと勉強を両立できるようになります。
このほか、進学校を目指しているのであれば、志望校に合わせた科目選びや勉強スケジュールの組み直しなどが、子どもの「目標達成」には必要です。
今通わせている習い事のうち、子どもの将来の目的に合っていないものがあれば、スケジュール調整のミスが無いか洗い出し、不要なスケジュールはどんどん削るようにしましょう。
Bタイプの子どもにあった環境
スケジュール調整しやすいのは、個別指導塾のようなマンツーマンで指導が受けられる塾や家庭教師などの指導法です。
大勢の生徒があつまる集団塾の場合、あらかじめ決まったカリキュラムに沿って事業が行われます。
しかし、個別指導塾や家庭教師であれば、子どものスケジュールに合わせて学べる時間が選べ、子どももスケジュール的に無理なく、勉強に集中できるようになります。
また、分からない教科や単元があれば、マンツーマンで疑問点を解消して学力が伸ばせるなど、お子さんのウイークポイントや苦手科目の解消にも効果的です。
毎日の生活でスケジュールが過密という子どもには、個別指導塾のようなマンツーマンで指導が受けられる塾や家庭教師などの指導法を選びましょう。

Cタイプの子ども(モチベーション低下)
このタイプのお子さんは、モチベーションの低下が原因で勉強が出来ていません。
授業でうっかり聞き逃し、分からない部分を放置してしまうことは大人でも良くあることです。
このほか、友達関係の事で悩んだり、新しい学校の生活になじめず勉強に集中できない、特に理由はないけれど、何となくモチベーションが湧かない、勉強をする気力が湧かないといった子どもなど。
子どもの数だけ、さまざまな理由はありますが、モチベーションの低下が原因で、勉強できないというケースは複数あります。
問題の解決方法:目標を再度確認する
子どものモチベーションが湧かない場合、親子で「目標」の再確認をし、モチベーションを持って取り組めるよう、親が子どもを導く必要があります。
目先の小さな目標では無く、将来何になりたいのか。
今興味を持っていることがあれば、どのようにして将来に繋げていけるのか、その興味は将来の仕事につながるのか。
子どもの夢と希望を膨らませ、どのような進路があるのか親が手を引いて導いてあげてください。子どもは、自分の興味のあることでしか、モチベーションを持てません。
まだ将来の夢が見つかっていないのであれば、今興味のあることの中から、どのような選択肢があり、専門的に学ぶにはどのような進路があるのか。親子で時間をかけて楽しく話し合える場を作りましょう。
この時期に、このような話をするのは有意義なことです。なぜなら、大人になっても「自分は何をしたいのか分からない」というケースは多いのですから。
子どもの将来や目標について話をするのは、素晴らしいことです。
親子で目標を確認することで、子どもは必要な勉強や「いますべきこと」が分かり、モチベーションを持って勉強に取り組めるようになります。
Cタイプの子どもにあった環境
子どもにとって「今、必要な学びが何なのか」考えてあげてください。
子どもの夢に合わせて塾だけでなく、他の習い事なども選択肢に含めて広く考えるようにするようにしましょう。
お子さんになりたい職業があれば、どのような進路があり、どのような勉強が必要なのか紙に書き出してみてください。
例えば、芸術系の大学を希望しているのに、学習塾にだけ通うのでは意味がありませんよね。この場合は、塾と絵画教室を組み合わせて通わせるなど、子どもの進路に合った「学びの環境」が必要になります。
同じように理系、文系など目指す分野によって、今子どもが学ぶべき場所は絞られてきます。
語学系のジャンルに興味を持っているのであれば、英語に強い塾を選んだり、英会話スクールと塾を組み合わせるといった選択肢もあります。
またスポーツをしたり、音楽の道に進む子どもなど、一人ひとり目標や進路には違いがあります。
子どものモチベーションが湧かない場合には、まずどのような「目標」があり、今必要な学びが何なのか考えるようにしましょう。

Dタイプの子ども(基礎部分の不安)
このタイプの子どもは、各教科の基礎でつまづいた経験があり、塾や学校の授業についていけなくなっています。
基礎固めができていないと、塾だけでなく学校に通うのも辛くなっているはずです。
子どもが自分から悩みを打ち明けない場合は、さりげなく「嫌いな教科はある?」「どの教科が苦手?」と質問をしてみましょう。
