中学生の成績が悪い原因と解決方法【親がすべきことを徹底解説】

「中学生の子どもの成績が悪い」
「このままでは子どもの将来が不安…」
そんな心配をしていませんか?いまいち勉強に身が入らなかったり、部活や習い事に一生懸命になりすぎて、学校の勉強が疎かになってしまう中学生は珍しくありません。
ですが、中学生の子どもの成績が悪いのは単に子どもの努力云々ではなく、その背景にさまざまな原因が隠れています。
「もっと勉強しなさい!」と頭ごなしに言っても大抵の場合効果がないのはそのためです。
ではどうすれば良いのかと言うと、中学生の子どもの成績を上げるには、まずなぜ成績が悪いのかその原因を知り、原因に合った解決方法を見つけてサポートしていくことが大切です。
とは言え、中学生は多感で親子の距離の取り方が難しい時期ですよね。子どもの成績を上げるためだからと言ってあれこれ口出しをしてしまい、親子関係が悪くなるのは避けたいものです。
そこでこの記事では、成績が悪い原因をお伝えし、その上で親がすべきことと、してはいけないことを説明していきます。
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「テスト勉強はしているのに成績が思うように伸びない…」 「勉強が上手くいかず将来の受験が不安…」 「どうしても勉強のやる気やモチベーションが湧かない…」 「部活との両立が難しい…」 多くの方が直面する問題ですが、学校の最適な勉強方法は小学校・中学校・高校でそれぞれ異なり、また一人ひとりの環境や学習状況によっても異なります。 ですが、実は自分に最適な学習方法と学習サイクルを見つけることで成績は着実に伸ばすことができます。 私たちスプリックスの塾に入塾された方の多くが、先取り学習・無料のテスト対策・独自の教材・優秀な講師の指導により、成績UPを実現しています。 今勉強でお悩みの方は、各塾の公式サイトで「なぜスプリックスの塾で成績を伸ばせるのか?」その理由をぜひご覧ください。
- 子どもの成績が悪い原因が分かる
- できる子との違いが分かる
- 親がすべきこととしてはいけないことが分かる
中学生で成績が悪いのは克服できる
「ウチの子、こんなに出来が悪くて将来大丈夫なのかしら」
「行ける高校がないかもしれない…」
そんな風に、中学生の子どもの成績が悪いことで高校受験や将来を心配していませんか?結論からお伝えすると、中学生の子どもの成績の悪さは克服できます。克服する方法は大きく分けて2つあり、
- 勉強に対する子どもの気持ちをプラスに変える
- 親の関わり方を変える
という方法です。成績を上げる方法としては間接的に思えますが、実はこれらが最も重要なことなのです。なぜ重要なのか、もう少し具体的に説明していきますね。
1.勉強に対する子どもの気持ちをプラスに変える
勉強に対してプラスの気持ちがあれば、子どもは自発的に勉強するようになります。この自発的な姿勢こそが、中学生の成績を劇的に上げる秘訣です。「プラス」というのは具体的に、
- 勉強が好き
- 勉強が楽しい
- もっとたくさんのことを知りたい
といった、意欲のことです。
冒頭で中学生の子どもの成績が悪いのには原因があることをお話しましたが、どんな原因があるにせよ子どもの成績を上げるのは子ども自身なのです。
どういうことかと言うと、子ども自身にやる気が出れば驚くほど成長していきます。実際、勉強をすることが「好き」だと感じている子どもは成績が良く、「嫌い」と感じている子どもは成績が伸びません。
※参照:ベネッセ教育総合研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査2015-2016」
「好きこそものの上手なれ」ということわざがあるように、勉強が好きで自発的に取り組んでいれば覚えが早く、どんどん伸びていきます。つまり、もし中学生の子どもに
- 勉強が嫌い
- 分からないことをやりたくない
- 勉強するなんてダサい
