本サイトはInternet Explorer 11はサポート対象外です。恐れ入りますが、その他のブラウザでご覧ください

中学生の塾の費用相場はいくら?内訳や学年別・タイプ別の料金を紹介

 更新日:2025/03/19
中学の塾の費用は年間4万~90万円|相場や高い理由、対処法を解説

「中学生の子どもを塾に行かせたいけど、塾代って一体いくらかかるの?」

「塾代に年間100万円かかると聞いたけれど本当にそんなにかかるものなの?」

中学生のお子様がいる場合、こうした疑問を抱くことがあるのではないでしょうか?

結論をいうと、中学生の塾にかかる費用は、年間4万~90万円までと金額に広がりがあります。

中学の塾にかかる年間費用(大手3社平均)

上の表を見て分かるように、中学の塾にかかる費用の差は、学年や塾のタイプで異なります。

この記事では、なぜ中学生の塾代が年間数十万円もかかるのか、その理由も解説します。理由を知ることで、高額な塾代が妥当かどうか検討することができます。

また、上記の値は中学生の塾代の平均値のため、当然ながら、この平均値よりも高くなるケースや安くなるケースもあります。平均より費用が高いケースや安いケースも紹介しますので、費用を抑える方法を検討することも可能です。

最後まで読むことで、中学の塾の費用が妥当かどうかや、費用を抑える方法、費用についての注意点を具体的に知ることができます。ぜひ適切な価格で塾選びをするためにも、最後まで目を通して検討してみてください。

“成績が伸びない”、”勉強が楽しくない”とお悩みの方、「テストの点数が上がる!」を実感してみませんか?

今なら“無料体験”で一人ひとりに合った塾を探せます!

「テスト勉強はしているのに成績が思うように伸びない…」 「勉強が上手くいかず将来の受験が不安…」 「どうしても勉強のやる気やモチベーションが湧かない…」 「部活との両立が難しい…」 多くの方が直面する問題ですが、学校の最適な勉強方法は小学校・中学校・高校でそれぞれ異なり、また一人ひとりの環境や学習状況によっても異なります。 ですが、実は自分に最適な学習方法と学習サイクルを見つけることで成績は着実に伸ばすことができます。 私たちスプリックスの塾に入塾された方の多くが、先取り学習・無料のテスト対策・独自の教材・優秀な講師の指導により、成績UPを実現しています。 今勉強でお悩みの方は、各塾の公式サイトで「なぜスプリックスの塾で成績を伸ばせるのか?」その理由をぜひご覧ください。

東証上場のスプリックスが提供する3種類の塾にて”無料体験”絶賛受付中です!

\テスト対策で成績を上げたい方/個別指導なら森塾
\自分で学ぶ力をつけたい方/自立学習RED
\自宅学習を充実させたい方/オンライン個別指導そら塾
この記事のポイント
  • 【学年・塾のタイプ別】中学の塾にかかる年間費用(大手3社平均)
  • 中学の塾の内訳にみる費用が高い理由
  • 中学の塾の費用が平均より高くなるケース・安くなるケース
  • 中学の塾の費用を抑える4つの方法
  • 中学の塾の費用に関する注意点

中学生の塾にかかる年間費用相場(大手3社平均)は4万~90万円

冒頭でも触れましたが、中学の塾にかかる年間費用(大手3社平均)は4万~90万円です。

塾のタイプ別にかかる費用をまとめると下記の通りとなります。

中学の塾にかかる年間費用(大手3社平均)

年間平均費用は、集団指導塾、個人指導塾、家庭教師、オンライン塾(配信型)、オンライン塾(個別指導型)のそれぞれの分野の大手3社の年間費用を平均したものです。(※オンライン塾は配信型・個人指導型それぞれの大手2社平均)

それぞれの塾にかかる費用の特徴と、学年や塾のタイプで差が出る理由を詳しく見てみましょう。

こちらもチェック
中学生の夏期講習の費用相場|塾の選び方や安く抑えるコツも解説

集団指導塾の年間平均費用:33万~82万円

集団指導塾は、講師1人が教室にいる生徒複数人に対して講義形式で勉強を教えるタイプの塾です。

中学の集団指導塾にかかる年間平均費用は、32.5万~82.1万円です。

集団指導塾にかかる年間費用(大手3社平均)