子どもによっては、好きな先生の教科は集中して聞いているけれど、苦手な先生の教科は集中できていないというケースもあります。
また、何となく聞き逃して、分からない部分が出てきてしまったというケースもあるでしょう。
基礎部分の不足については、分からない部分を一つ一つ解消することで、勉強についていけていない状況が少しずつ改善できます。
このタイプの子どもには、各教科の基礎でつまづいた部分がないか、塾や学校の授業についていけなくなっていないかどうか確認してください。
問題の解決方法:苦手な部分を集中的に学習する
このタイプの子どもは、各教科の弱い部分や分からない部分を集中的に学び、疑問点を解消することで学力を伸ばすことができます。
基礎を学び直していくうちに、苦手な教科も少なくなり、先取り学習や応用問題にもなんなく取り組めるようになれます。
疑問の解消方法ですが、まず分からない部分や理解できていない部分を洗い出し、周りの大人が答えてあげられるのであれば、すぐに教えてあげてください。
家族など周りの大人が教えてあげるのが難しい場合は、塾の講師や家庭教師など、分かりやすく解説してくれる指導者から、各教科の弱い部分や分からない部分を集中して学ぶようにしましょう。
Dタイプの子どもにあった環境
Dタイプの子どもには、マンツーマンで教えてくれる環境が合っています
集団塾の場合、一人ひとりの疑問解消に時間がかかるため、同じような学力レベルの子どもが集まる少人数制の塾や個別指導塾、家庭教師などの指導法がおすすめです。
また、通信塾やオンライン授業で学ぶ場合は、個別に回答してくれる教材や指導法を選ぶと失敗しません。通信でも担任制などを採用し、マンツーマンで教えてくれるサービスがあります。
苦手な部分を克服したい場合は、マンツーマンで教えてくれる指導法を選びましょう。
塾についていけない子どもに親ができること
塾についていけない子どもに対して親ができることは、以下の2つです。
- 講師に相談する
- わからないことは質問するよう促す
それぞれ順に解説します。
講師に相談する
子どもが塾についていけないと感じたら、塾の講師に相談してみましょう。子どもの成績や内申点、勉強での悩みを親が講師に伝え、どのようにすべきか相談します。
講師に聞くことで、的確なアドバイスや改善策の提案をしてもらえるでしょう。必要に応じてコースの変更もしてもらえ、子どもが授業についていけるようフォローしてもらえるようになります。
ただし、コース変更は親だけで決めず、子どもの気持ちも考えて話し合いながら決めることが大切です。
わからないことは質問するよう促す
子どもがわからないことを放置しないよう、積極的に質問するようアドバイスしましょう。積極的に質問できるようにすることで、講師に授業でわからなかった内容がどこかが明確になるため、授業の改善につながります。
どこを重点的に説明すればよいか講師が授業内容を工夫できるため、子どもがより理解度を高められるでしょう。
授業でわからなかったことは、できるだけその場で解決できるよう子どもに質問する習慣を身につけさせることをおすすめします。
塾についていけない際の注意点
塾についていけない時の対策をするうえで、以下の2点に注意しましょう。
- 転塾は慎重に検討する
- 悲観しすぎないようにする
それぞれ詳しく解説します。
転塾は慎重に検討する
子どもが塾についていけない場合は転塾する選択肢もありますが、慎重に検討しましょう。塾についていけない原因がわからず闇雲に転塾したとしても、必ず成績が伸びるわけではないためです。
また、転塾は新しい環境に慣れるのに時間がかかる可能性があります。タイミングによってはストレスがかかってテスト勉強や受験勉強にマイナスな影響が出るため、子どもの様子を見ながら転塾するか決断しましょう。
悲観しすぎないようにする
保護者の方が子どもと一緒になってマイナス思考になったり、悩み過ぎたりしないようにしましょう。授業についていけるのが理想ですが、実際生徒によっては理解するのに時間がかかる人も少なくありません。
そもそも、塾についていけないかの判断はすぐにわかるものではなく、時間をかける必要があります。
入塾してすぐに「塾についていけない」と子どもが言ったとしても、悲観的にならず子どもの気持ちに寄り添って、的確なアドバイスをしましょう。
「塾についていけない」を解消する!指導法の見極め方
ここまでの取り組みで、子どもに必要な塾や指導法がハッキリ見えてきましたね。