という負の気持ちがあるのなら、それをプラスに変えてあげることで今後大きく成績が伸びていく可能性があるのです。
2.親の関わり方を変える
中学生の子どもの成績の悪さを克服するためには、親の関わり方も非常に重要な役割を担います。具体的な関わり方についてはこの後の「中学生の子どもの成績が悪いときに親がすべきこと4つ」で詳しく説明していきますが、一言で言うと、親が子どもの応援団になるということです。
勉強が好きだと感じていて成績が良い子どもの親は、勉強そのものに口を出すよりも勉強の面白さを教えたり、子どもを励ますことに重きを置いています。
もう少しわかりやすく言うと、「勉強しなさい!」と頭ごなしにガミガミ言うのは逆効果で、「勉強って楽しいんだよ」「よく頑張っているね」など、子どもに寄り添うことを大切にしなければならないということです。
応援されているとやる気が出ますし、期待に応えたくなります。その反面、叱られたり強制されることからは避けたくなるのが人間の本能ですよね。
中学生はとても多感な時期です。まずは、親が味方でいることを伝えてあげましょう。
中学生の成績が悪い原因4つ
先ほど、中学生の成績が悪いことは克服できるとお伝えしました。では、そもそもなぜ中学生の子どもの成績が悪いのか、その原因を整理してみましょう。
中学生の成績が悪い原因は主に4つあり、
- モチベーションが低い
- 勉強しているつもりになっている
- 勉強方法のコツを知らない
- そもそも基礎学力が足りない
といった点です。
中学生の子どもがどんな原因で成績が悪いのかを知ることは、それを克服するための方法を考える上でも大切です。それでは、主な原因4つについてそれぞれ詳しく説明していきます。
1.モチベーションが低い
中学生の子どもの成績が悪い原因の1つ目は、勉強に対するモチベーションが低いということです。
- 「何のために勉強するのか分からない」
- 「勉強するなんてダサい」
- 「自分は勉強に向いていないから、どうせやっても無駄」
などというように、勉強に対する意欲が極端に低い状態です。
この場合、勉強に対してマイナスのイメージが強く、勉強することに意味を見出せなくなっています。それだけでなく、「勉強が自分の時間(部活や趣味)を邪魔している」と考える子どももいます。
その結果、進んで勉強をすることはありませんし、やったとしても嫌々なのですぐ飽きてしまいます。もちろん学習した内容が身に付くことは期待できません。
2.勉強しているつもりになっている
中学生の成績が悪い原因の2つ目は、勉強しているつもりになっているという点です。
「勉強しているのに成績が上がらない」と嘆く子どもの多くは、勉強しているつもりでも実はほとんど勉強できていないことが考えられます。よく、
- 「毎日勉強しているのに、一向に順番が上がらない」
- 「昨日は3時間も勉強したのに、まだテスト範囲が終わらない」
と言う声を聞きませんか?これは、無意識のうちに「勉強をしていない」可能性が高いのです。
もう少し詳しく言うと、
- 問題集を開いているだけ
- 解いているつもりだが同じ文を何回も読んでいる
- 無意識のうちにスマホを触っている
という状況になっているということです。中には寝てしまう子どももいるでしょう。ただ、子どもが「勉強したフリをしてやる!」と悪気があってやっているわけではなく、勉強に集中できない原因があることが問題です。
これは、テスト前になって急に勉強をし始める子どもに多いパターンです。
いきなり「勉強しなきゃ」と机に座っても、何をしたら良いのか分かりません。とりあえず問題集を解いてみるものの、段々飽きてきてぼーっとしてしまうのです。
3.勉強方法のコツを知らない
中学生で成績を上げるには、勉強方法のコツを身につけることが重要です。ただやみくもに問題を解いていても成果は上げづらく、ポイントを押さえて勉強することで短期間でも結果が見えてきます。
成績が悪い子どもは、勉強方法のコツを知りません。コツを知らず間違った勉強法に時間をかけているため、一向に成績が悪いままなのです。