特に中学3年生は高校受験を控えており、中学1~2年生よりも、受講する授業の回数や季節講習の回数が多くなるため、年間費用が高くなっています。

年間平均費用を算出するにあたり、各学年の設定を以下の通りとしています。

  • 中学1~2年生
    週1回授業を受講
    春期・夏期・冬期講習は塾ごとに設定されている基本コースを受講
  • 中学3年生
    高校受験を想定
    週3回授業を受講
    春期・夏期・冬期講習は塾ごとに設定されている高校受験向けコースを受講

また、学年が上がり授業の難易度が上がるほど、授業料は高くなる傾向があることも、中学3年生の費用が中学1~2年生より高くなる理由の一つと言えます。

こちらもチェック
集団塾と個別指導塾の違いは?どちらがいいか向いている人の特徴を紹介

個別指導塾の年間平均費用:40万~90万円

個別指導塾とは、講師1人に対して生徒1~3人と、生徒個人のレベルに合わせた授業を行う塾のことです。

中学の個人指導塾にかかる年間平均費用は、39.7万~90.1万円です。

個人指導塾にかかる年間費用(大手3社平均)

個人指導塾も集団指導塾と同じく、中学3年生は、中学1~2年生よりも、受講する授業の回数や季節講習の回数が多くなるため、年間費用が高くなっています。

年間平均費用を算出するにあたり、各学年の設定を以下の通りとしています。

  • 中学1~2年生
    週1回授業を受講
    春期・夏期・冬期講習は塾ごとに設定されている基本コースを受講
  • 中学3年生
    高校受験を想定
    週3回授業を受講
    春期・夏期・冬期講習は塾ごとに設定されている高校受験向けコースを受講

学年が上がり授業の難易度が上がるほど、授業料は高くなる傾向があることも、中学3年生の費用が中学1~2年生より高くなる理由の一つです。

また、個人指導塾の年間費用39.7万~90.1万円は、集団指導塾の年間費用32.5万~82.1万円に比べて高くなっています。

高くなる理由は、個人指導塾の方が、集団指導塾よりも生徒に対する講師の数が多く、人件費がかかるためです。生徒に対する講師の人数が多いほど、授業料は高くなります。

こちらもチェック
個別指導の塾に通うメリットとは?集団指導との違いや選ぶコツも解説

家庭教師の年間平均費用:36万~76万円

家庭教師とは、教師に自宅まで来てもらい、完全マンツーマンで指導を受ける授業スタイルです。

中学の家庭教師にかかる年間平均費用は、36.4万~75.8万円です。

家庭教師にかかる年間費用(大手3社平均)

中学3年生と中学1~2年生を比較すると、高校受験を控えた中学3年生の方が授業回数が多い分高くなります。

家庭教師の年間費用は、家庭教師派遣サービス大手3社についての利用料金を平均した費用です。

家庭教師の場合は、夏期講習や冬期講習といった季節講習がないため、年間費用を算出する設定を下記の通りとしています。

  • 中学1~2年生
    90分授業を週1回受講
    春期・夏期・冬期講習なし
  • 中学3年生
    90分授業を週2回受講
    春期・夏期・冬期講習なし

家庭教師は講師1人に対して生徒1人であるため、人件費がかかり授業料は高くなります。そのため、中学3年生でも週2回程度の利用が多いようです。

ちなみに、家庭教師にかかる費用について、集団指導塾や個人指導塾の計算ケースと同様に中学3年時の授業回数を週3回とすると、

  • 中学3年生の家庭教師にかかる費用(週3回) … 約113万円

となり、中学3年生の家庭教師にかかる費用は、中学3年生の集団指導塾にかかる費用82.1万円、個人指導塾にかかる費用90.1万円よりも高くなります。

こちらもチェック
家庭教師で成績が上がらない原因と解決策10選!続けるかどうかの見極め方も解説

オンライン塾の年間平均費用:4万~15万円

オンライン塾とは、自宅でパソコンやスマートフォン、タブレット端末を利用して、オンライン上で学ぶタイプの塾のことです。

オンライン塾には、

  • 配信型:好きな時間に好きな場所で映像授業を見て学ぶことができる。演習問題が付いているケースもある。
  • 個人指導型:オンライン会議のツールなどを用いて講師と生徒とが双方向にやり取りをして学ぶ。