さらに半歩進んで、「子どもにピッタリ合う指導法」を見極めていきましょう。
子どもの性格や適性に合う指導法を選べば、お子さんの学習意欲はみるみる高まり、自然と勉強に集中できる子どもに成長してくれます。
子どものタイプ別に「おすすめの塾」が分かるチャートを用意しました。
お子さんと一緒に、どの塾が向いているかチェックしてみてください。
集団指導塾が合う子ども
集団指導塾は、集団の中で競争心を持って学べる子どもに向いています。
集団塾では20〜50人程の生徒が集まり、学校に似た様な環境で、大勢の子どもが一緒に学びます。
集団塾が良いのは、競争心を持って取り組める雰囲気にあります。
難関校合格、テストで上位に入りたいなど、目標に向かって「上を目指したい」と思える子どもは、集団塾で学力を磨くことができます。
消極的で質問をするのが苦手という子どもには向いていませんが、大勢の子どもの中でも「勝ちたい」「周りの子に負けたくない」というモチベーションの高い子には、集団塾での勉強が向いています。

少人数制の塾が合う子ども
少人数制の塾は、同じような学力の子ども達と一緒に学びたい子どもに向いています。
個別指導のように完全に一人になるのは嫌だけど、少人数で先生の目の届く、適度な距離感で勉強をしたいという子どもにおすすめの指導法です。
少人数制の塾は3〜5人程度の人数で勉強をします。
また、同じような学力の子を集めてクラス編成をするので、競争心を持ちながら勉強に集中できるという特徴があります。
このほか、少人数制の塾は子ども一人ひとりに講師の目が届きやすく、子どもが分からない部分があるとある程度時間の取り、疑問の解消ができるよう講師が解説をしてくれます。
同じような学力の子どもが集まっていると、同じような疑問を持っているケースもあり、個別で無くても疑問の解消が早いというのも少人数制のメリットです。
また集団塾とほとんど変わらない学費で、個別指導塾よりも料金が手ごろなのも少人数制塾の特徴です。同じような学力の仲間数名と、じっくり学びたいという子どもは少人数制の塾を選びましょう。
個別指導塾・家庭教師が合う子ども
個別指導塾がおすすめなのは、マンツーマンで学力を伸ばしたい子どもです。
個別指導塾は、その名の通り生徒1人に対し、講師が1人付きっきりで勉強を教えてくれます。
このため、分からない部分や単元が広範囲に及び「学校の勉強にもついていくのが難しい」という子どもに向いています。マンツーマンであれば、分からない部分や分からない単元を放置せずに、基礎固めがしっかりできるので安心です。
また、学校の授業よりも早いペースで先取り学習を進めていきたいという子どもや、難関校の受験に向けてよりハイレベルな指導をマンツーマンで受けたいという子どもにも、個別指導塾が向いています。
最近では海外のように、子どもの学びたいことを思い切り引き出してくれる、個別指導塾や家庭教師のサービスも増えています。教師と1対1で学びたい子どもは、個別指導塾や家庭教師を選びましょう。

自習型学習塾が合う子ども
自習型学習塾は、一人でどんどん先に進みたい子どもにおすすめの指導法です。
自習型学習塾では、配られたプリントや教材の問題などを解き、分からない部分を巡回する講師に質問をする形式の塾です。
一見少人数制塾のようにも見えますが、一般的な塾のように授業などは行いません。自習型学習塾は、生徒が主導となって学習を進めていきます。
1つの教室で数名の生徒が勉強をしていますが、子どもはそれぞれ違った教材やテキストを解いており、子どもが質問をすると講師が解説をするといった仕組みです。
自習型学習塾が良いのは、自分の学習理解度に合わせて先取り学習ができ、よりハイレベルな勉強がしたい子どもには、学年を超えた広範囲な部分をも学べるよう教材が用意されていることです
自主的に学ぶ意欲がなければ勉強は進みませんが、こうした学習の仕方が合っていれば、子ども一人ひとりの可能性を最大限に引き出す効果があります。
一人でどんどん先に進みたい子どもは、自習型学習塾を選びましょう。
オンライン学習塾が合う子ども
塾に通うのが難しい子どもは、オンライン塾の利用が向いています。
家庭によっては近くに塾がない、最寄りの塾まで車で数十キロもかかるので通塾できないというケースもあるでしょう。
しかし、オンライン塾であれば通塾の必要も無く、自分にあったスケジュールで授業が受けられるので、近くに塾が無い子どもでも自宅で講師の指導が受けられます。