では勉強方法のコツとは何かというと、次の5点です。
- 授業を良く聞く
- 教科書を理解する
- 学校で配布されたプリントや問題集を使う
- 解いた問題は必ず答え合わせをする
- 問題集は3周する
基礎を固めることに重点を置くことがポイントです。
勉強は、コツさえ押さえれば短時間でも知識が身に付くようになり、
「分からない問題が解けるようになった」
「テストの点数が上がった」
という成功体験に結びつきます。裏を返せば、効率が悪い勉強法をしていると、いつまでたっても結果が出ず、心身ともに疲れてしまいさらに勉強が嫌いになってしまうのです。
4.そもそも基礎学力が足りない
これまであまり勉強してこなかった子どもに多いのが、基礎学力が足りていないケースです。学校の勉強は、前に学習した内容に積み重ねて進んでいくものなので、分からなかったところを解決しないまま放っておくと大変なことになってしまいます。
中学1年生は小学生の内容、中学2年生は中学1年生の内容を踏まえて進むといった具合です。
基礎学力が足りないとどんどん授業についていけなくなり、それは学年が上がるほど顕著になります。授業が分からなければ、当然勉強は面白くありませんよね。
これまであなたの子どもが、「次は良い点数を取りたいな。勉強しようかな!」と心を入れ替えたように見えたのも束の間、「やっぱりやっても意味ないからやめた」と諦めてしまうことはありませんでしたか?
「飽きっぽい性格で困ったものだ」とため息をついてしまいそうになりますが、勉強が続かないことの原因は、子どものやる気云々の前に基礎学力が足りない為であることが多いのです。
成績が良い子どもとの違い3つ
「○○さんの子どもは成績が良いのに、なんでウチの子は…」と思ったことはありませんか?部活や習い事で忙しくしているなど、同じような状況にいても成績に雲泥の差がつく場合があります。
その理由は、子どもの意識や取り巻く環境の違いにあります。具体的には、
- 目標の立て方
- 勉強へのモチベーション
- 勉強する環境
の3点です。成績が良い子どもとの違いを知ることは、これから自分の子どもをどのようにサポートしていけば良いかの判断に役立ちます。
それでは、成績が良い子どもと成績が悪い子どもとの違いを3つ、具体的に説明していきましょう。
1.目標の立て方が違う
成績が良い子どもは、具体的かつ自分を引き上げられる目標を立てます。
例えば、「前回のテストで80点だった英語は、今回10点アップの90点を狙う。そのために、苦手な文法を徹底的に復習する」といった内容です。
具体的な点数や、何の教科のどの分野を勉強したら目標を達成できるのか、自分をよく分かっています。ゴールまでの道筋をしっかりイメージできているから、着実に成績を上げることができるのです。
一方、成績が悪い子どもは、抽象的で楽な目標を立てます。
例をあげると、「良い点数を取りたい。みんなと同じくらいで良い」といった内容です。
これだと、良い点数とは具体的に何点なのか分かりませんよね。そのため、何をどのくらい勉強していくか、という具体的な道筋も立てられないのです。
成績を上げるためには、まず自分の位置を認識し、具体的な目標を立て、そこにゴールするためにはどうすれば良いのかを考える必要があるのです。
2.勉強へのモチベーションが違う
勉強することに対するモチベーションは、成績を上げるために非常に重要です。成績が良い子どもは悪い子どもよりも、勉強へのモチベーションが高い傾向にあります。
成績が良い子どもは、知識を身につけること自体に喜びや楽しさを見出していて、勉強を苦痛に思うことがありません。勉強は「分からないことが分かるようになる楽しいこと」だと感じています。
そのため、自発的に勉強をすることで成績が上がっていくのです。
一方、成績が悪い子どもは、勉強に対するモチベーションが低いです。モチベーションがあっても、
「親に怒られたくないから」