といったタイプがあります。

それぞれの年間費用は、オンライン塾(配信型)4.2万~5.6万円、オンライン塾(個人指導塾)14.5万円~15.0万円です。

オンライン塾の年間費用は、集団指導塾32.5万~82.1万円、個人指導塾39.7万~90.1万円、家庭教師36.4万~75.8万円と比較して、かなり安い金額となります。

オンライン塾にかかる年間費用

オンライン塾の場合、中学1~3年生の全学年を通じて大きな費用の差はありませんが、受験用のハイレベルな映像が視聴できる中学3年生は、中学1~2年生より少し費用が高くなります。

オンライン塾(配信型)の年間費用を算出する上での前提は、

  • 中学1~2年生:映像授業を見放題。演習問題付き。
  • 中学3年生:受験用授業を含む映像授業が見放題。演習問題付き。

オンライン塾(個人指導型)の年間費用を算出する上での前提は、

  • 中学1~2年生:オンライン上での個別指導。映像授業が見放題。
  • 中学3年生:オンライン上での個別指導。受験用映像授業が見放題。

です。

オンライン塾(配信型)が安い理由は、講師1人の講義を映像配信で多くの生徒が視聴できるため、他のタイプの塾に比べ人件費を抑えて授業を行うことができるためです。

また、オンライン塾(配信型)とオンライン塾(個別授業型)ともに、生徒の通う施設を設けなくていいため、設備の家賃がかからないことも、オンライン塾の授業料が安い理由と言えます。

中学生の塾代に含まれる費用項目

中学生の塾代に含まれる費用項目として、主に以下の6つがあります。

  • 授業料
  • 入塾金
  • 教材費
  • 季節講習費
  • 維持管理費
  • 模試・テスト代

それぞれどのような費用か詳しく紹介します。

授業料

塾費用の大半を占めるのが、毎月の授業料です。

受講するコースや科目数、コマ数などによって授業料が異なります。

塾ごとによって料金体系が異なるため、事前にホームページや資料などで調べておきましょう。

参考:塾の授業料は高い?平均金額はいくら?学習塾の費用を知ろう

入塾金

入塾金は塾に入る際に支払う必要がある費用です。はじめて塾に通う場合や、やめたあとに再度入塾する際に費用が発生します。

中学生の場合、入塾金の費用相場は1万~2万円ほどです。

塾によって入塾金の無料キャンペーンを実施している場合もあるので、希望している塾にあれば利用してみましょう。

教材費

教材費は授業で使う指定テキストの購入費のことです。一般的に塾では指定テキストを用いて授業を進めます。

塾によっては入塾金や授業料に含まれていますが、別途で支払うところも少なくありません。

進級するごとに費用が発生するため、4月は塾費用が通常より高くなることがあります。

季節講習費

季節講習費は、夏期講習や冬期講習、春期講習など長期休暇中に実施される講習にかかる費用です。

授業料以外にかかる費用のうち、大部分を占めるのが季節講習費になります。

塾によっては難関高校向けの特別カリキュラムを用意しており、追加で講習費がかかることもあります。

こちらもチェック
【中学生】春期講習の料金はどの程度?メリットと塾の選び方も紹介
こちらもチェック
夏期講習の値段や相場はいくら?妥当な金額と費用を抑える方法を解説
こちらもチェック
【学年別】中学生の冬期講習にかかる料金相場|費用内訳や安く抑える方法も解説

維持管理費

維持管理費は、塾を運営するためにかかる費用で、以下の費用が該当します。

  • 塾の家賃
  • 光熱費
  • 水道代
  • 備品の購入費
  • 事務作業にかかる費用 など

塾によって授業料に含まれている場合や、別途で支払う場合などさまざまです。維持管理費を支払う必要があるかは、入塾を希望する塾に確認しましょう。

模試・テスト代

塾内で模試や実力テストが実施される場合、別途で費用が発生します。

塾では塾生全員が受けなければならないテストや、都道府県の共通模試など、さまざまなテストを受ける必要があります。

とくに高校受験に向けた模試や難関校向けの模試を受ける場合は、別途費用が発生する傾向にあります。

詳細な費用を知りたい方は、塾にテストと模試の回数や、1回ごとにかかる費用を聞きましょう。

 【学年別・タイプ別】中学生の塾にかかる費用の内訳

中学の塾の年間費用については、

  • 集団指導塾:32.5万~82.1万円
  • 個別指導塾:39.7万~90.1万円
  • 家庭教師:36.4万~75.8万円
  • オンライン塾(配信型):4万~75.8万円
  • オンライン塾(個別指導型):36.4万~75.8万円