通信教育といってもパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレット(iPad)など好きな端末でオンライン指導が受けられるので便利です。
またオンライン授業は、通塾するよりも教材費や受講料が安いので、経済的な問題で塾に通うのが難しいという子どもにも合っています。
さまざまな理由で塾に通うのが難しいという子どもは、オンライン塾を利用してみましょう。
【小中高別】入塾して勉強についていけない悩みを解消した例
自分に合う勉強法を取り入れることで、子ども達の学力はグングン伸ばせます。
実際にSPRIXでも塾に通う生徒さんの声を載せていますが、自分にあった塾に通うことで成績を上げています。
本章では、体験談を小学校・中学校・高校の学年別に集め、それぞれの体験談を要約して「自分にあった塾でどのような結果がでるのか」を分かりやすくまとめてみました。
小学生の成功例
自分にあった塾に通い、学力を向上させた小学生の例を3つ紹介します。
小学校2年生Aさん
塾に通うまでに悩んでいたこと | 音読が苦手で、本を読むことに不安を持っていた。 |
---|---|
自分に合った塾に通って良かった点 | とにかく楽しく勉強できるようになった。 |
自分に合った塾に通って得た結果 | 勉強だと意識しないで、塾に楽しく通えるようになった。学校の読書週間でも、目標を立ててたくさんの本が読めるようになった。 |
小学校5年生Yさん
塾に通うまでに悩んでいたこと | 算数が苦手だった。 |
---|---|
自分に合った塾に通って良かった点 | 学校の授業が良く分かるようになった。 |
自分に合った塾に通って得た結果 | 先取りの授業で、算数も含め、学校の授業が良く分かるようになって楽しい。 |
小学校6年生Tさん
塾に通うまでに悩んでいたこと | ケアレスミスに悩んでいた。 |
---|---|
自分に合った塾に通って良かった点 | 学校の成績が上がった。 |
自分に合った塾に通って得た結果 | 学校の成績やテストの点数が上がったことで自信がついた。自ら進んで塾に行けるようになった。 |
どの塾生も、自分に合った塾に通うことで、学校の授業が良く分かり自然と成績が上がったことが分かります。また、読書週間なども身に付いたのは、学習意欲の向上にも繋がりますね。

中学生の成功例
次に自分に合った塾に通い、成績を上げることに成功した中学生を3名紹介します。
中学校2年生Yさん
塾に通うまでに悩んでいたこと | 分からない部分は放置してしまっていた。 |
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自分に合った塾に通って良かった点 | 先生ができるようになるまで、教えてくれる。できたことを褒めてくれるのでうれしい。 |
自分に合った塾に通って得た結果 | 苦手な問題をとことん潰すことができた。苦手な数学では30点も上がった。 |
中学校3年生Sさん
塾に通うまでに悩んでいたこと | 部活がハードで、テスト前しか勉強できなかった。 |
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自分に合った塾に通って良かった点 | 点数が上がって、勉強の楽しさが理解できるようになった。 |
自分に合った塾に通って得た結果 | やる気がでて、勉強時間も増えた。結果的に先生に習っていない教科まで点数が上がったので勉強が楽しい。 |
中学校3生Aさん
塾に通うまでに悩んでいたこと | 分からない部分をそのままにしていた。 |
---|---|
自分に合った塾に通って良かった点 | 先生に質問しやすいのでうれしい。 |
自分に合った塾に通って得た結果 | 質問がしやすく丁寧に教えてくれるので、基礎を固めることができた。点数が上がってくるようになって勉強のやる気が出てきた。 |
どの塾生も成績を大きく上げて、勉強を楽しんでいるのが分かりますね。部活動でクタクタに疲れていても、勉強のモチベーションが保てたというのは、自分にあった塾ならではの利点ですね。

高校生の成功例
続いて自分に合った塾で、成績をアップさせた高校生を3名紹介します。
高校2年生Oさん
塾に通うまでに悩んでいたこと | 自宅で勉強する習慣が無かった。 |
---|---|
自分に合った塾に通って良かった点 | 勉強の方法がわかって、成績が上がった。 |