「良い高校に入りなさいと言われているから」
というような外的要因が大きいことが特徴です。つまり、「やらされている」状態なので自発的な意欲が湧いてきません。
3.勉強する環境が違う
成績が良い子どもは、集中して勉強できる環境が整っています。環境とは、家や部屋などの物質的なものばかりではなく、人間関係も含んでいます。
もう少し具体的に言うと、
- 家がうるさすぎない、静かすぎない
- 集中できるスペースがある
- 親に気軽に相談できる
- 親が味方だと感じている
- リラックスできる
という点です。これをまとめると、家が自分の居場所であると感じている子どもは成績が良いと言えます。
一方、成績が悪い子どもの環境は、
- 勉強する場所が居間しかなくずっとテレビがついている
- 親に相談できない
- 「勉強しなさい」とガミガミ言われる
という状況が考えられます。勉強する場所がとても集中できない状態だったり、心が落ち着かない状況だったりすると、子どもは意欲を伸ばすことができません。
中学生の子どもの成績が悪いときに親がすべきこと4つ
冒頭でもお話した通り、中学生の子どもの成績が悪くても親の関わり方を変えることで成績が上がる可能性があります。そこで、前に説明した中学生の成績が悪い原因4つに沿って対処法をお伝えしていきましょう。
この表からも分かるように、親がすべきこととは具体的に、
- 勉強を面白いと思わせる
- 環境を整えて集中させる
- 効率的な勉強法を教える
- 信頼できる「勉強のプロ」を見つける
といった4点になります。
中学生というのは、思春期真っ只中の多感な時期です。親が「子どもの成績を上げるぞ!」と張り切って不用意に関わってしまうと、親の信頼を失うばかりか親子関係に亀裂が生じてしまうかもしれません。
そこで、中学生の子どもの成績が悪いときに親がすべきことを正しく知り、子どもとの関わり方に活かしていく必要があります。
それぞれ詳しく説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.モチベーションが低い子には「勉強って面白い!」と思わせる
一番最初に行うべきと言っても過言ではないほど大切なことは、中学生の子どもに「勉強って面白いこと」と思わせることです。
勉強が面白いものだと感じれば、勉強に対するモチベーションを上げることができるからです。
前にも説明した通り、中学生で成績が悪い原因はまずモチベーションが低いことにあります。つまり、成績が良い子どもは勉強に対するモチベーションが高く、成績が悪い子どもは勉強に面白さを見出せていないことがほとんどです。
モチベーションが低いまま勉強を促しても、それは「やらされていること」にしか過ぎないので成績は上がりません。
そこで、子どもの勉強に対する考え方を変化させ、モチベーションを高めていきましょう。
では具体的にどうするのかと言うと、次の5つの方法があります。
- 今、何のために勉強しているのかを伝える
- 勉強するメリットと勉強しないデメリットを伝える
- 知識が増えていくことの楽しさを伝える
- 子どもの勉強に興味を持ってあげる
- 子どもの味方になってあげる
ことです。具体的にどんな内容を伝えたら良いのか、詳しく説明していきましょう。
①今、何のために勉強しているのかを伝える
勉強へのモチベーションが上がらない原因の一つに、勉強する意味が見出せないということがあります。
「何で勉強しなければいけないんだろう」
「こんな勉強、将来必要あるのかな」
「歴史を知らなくても生きていけるのに」
という葛藤を抱えながら嫌々机に座っている子どもは多いでしょう。実際、子どもから「何で勉強しなきゃいけないの!」と訴えられた経験がある人もいるのではないでしょうか。
そんな時に親が子どもに伝えるべきことは、
- 「将来行きたい学校、就きたい職業が出てきた時に、頭が悪いからと諦めなくて良いように。自分の可能性を最大限残しておくためだよ。」