であることを紹介しました。

また、中学3年生については高校受験を控えて授業数が多くなるため、中学1~2年生に比べて授業料が高くなることもお伝えしました。

それでも「なぜ中学校の塾の費用に80~90万円もの費用がかかるのか」と塾代の高さに疑問を覚える人も多いのではないでしょうか。

ここでは、下記のように、塾のタイプ別に費用の内訳を紹介し、塾代が高くなる事情について紹介します。

  1. 集団指導塾の場合
  2. 個別指導塾の場合
  3. 家庭教師の場合
  4. オンライン塾の場合

1.集団指導塾の場合

集団指導塾の塾の費用が32.4万~82.1万円と高くなる理由について、集団指導塾の塾の費用の内訳から解説します。

集団指導塾にかかる費用に含まれるものは下記の通りです。

集団指導塾にかかる費用の内訳

授業料以外に多額の季節講習費がかかるため塾代は高くなる

集団指導塾の年間平均費用は、月々2万円程度支払う授業料以外に、多額の季節講習費がかかるため塾代は高くなると言えます。

集団指導塾にかかる年間費用の内訳で、一番金額が大きいのは授業料ですが、春期講習、夏期講習、冬期講習などの季節講習の合計金額も中学1年生で93,687円、中学2年生で137,701円、中学3年生では233,530円と大きな金額になっています。

維持管理費や教材費など細々とした費用が積み重なり塾代が高くなる

集団指導塾では、授業料や季節講習費以外にも、入塾金や教材費、模試代、また塾の施設の利用料として維持管理費といった費用の支払いが積み重なり、塾代が高くなります。

入塾費、教材費、模試代、維持管理費を積み上げると年間で10万~15万円となるなど、決して安い負担額ではありません。

2.個人指導塾の塾の場合

個人指導塾の塾の費用が39.7万~90.1万円と高くなる理由について、個人指導塾の塾の費用の内訳から解説します。

個人指導塾にかかる費用に含まれるものは下記の通りです。

個人指導塾にかかる費用の内訳

生徒に対する講師数が多いため人件費がかかり授業料が高くなる

個人指導塾の場合、生徒に対して講師の数が多いため人件費がかさみ、授業料が高くなります。例えば、同じ中学3年生の年間授業料でも集団指導塾が441,011円であるのに対し、個人指導塾の年間授業料は、470,880円になります。

授業料以外に、多額の季節講習費がかかるため塾代は高くなる

個人指導塾の塾の費用についても、集団指導塾と同じく、授業料以外に、季節講習費や維持管理費がかかるため塾代は高くなります。

個人指導塾の場合の春期講習、夏期講習、冬期講習など季節講習の合計金額は、中学1年生で184,453円、中学2年生で184,453円、中学3年生では377,000円と大きな金額になっています。