自分に合った塾に通って得た結果 | 勉強の仕方が分かって、成績が上がった。指定校推薦で志望校合格を目指そうという意欲が湧いた。 |
高校2年生Kさん
塾に通うまでに悩んでいたこと | 成績がなかなか上がらなかった。 |
---|---|
自分に合った塾に通って良かった点 | 授業の内容を深めて、学習が定着するようになった。 |
自分に合った塾に通って得た結果 | 学校でテストテスト返却の際、成績上位者として名前を呼ばれた。次は学年30位以内になるよう目指そうと思う。 |
高校3年生Kさん
塾に通うまでに悩んでいたこと | 大学に進学できるかどうか。 |
---|---|
自分に合った塾に通って良かった点 | 学校の成績が上がった、内申点もアップした。 |
自分に合った塾に通って得た結果 | 学校の成績が上がったことで、学内の内部推薦で無事大学に入学することができた。 |
高校生になると、成績の伸びに悩む生徒も多いのですが、自分に合った塾に通うことで学校の成績を上げ、受験に関わる内申点なども上げられることが分かりますね。
特に、成績上位者に選ばれたという塾生は「次は学年30位以内になるよう目指す」と答えるなど、勉強が分かることによってモチベーションが上がり、さらなる学習意欲向上につなげているのは素晴らしいですね。
今回紹介した小学生・中学生・高校生の体験談は、すべて下のリンクから確認することができます。ここに載せていない体験談もたくさんあるので、塾選びや進路選びの参考にしてみてください。

まとめ: 通っている塾についていけない場合は転塾も検討しよう
子どもが塾についていけていない理由が分かり、一人ひとりに合った塾や指導法が分かる様になれば、子どもの学力は最大限にまで伸ばしてあげることができます。
もし「子どもの性格や今の状態に合いそうだな」と気になる塾があれば、自分に合っているのか「無料体験」などに参加してみましょう。
塾や学習教材の多くが一年を通して無料体験や無料レッスンなどを行い、子どもが気軽に試せるよう授業や講座を開放しています。
また、塾のホームページ等に特別な告知が無くても「見学したい」「試してみたい」等を伝えると、学期途中でもほとんどの塾が無料で見学を受け付けてくれます。
どんなに周囲の口コミや親の評判が良い塾参や教材も、実際はじめてみると「思っていたイメージとは違うな…」といった事があります。
こうしたイメージの相違や指導法選びで失敗しないためには、子どもが実際に無料体験などに参加し、自分の性格や学びたいことが学べるのかを試してみることです。
自分に合う勉強法が見つかると、勉強が分からなくて「前向きになれなかった」という子どもが、勉強が分かるようになって楽しい、もっと勉強がしたいというように、勉強が楽しめる子どもに変わってくれます。
これは前項の「子ども達の声」からも、ハッキリ伝わったのでは無いでしょうか。
まずは子どもに合う塾や指導法選びの第一歩として「無料体験」に申し込んで見てはいかがでしょうか。
まとめ:通っている塾についていけない場合は転塾も検討しよう
自分に合った塾に出会うことは、成績アップや志望校合格など、最高の状態を与えてくれます。
塾についていけていないという子どもは珍しくありませんが、塾の授業についていくには、自分の特性やタイプにあった塾を選ぶ必要があります。
実際「塾についていけない」子どもを見てみると、疑問点を放置してしまう、授業の内容が分かりにくい、勉強に集中できる環境にないなどの原因に悩まされていることが分かりました。
しかし、現在では集団塾や少人数制の塾、個別指導塾、自習型学習塾、オンライン学習塾など、さまざまな選択肢があり、無料体験などを利用すれば、自分にあった塾探しはしやすくなります。
今回は小学生・中学生・高校生と9名の塾生を紹介しましたが、自分に合った塾で学べば塾についていくことができ、勉強がますます楽しく感じるようになれますよ。
塾についていくのが難しい。どの塾に行くべきか分からないという方は、ぜひ子どもの特性やタイプにあった塾を選んであげてくださいね。
自分に合った塾に通うことで、子どもは勉強を好きになり、学ぶのが楽しいという「最高の環境」が手に入ります。
ぜひあなたも、お子さんと一緒に最高の結果を叶えてくれる塾探しをはじめてみましょう!

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