- 「勉強は問題を解いて解決法を見つけることの繰り返しだよね。今勉強していることで、この先の人生で困難にぶつかった時に切り抜ける方法を考える力を身につけているんだよ。」
といったことです。
「なぜ勉強するのか」ということは、大人でも答えに詰まってしまうくらい、難しい問題です。中学生のこどももすぐには納得できないかもしれません。根気よく優しく伝えてあげましょう。
②勉強するメリットと勉強しないデメリットを伝える
勉強のモチベーションを高めるためには、勉強したらどんな良いことがあるかを伝えることも効果があります。
勉強したら起こる良いこととは、
- 頑張れる人だと認められる
- 自分に自信がつく
- 進学や就職など将来の選択肢が広がる
- たくさんのことを知っている人はカッコ良い
という点です。
そして良いことを伝えた上で、勉強しないとどんな悪いことが起きるのかということも伝えましょう。
- 分からないことが増えて自信がなくなる
- 将来の選択肢が狭まる
- みんなと同じ努力もできないのかと思われる
- 就きたい職業を諦めて嫌な仕事をし続ける
という点です。悪いことばかりをたくさん伝えると子どもが将来を不安に思ってしまいますので、2〜3個程度伝えるくらいで良いでしょう。
③知識が増えていくことの楽しさを伝える
本来、勉強することは楽しいことのはずです。世界中のいろんな国で、「学びたい」と切実に感じている子どもたちはたくさんいます。それほど、学ぶということは本当は贅沢なことなのです。
今勉強が嫌いな子どもも、小さいときはクイズを出し合って遊びませんでしたか?問題を出して答えを考えるクイズは、勉強と同じですよね。
勉強はシンプルに「分からないことが分かるようになる」というクイズのようなものだと伝えてみてください。「この世界の『分からないこと』が、毎日どんどん分かっていく『分かっていく』、それってすごくワクワクすることだよね」と、熱意を込めて伝えましょう。
④子どもの勉強に興味を持ってあげる
中学生の子どもの成績を上げるためには、子どもの勉強に興味を持つことが大切です。自分が毎日やっていることに親が興味を持ってくれると、子どもは嬉しいものだからです。
親が自分に興味を持ってくれていると嬉しいので、もっとやりたくなります。幼い子どもに多くみられるそのような承認欲求は、中学生になっても持ち合わせているのです。
ですから、ぜひ積極的に子どもに勉強の話をしてください。
「今日何を勉強したの?」
「その単元、面白いよね」
など、勉強についての会話を楽しくしてみましょう。
最初はそっけない返事をするかもしれませんが、そのうち
「この単元のこんなところが分からなくて…」
「先生のこんな話が面白くてね」
などと子どもから話してきたらしめたものです。どんなに忙しくても一度手を止めて、子どもの話に耳を傾けましょう。
⑤子どもの味方になってあげる
先ほどの「子どもの勉強に興味を持つ」という点に続くお話ですが、親が子どもの味方になってあげることで子どもの自己肯定感が高まり、勉強へのモチベーションが高まっていきます。
味方になる、というのは具体的にどういうことかと言うと、
- 子どもの可能性を信じる
- 子どもの努力を認める
- 子どもの話を聞く
という3点です。
勉強をし始めても、すぐには結果が出ないかもしれません。それでも子どもの可能性を信じ、努力を認めてたくさん褒めてあげましょう。
何か悩みを相談された時には、些細な話にも耳を傾けましょう。
大事なのは、子どもが「親は自分を信じてくれるあたたかい存在」だと認識することです。自分を信じてくれる人の期待には応えたくなりますよね。
「子どもの味方なんて当たり前」と思った人も、その想いを言葉と態度で示してあげることが大切です。
2.「勉強したつもり」の子には勉強する環境を整えてあげよう
勉強する環境を整えることは、成績を上げるためにとても重要です。勉強する環境が良いとより集中することができ、「勉強したつもり」を避けることができます。