 維持管理費や教材費など細々とした費用が積み重なり塾代が高くなる

個人指導塾においても集団指導塾と同じく、教材費や模試代、維持管理費といった費用の支払いが積み重なり、塾代が高くなります。

個人指導塾の場合、教材費や模試代、維持管理費を積み上げると年間で6万~7万円です。

また、集団指導塾では、月々に支払う塾代として、授業料に加えて維持管理費を支払うケースがほとんどです。維持管理費は年間で33,480円ほど発生します。

3.家庭教師の場合

家庭教師の費用が36.3万~75.8万円と高くなる理由について、家庭教師の費用の内訳から解説します。

家庭教師にかかる費用に含まれるものは下記の通りです。

家庭教師にかかる費用の内訳

生徒と講師マンツーマンで人件費がかかり授業料が高くなる

家庭教師の場合、生徒と講師とがマンツーマンのため、集団指導塾等と比べて人件費がかかる分、授業料が高くなります。

家庭教師の授業料は、塾のタイプ別で一番高いと言えます。

塾のタイプ別中学生の授業1回当たりの授業料

家庭教師の授業1回当たりの授業料は、集団指導塾や個人指導塾と比較すると2~3倍もの高い授業料となります。

4.オンライン塾の場合

オンライン塾にかかる年間費用については、オンライン塾(配信型)が4.2万~5.6万円、オンライン塾(個人指導塾)が14.6万~15.0万円と、他の塾に比べて年間費用が安くなっています。オンライン塾の年間費用が安くなる理由をオンライン塾に含まれる内容から解説します。

オンライン塾にかかる費用に含まれるものは下記の通りです。

オンライン塾(配信型)にかかる費用の内訳

オンライン塾(個人指導塾)にかかる費用の内訳

設備費や維持賃がかからないため授業料が安くなる

オンライン塾の費用が安い理由としては、設備費や維持賃がかからないことが挙げられます。

オンライン塾では、生徒が通うための施設を構える必要もないため施設の家賃がかかりません。そのため、授業料を安く設定することができます。

中学生向けの塾で費用が平均より高くなるケース、安くなるケース

中学の塾の費用に含まれる内容に触れつつ、塾の費用が高くなっている事情について紹介しました。

ここまで解説してきた塾の費用は平均値のため、「実際のところ、この平均費用に比べて塾代が高くなるケースにはどういったものがあるのか?」あるいは「安くおさえることはできないのか?」などと気になるのではないでしょうか?

例えば中学3年生の場合、平均値の算出のためには下記のような設定をしていますので、この設定から外れる場合は、平均費用から高くなったり安くなったりします。

中学3年生の標準ケース

上記設定の平均費用よりも高くなるケースや安くなるケースとして想定されるものは下記のようなものです。

塾の費用が平均より高くなるケースと安くなるケース

平均より高くなるケース

以下では、中学の塾の費用が平均より高くなるケースについて解説します。

塾の費用が平均より高くなるケース

難関高校の受験を目指している場合

標準よりレベルの高い難関高校の受験を目指している場合などは、下記のような理由から塾にかかる年間費用が平均より高くなることがあります。

  • 平均より授業料の単価の高いハイレベルなコースの受講が必要となる
  • 平均より受験対策のため受講コースや授業回数が増えるため、費用がかさむ
  • 中学2年生から高校受験対策を始めるため、中学2年から授業回数が増え塾代がかさむ

例えば、集団指導塾の場合で難関高校の受験を目指す場合、夏期講習や冬期講習の受講レベルや受講回数が1.5倍などに増え、費用が9~10万円増えることもあります。

実力を大幅に上げたい場合

実力を大幅に上げたい場合も、下記の理由から塾にかかる年間費用が平均より高くなる場合があります。

  • 実力強化のため平均より受講回数を増やすことになり費用がかさむ
  • 集団指導塾だけでは足りずに家庭教師など個人指導を併用することが多くなり費用がかさむ
  • クオリティの高い授業を求めるため授業料が高くなる

例えば家庭教師を利用している場合で、実力を大幅に上げるためには家庭教師のクオリティを上げる必要があります。例えば、90分7000円の講師から90分10000円の講師に変更するなど、家庭教師のランクを上げた場合、平均授業料(月額)は56,000円から80,000円に上がります。

弱点補強科目が多い場合

高校受験にあたり、弱点を補強しなければならない科目が多い場合、受講する授業の数が多くなるため授業料が高くなります。

このため、平均費用よりも高くなります。例えば弱点補強のために、中学3年の集団指導塾の通常の授業回数を週3回から週4回に変えた場合は、授業料(月額)36,751円が49,000円に上がります。

単純に塾代が高い場合

単純に授業料の単価が高いケースもあります。例えば「2-2. 個人指導塾の塾の費用に含まれるもの」で紹介した個人指導塾の中学3年生の授業料(月額)は週3回で39,240円という値段ですが、週3回で50,000円~という個人指導塾もあります。