そして、中学生の子どもが勉強する環境を整えてあげられるのは、親にしかできないことです。
勉強する環境を整える、とは具体的にどういうことかと言うと、
- 集中できるスペースを設ける
- どうしても家で集中できないなら図書館など他の場所を一緒に探す
それぞれもう少し詳しく説明していきますね。
①集中できるスペースを設ける
家の中でできるだけ集中できる空間を作ってあげましょう。自分の部屋がない場合は、キッチンの脇やフリースペース、リビングの一角でも良いので、勉強するスペースを作ってあげることが必要です。
勉強するための机と椅子があるだけで、そこに座ると「勉強するんだ」というスイッチが入ります。
ただ、子ども部屋がある場合は少し注意が必要です。「勉強するから」と部屋にこもっても、スマホを見てしまったりゲームをやってしまう可能性もあります。
勉強中は、できるだけ誘惑を排除することが重要です。子どもにもそのことをきちんと伝え、自室で勉強するときはスマホやゲームを違う部屋に置くなどの対処が必要になります。
②どうしても家で集中できないなら図書館など他の場所を一緒に探す
部屋数が狭い、家族が多いなどといった理由で、子どもに集中できるスペースを与えてあげられない場合もあると思います。
そういう場合は、図書館や児童館、自治体で開放しているスペースなど、中学生でも利用できそうな場所を子どもと一緒に探してみることをおすすめします。行き帰りのことを考えると、自宅から近い方が良いでしょう。
3.勉強法を知らない子には効率の良い勉強のコツを教える
前にもお話した通り、勉強方法のコツを身につければ成績は上がっていきます。
勉強法について学校で教えてくれる場合は問題ないですが、今までできていないのなら教えてくれていないか、あまりよく聞いていなかったのかもしれません。ぜひ、親がアドバイスしてあげましょう。
勉強方法のコツとは、
- 学校の授業を良く聞く
- 教科書を理解する
- 学校で配布されたプリントや問題集を使う
- 解いた問題は必ず答え合わせをする
- 問題集は3周する
といった5点です。
それぞれについてもう少し詳しく説明していきます。子どもに勉強法のコツを教え、効率よく成績アップを狙いましょう。
①学校の授業を良く聞く
言うまでもなく、授業を熱心に受けている子どもは成績が良いです。中学校のテストは学校の授業や学校で配布する問題集をベースに作られていますので、授業をしっかり聞いて理解していれば、悪すぎる点数を取ることはないのです。
もし子どもが授業に集中できていなかったり、部活や習い事で疲れが溜まって寝そうになったりしているのであれば、学校の授業を大切にした方が良いことを伝えてください。教科書を理解して基本を身につける
先ほど授業を良く聞くことが大切だとお話しましたが、それに関連して、教科書を理解することも非常に大切です。
中学校のテストは基本がほとんどです。教科書に載っていないことが出ることはありません。そのため、教科書に書いてある内容をしっかり理解することが、成績アップを狙う秘訣になります。
最初は教科書を読んでいて分からないことがたくさん出てくると思います。そんな時は、遠慮せず学校の先生に聞くように伝えてください。先生に聞いて先生から答えをもらうのが、一番良い方法です。
②教科書を理解して基本を身につける
先ほど授業を良く聞くことが大切だとお話しましたが、それに関連して、教科書を理解することも非常に大切です。
中学校のテストは基本がほとんどです。教科書に載っていないことが出ることはありません。そのため、教科書に書いてある内容をしっかり理解することが、成績アップを狙う秘訣になります。
最初は教科書を読んでいて分からないことがたくさん出てくると思います。そんな時は、遠慮せず学校の先生に聞くように伝えてください。先生に聞いて先生から答えをもらうのが、一番良い方法です。
③学校で配布されたプリントや問題集を使う
中学校のテストで良い点数を取って成績を上げたいのなら、学校で配布されたプリントや問題集を使うことが鉄則です。
学校から配られたプリントや問題集は、学校の先生が選んでいるものですよね。つまり、学校のテスト問題もそこから出題される可能性が高いのです。
「テストだ!」と張り切って、書店で何冊も問題集を買うことは避けましょう。買ったことで満足するか、どれも中途半端になってしまいます。
まずは中学校の先生が選んだものを徹底的にやる、それだけで十分成績アップを狙えます。
④解いた問題は必ず答え合わせをする
問題を解く際のポイントは、「やりっぱなしにしないこと」です。問題は、解いて答え合わせをして、間違ったら解法を理解することまでが1セットです。そして、答え合わせは問題を解いたらなるべく早く行いましょう。
「簡単な問題だったし、正解しているだろう」
「面倒だから丸つけは後でやろう」
といって答え合わせをしないでいると、もし間違っていた場合、「この問題を解いた時になぜ自分がそう考えたのか」ということを思い出せません。
それでは問題を解いた意味がなくなってしまいます。
せっかく時間をかけて頑張って勉強しているのですから、ちゃんと答え合わせまで行って知識をしっかり定着させましょう。
⑤問題集は最低3周して知識を定着させる
中学生の子どもの成績を上げるためには、知識を定着させることが重要なポイントです。そのためには、問題集を3周することをおすすめします。
3周と言っても、全部の問題を3周するわけではありません。1週目は通常通りに解き、2周目は1周目で間違ったところ、3周目は2周目で間違ったところを解いていけば良いのです。
同じ問題集を繰り返し解いていると、自分が苦手とする問題の傾向が分かってきます。さらに、テスト直前で今までの勉強を振り返る際にも、何回も間違っている問題だけをチェックすれば良いので効率的です。
4.そもそも基礎学力が低いなら信頼できる「勉強のプロ」を見つけてあげる
そもそも子どもの基礎学力の低さを感じているのなら、信頼できる「勉強のプロ」を見つけてあげることがおすすめです。勉強のプロとは具体的に以下の3つがあります。
- 家庭教師
- 通信講座
- 学習塾
家庭教師、通信講座、学習塾にはそれぞれメリットとデメリットがあり、おすすめな人も違います。そのため、それぞれの特徴を理解し子どもの性格に合うかどうかを慎重に判断することが大切です。
そこで、これから家庭教師、通信講座、学習塾それぞれの特徴とおすすめなタイプを説明していきます。ぜひ、「勉強のプロ」を探す際の参考にしてみてください。
①“自分仕様”の指導が良いなら【家庭教師】
「いつも英語だけ平均点の半分しか取れないから最初から学び直したい」
「一度分からない問題にぶつかると、納得するまでとことん向き合わないと先に進めない」
というような子どもは、“自分仕様”の指導が受けられる家庭教師がおすすめです。
なぜなら、家庭教師はマンツーマンで勉強を教えてくれるからです。決まったカリキュラムがなく自由度が高いため、一人ひとりの学力や不得意範囲などに合わせた細やかなサポートをしてくれます。
②部活や習い事で忙しく時間がないなら【通信講座】
「毎日部活が19時過ぎまである」
「月水金はバレエ、火木は水泳」
などというように、部活や習い事で忙しく決まった時間を取れない子どもには通信講座がおすすめです。
なぜなら、通信講座は場所や時間に拘束されないことが魅力だからです。いつどこで教材を開いても良いので、まとまった時間が取れなくても隙間時間や移動時間を利用して勉強することができます。
③実績や指導力を重視するなら【学習塾】
学習塾には豊富な指導力と実績があり、勉強のプロが練りに練って作ったカリキュラムに沿って授業が行われます。
「過去の実績を参考に信頼できる場所で勉強させたい」
「たくさん経験を積んでいて指導力が高い先生に任せたい」
という場合は、学習塾を選ぶと良いでしょう。
学習塾には次の3タイプがあり、
- マイペースな子どもなら個別指導
- 競い合うのが好きなら集団授業
- 部活や習い事で忙しいなら、移動時間を短縮できるオンライン授業