この場合、難関高校の受験に強いなど授業のクオリティが高く受験生からのニーズが高いために値段が高くなっているケースもあるため、授業の内容をよく確認するようにしましょう。

平均より安くなるケース

以下では、中学の塾の費用が平均より低くなるケースについて解説します。

塾の費用が平均より安くなるケース

高校受験をしない場合

高校受験をしない場合には、塾に通う必要性が低く受講回数も少なくなる傾向があるため、塾にかかる平均費用は安くなります。

内部進学制度のある私立中学に通っている場合などは、高校受験の必要がなく、また内部進学のための授業や補講が学内で充実しているため塾に通う必要性が薄くなります。

このため、塾通いをする場合でも受講回数が弱点科目に限定され平均よりも少なくなるため、費用も平均より安くなる傾向です。中学3年生でも週1回程度の塾通いとなることもあり、集団指導塾の場合、授業料(月額)週3回で36,751円が、授業料(月額)週1回で13,376円になります。

近くに学習塾がない場合

家の近くに学習塾がない場合、塾に通いづらくオンライン塾の利用機会が増えるため、塾にかかる費用が安く抑えられることがあります。

集団指導塾や個人指導塾に通うと年間平均費用で32.5万~90.1万円かかるところが、オンライン塾のみだと安くて年間4.2万円、高くて年間15万円ほどですみます。

単純に塾代が安い場合

単純に授業料の単価が安いケースもあります。例えば「2-2. 個人指導塾の塾の費用に含まれるもの」で紹介した個人指導塾の中学3年生の授業料(月額)は週3回で39,240円という値段ですが、週3回で30,000円前後の個人指導塾もあります。

塾代が単純に安い場合は、授業内容をよく確認するようにしましょう。授業料を安くできる理由は広告費を削減しているためだったり、塾の規模に対して多くの生徒数を確保できているためであったりもするケースも多いため、安いからと言ってクオリティが悪いわけではありません。

一方で、授業のクオリティが低く人が集まらず、安くしているケースもあるため、生徒からの評判や生徒の利用実績、実際の授業内容をよく検討することが大切です。

キャンペーン価格などが利用できる場合

入塾金の免除や、特待生割引などのキャンペーン価格が利用できる場合も、年間平均費用よりも安くすることができます。

塾によっては下記のようなキャンペーンがあるため、入塾を検討している際には活用するようにしましょう。

【キャンペーンの例】
  • 入塾金無料
  • 講習無料
  • 1カ月無料体験入学
  • システム利用料半額

中学生の塾で費用を抑える5つの方法

中学の塾にかかる年間平均費用について、高くなるケースや安くなるケースについて把握できたかと思います。

中学の塾にかかる費用については、学習効果を維持しつつも、できるだけ抑えたいですよね。

ここでは、中学の塾にかかる費用を抑える5つの方法について紹介します。

  1. 必要科目を絞る
  2. オンライン塾を活用する
  3. 特待生制度を活用する
  4. 割引キャンペーンを活用する
  5. 自治体の補助金制度を活用する

1.必要科目を絞る

受講科目を必要科目に絞ると授業料を抑えることができます。

例えば、英語・数学・国語など科目をまんべんなく受講するのでなく、自主学習が可能な科目の受講は避け、苦手科目や特に力を伸ばしたい科目に絞って受講するとよいでしょう。

例えば1科目受講科目を絞ると、集団指導塾の場合、年間平均費用から13万円程度、個人指導塾の場合、年間平均費用から15万円程度の節約ができます。受講回数を減らして空いた時間は、授業の復習時間として活用すると学習効率も上がります。

こちらもチェック
中学生が塾で習うべき教科はどれ?教科数や選ぶ優先順も徹底解説

2.オンライン塾を活用する

集団指導塾や個人指導塾、家庭教師を利用している場合は、一部をオンライン塾に切り替えると、費用を抑えることができます。

例えば、中学1~2年生の夏休みなど、学習習慣を維持するためにずっと夏期講習に通い続けるのでなく、オンライン塾(個人指導塾)を1カ月利用するようにすると、集団指導塾で5~6万円ほどかかる夏期講習費を1万円程度にすることが可能です。

オンライン塾にはさらに下記のメリット・デメリットがあります。

オンライン塾を利用するメリット
  • 塾の行き帰りの心配や送迎の負担がない
  • 全国どこでもハイレベルな授業が受けられる
  • 時間を有効活用できる
  • 授業料が安い
オンライン塾を利用するデメリット
  • 切磋琢磨する仲間が作りにくい
  • 対面授業より勉強のモチベーションが維持しにくい
  • 安定した通信環境が必要

メリットを大きく感じられるようであれば、オンライン塾の活用がおすすめです。

【安心の授業料のオンライン塾なら「そら塾」にご相談ください】
費用は抑えたいけれど、質の良い個別指導を受けたい!そんなご要望にお応えできるのがオンライン個別指導塾の「そら塾」です。月額5,800円〜のリーズナブルな料金設定に加えて、講習や祝日等で授業回数が少なくなる月は、さらに授業料を減額しています。

3.特待生制度を活用する

成績に自信がある場合は、特待生制度を活用するようにしましょう。特待生制度とは成績優秀な生徒の授業料を全額免除や半額免除するものです。

【特待生の例】
  • 「塾内の3教科テストで、300点満点中270点以上の成績」⇒「通常授業料全額免除」
  • 「入塾テストで全国10位以内」⇒「入塾金無料、基礎講座半額免除」

特待生制度の基準や待遇は塾ごとに異なるため、利用に際しては塾に確認をしてください。

特待生制度は、塾としては、優秀な学生を確保して高校合格実績を上げることが目的のため、中には、私立高校を数校受験することを条件にするものもあります。利用する際には、内容・条件をよく確認するようにしましょう。

4.割引キャンペーンを活用する

塾の割引キャンペーンを活用するようにしましょう。

集団指導塾や個人指導塾など塾のタイプを問わず、割引キャンペーンを行っている塾が多くあります。

【割引キャンペーンの例】
  • 入塾金無料
  • 講習無料
  • 1カ月無料体験入学
  • システム利用料半額

春の入塾シーズンや、夏休みの夏期講習のシーズンなどでキャンペーンを行っているケースが多いため、入塾する前に確認するようにしましょう。

5.自治体の補助金制度を活用する

都道府県や市町村などで実施している、補助金制度や融資制度を利用するのもひとつの手です。

たとえば、東京都では「受験生チャレンジ支援貸付事業」という貸付事業を行っています。

受験生チャレンジ支援貸付事業は、中学3年生を対象に塾費用や高校入試の受験料などに活用できる制度です。

東京都内に1年以上住民登録している人が最大で20万円借りれます。貸付制度のため返済が必要ですが、指定の高校に入学した場合免除される場合があります。

塾費用が高くてお悩みの方は補助金を利用して、費用負担を抑えましょう。

こちらもチェック
塾代の助成金・補助金制度はある?費用負担を軽減するコツを紹介

中学生の塾選びで失敗しないための5つのポイント

中学の塾にかかる費用を抑える方法を紹介しましたが、中学の塾選びでは、費用を抑えつつも学習効果を維持することが大切です

塾の費用を下げることを重視するあまり、学習効果を下げてしまっては意味がありません

塾選びの際には、学習効果を維持するためにも下記のポイントに注意するようにしましょう。

  1. 本人の適性・性格にあった授業のタイプを選ぶ
  2. 志望校の受験に強い塾を選ぶ
  3. 通塾のしやすさを確認する
  4. 設備やサポート体制で選ぶ
  5. 実際に見学して勉強のしやすさを比較する

1.本人の適性・性格にあった授業のタイプを選ぶ

塾を選ぶ歳には、本人の適性・性格にあった授業のタイプを選ぶようにしましょう。

例えば、比較的安いオンライン塾を選ぶ場合、学習習慣がない生徒の場合は、配信型のオンライン塾よりも、個人指導型のオンライン塾を選ぶとよいでしょう。

学習習慣がないにも関わらず、授業映像見放題のタイプのオンライン塾を受講してしまうと、さぼって授業を見ないままに終わりかねません。映像見放題のタイプよりも個人指導型のタイプの方が少し値段はあがりますが、学習習慣のない場合は、オンライン上で講師とやり取りする個人指導型のものを選ぶようにしましょう。