というように、子どもの個性に合わせて選ぶことが可能です。
気になる塾を見つけたら、親子で一緒に見学に行ってみてください。教室の雰囲気や塾の講師と子どもが会話する様子などを伺えば、子どもに合いそうかを判断できます。
ただし、中学生はとても多感な時期です。もし、子どもが「塾に行きたくない」と言うのなら無理強いはやめましょう。
中学生の子どもの成績が悪いときに親がすべきではないこと
先ほど、中学生の子どもの成績が悪いときに親がすべきことをお伝えしましたが、一方で「すべきではないこと」もあります。
子どもの成績を伸ばすために正しくサポートしてあげるためには、親がすべきではないこともしっかり理解しておくことが大切です。
中学生の子どもの成績が悪いときに「親がすべきではないこと」は次の3つで、
- 過干渉に接する
- 結果だけを評価する
- 自分の過去や他人と比較する
という点です。もう少し具体的に説明していきますね。ぜひ参考にしてみてください。
1.親が過干渉に接する
過干渉な接し方は、子どものやる気を削ぎ落としてしまいます。例えば、
- 「勉強しなさい!」とうるさく言う
- 「今日は休日だから9時に朝ごはんを食べたら10時から12時まで勉強をして、1時間昼休憩をとったら13時から3時間勉強ね」と勝手にスケジュールを決める
- 自分の部屋で休憩している子どもの部屋を突然訪れて「何してるの?勉強は?」と言う
といった行動は、子どもの反発心を生み出す元凶です。
大人になりかけている中学生の子どもとは、適度な距離を保つことも必要です。子どもを信じ、子どもが行動を決める前に干渉することはやめましょう。
2.結果だけを評価する
中学生の子どものテストの点数が悪かった時、
「50点か。もっと頑張らなきゃね」
「300点しか取れないの。勉強の仕方が悪いんじゃない?」
などと結果だけを見て否定することはやめましょう。人間誰しも、頑張っても実らないことがあります。そして勉強は、すぐに結果が出ないことも多いでしょう。
何より、勉強を頑張っているのは、親ではなく子どもです。たくさん勉強をしたのに、わざと悪い点数をとる子どもはいません。
悪い点数をとってショックを受けている子どもに対して、
「もっと頑張れ」
「何でできないの」
と言った否定的な言葉をかけるのではなく、
「50点も取れたね。頑張ったね」
「何回も間違っていたあの問題、解けたなんてすごい!」
と褒めてあげましょう。
できなかったことではなくできたことを評価してもらえるんだと分かれば、子どもは次に向けて頑張る力が出てくるはずです。
3.自分の過去や他人と比較する
「お母さんが中学生の時は、毎回学年トップ5に入っていた」
「従姉妹の○○ちゃんは、この前の定期テストで450点だったんだって」
など、自分の過去や他の人の成績と比較することはすべきではありません。
比較されることで、子どもは自分が否定されていると感じますし、反発心が起きてしまうからです。
親と子どもは、親子であっても異なる人間です。他人となればもってのほかですよね。
確かに、あまりにも中学生の子どもの成績が悪いと、親としては子どもの将来を心配してしまいます。ですが、誰かと比較されたときに「もっと頑張るぞ」とモチベーションが上がるよりも「やっぱり自分はダメなんだ」と感じてしまう子どもの方が圧倒的に多いことを肝に銘じておきましょう。
何度もお伝えしている通り、親は子どもの可能性を信じて長い目でサポートする覚悟が必要なのです。
まとめ
いかがでしたか?中学生の成績が悪い原因やできる子との違い、成績を上げるために親がすべきこととすべきではないことを説明してきました。
中学生の子どもの成績が悪い時でも、親が過剰に心配したり不安になったりせず、子どもを信じてサポートしてあげましょう。
この記事があなたとあなたのお子さまのお役に立てれば幸いです。

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