個人指導型のオンライン塾であれば、生徒の能力にあった指導もしてもらえるため、費用を抑えながら、学習効果を上げることができます。

本人の適性や性格を考えて、学習しやすいものを選ぶようにしましょう。

2.志望校の受験に強い塾を選ぶ

難関高校の受験を志望している場合、多少費用がかかっても、志望校への合格率の高い塾を選ぶようにしましょう。

志望校への合格率が高い塾では、テキストや授業が志望校の試験に合わせて作られているため、短期間に効率的に学ぶことができます。また、同じ目標を持つ生徒が集まるので、受験生のレベルが分かり、また切磋琢磨しあう受験仲間もできます。

志望校の受験に強い塾かどうかは、塾のホームページやパンフレットなどで志望校への合格者がどれくらいいるか、合格実績を確認して判断するようにしましょう。

3.通塾のしやすさを確認する

安全かつストレスなく通塾できる塾を選ぶのも大切です。

塾によっては夜遅くに授業が終わる場合があるため、安全に帰れることが望まれます。子どもが1人で通塾するなら塾周辺の治安や、公共交通機関の有無を必ず確認しましょう。

保護者が送迎するのであれば、塾の終了時間に間に合うか、迎えに行きやすい場所に塾があるかなどを考慮して選ぶことをおすすめします。

4.設備やサポート体制で選ぶ

授業の質だけではなく、設備やサポート体制の充実度も把握してから選びましょう。

たとえば、自習室が設けられており、勉強に集中しやすい環境が整っているところであれば、子どもは家でなくてもしっかりと自習時間をつくれます。

サポート面も子どもや保護者にとって重要です。個人面談や進路相談などをして、子どもが目指すべき高校や、合格に向けてどのような勉強をすればよいか教えてくれる塾であれば、効率よく勉強を進められます。

設備やサポート体制は塾のホームページにも掲載されているため、事前に確認しましょう。

5.実際に見学して勉強のしやすさを比較する

集団指導塾や個人指導塾の塾代は決して安くないため、塾選びの際は、通う本人が実際に見学するなどして、実際に勉強しやすい環境かどうか確認して選ぶようにしましょう。

講師や教室や自習室をチェックし、勉強しやすく通いやすい雰囲気であるかなどを見るようにしましょう。

【チェックしたい事項】
  • 塾の雰囲気が生徒に合っているか
  • 授業のスピード・量は生徒に合っているか
  • 教師の質はどうか(分かりやすいか、楽しく学べるか)
  • 塾の方針に共感できるか
  • 塾の方針に共感できるか
  • 塾の方針に共感できるか

学びやすい環境の方が学習効果も上がるため、塾選びの際には、実際に見て確認するようにしましょう。

また、塾の選び方については、塾の体験授業を扱ったこちらの記事 も参照してください。

こちらもチェック
中学生の塾選びのポイントを3つのステップで解説!入塾する時期や失敗しないコツも

まとめ:中学生の塾は費用と本人の適性で選ぶことが大切

中学の塾にかかる費用について紹介しました。

中学の塾にかかる年間平均費用をまとめると次の通りです。

中学の塾にかかる年間費用(大手3社平均)

表を見て分かる通り、中学の塾にかかる年間費用は学年や塾のタイプによって異なります。本文では、タイプごとの内訳から、費用が高くなる事情を解説しました。

また、中学の塾の費用については、下記のような平均より高くなるケースと安くなるケースがあります。

塾の費用が平均より高くなるケースと安くなるケース

平均より高くなるケースとしては、難関高校の受験を目指している場合など、授業のレベルや受講回数が多くなるものがありました。一方安くなるケースは、高校受験をしないなど、あまり授業のレベルや授業の回数を上げなくてよいパターンでした。

また、高くなりがちな中学の塾にかかる費用について、学習効果を維持しつつ抑える方法として、下記の方法と注意点も紹介しました。

中学の塾の費用を抑える4つの方法

中学の塾の費用に関わる注意点

塾選びの際には、必要科目に絞るなどして塾の費用を抑えつつ、本人の適性に合った塾を選ぶなど、学習効果にも配慮することも大切です。

これらの情報を活用して、ぜひお子様にとって最適な塾選びに役立ててください。

この記事をシェア
FacebookTwitterLINE
リンクをコピー