高校の定期テスト対策|効率的なスケジュールや教科別の勉強法を紹介

「高校の定期テストにはどうやって対策したらいいの?」
「効率的にいい点数を取る方法は?」
高校の定期テストについて、このような疑問を持っていませんか?
結論から言うと、高校の定期テストでは、3週間前から計画的に、かつ教科毎のポイントを押さえて勉強することで、高得点を狙うことが可能です。
大学入試のうち、学校推薦型選抜と総合型選抜では、評定平均値が合否を左右します。評定平均値は高校1年生から3年生までの評定全てを基に計算されるため、しっかりと定期テスト対策をして評定を上げていきたいですよね。
そこでこの記事では、以下について詳しく解説します。
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- 効率的な定期テスト対策のスケジュール
- 定期テストで高得点を狙うための教科別勉強法
- 定期テスト対策で学習効果を高めるための方法
- 定期テスト対策につながる日々の予習復習のやり方
高校の定期テストとは?
高校でも中学と同様に年に5回定期テストがあります。
スケジュールについては以下のとおりです。
学期・定期テスト名 | 時期 |
---|---|
1学期 中間テスト | 5月中旬~5月下旬 |
1学期 期末テスト | 6月下旬~7月上旬 |
2学期 中間テスト | 10月上旬~10月中旬 |
2学期 期末テスト | 11月下旬 |
3学期 期末テスト | 2月下旬~3月上旬 |
高校によりますが、テスト期間は4~5日ほどで、1日に2~3科目の試験があります。出題されるのは中学の定期テストと同様、授業で学習した範囲です。
高校の定期テストの特徴として、以下の3つがあります。
- 中学のときよりも科目が増える
- テストの結果が大学受験に大きく影響する場合がある
- 点数が低いと赤点になる
それぞれ詳しく紹介します。
中学のときよりも科目が増える
高校の定期テストは、中学のときよりも科目が増えるのが特徴です。たとえば、高校1年になると以下のような教科になります。
中学校 | 高校(1年生の場合) |
---|---|
国語 | ・現代の国語 ・言語文化 |
数学 | ・数学Ⅰ ・数学A |
英語 | ・英語コミュニケーションⅠ ・論理・表現Ⅰ |
社会 | ・歴史総合 ・地理総合 ・公共 |
理科 | ・化学基礎 ・生物基礎 ・物理基礎 |
高校の方針によって科目が異なることがありますが、中学のときよりも2倍以上科目が増えます。期末テストの場合は以上の内容に加えて、音楽や美術などの副教科のテストもあります。
テストの結果が大学受験に大きく影響する場合がある
定期テストの点数は内申点に反映され、大学の合否の判断材料に活用される場合があります。一般入試を受験する場合は、内申点が判断材料として活用されることがあまりありません。しかし、学校推薦型選抜と総合型選抜を受けたい場合は内申点を判断材料とすることが多いため、定期テストではなるべく高い点を取ることが求められます。
大学受験で用いられる内申点は、以下の式で計算されます。
1年~3年で履修した科目すべての評定の合計 ÷ 科目数
1年生のときに成績が低いと2年・3年で上げるのが難しくなるので、1年生のときから定期テストで高得点を目指すことが大切です。
点数が低いと赤点になる
高校では定期テストの点数が低いと赤点になる場合があります。高校によって基準が異なりますが「30点未満」「平均点の半分以下の点数」などを赤点と設定しているところがあります。
赤点を取ると次のような影響があるので注意が必要です。
- 内申書にマイナスな影響が発生する
- 奨学金の受給停止や返金につながる
- 補習を受ける必要がある
- 進級や卒業ができなくなる
定期テストの成績があまり関係ない一般入試のみを受ける人でも以上のような影響があるため、赤点を取らないようにしましょう。

高校の定期テスト対策では効果的なスケジュールを立てよう
定期テストで高得点を取るためには、闇雲に勉強を始めるのではなく、まずスケジュールを立てましょう。
なぜなら、高校の定期テストは中学校とは違ってテスト範囲が広く、計画的に勉強しないと全体をカバーすることができないからです。
そのため、定期テスト対策を成功させるには、3週間前から計画的に勉強しましょう。
その3週間では以下のようなスケジュールで勉強すると、効率的にテスト対策をすることができます。
<テスト3週間前>勉強に必要なものを揃える
集中して勉強する準備として、定期テストの3週間前までに勉強に必要なものを揃えましょう。
勉強に必要なものとは、授業で使った全ての教材と勉強道具のことです。以下のような教材が揃っているかどうかを確認しましょう。
・教科書
・問題集・ワーク
・参考書
・ノート
・プリント
特にプリントについては、抜けがないかをしっかりと確認し、もし抜けがあれば友達か先生に借りてコピーしておきましょう。
また、筆記用具やルーズリーフなどの勉強道具も、必要な分を事前に用意しておくことをおすすめします。途中で足りなくなって買いに行くことになれば、その分勉強時間が削られてしまいますからね。
<テスト3週間前から2週間前>テスト範囲全体を確認し、学習計画を立てる
テスト3週間前から2週間前にかけては、テスト範囲全体を確認し、いつ何を勉強するかという計画を立てましょう。
具体的な手順としては、テスト範囲の教科書を一通り読み、軽く演習問題を解いてみて、覚えていないまたは曖昧な部分に印をつけて可視化します。
印をつけた部分が重点的に勉強すべきところで時間もかかるため、それを踏まえて学習計画を立てます。例えば、「1日目に数学の問題集20~22ページを1周解く」などのように、できたかどうかが明確に判断できる具体的な計画にしましょう。
具体的な計画を立ててから勉強すると、迷わず効率的に勉強できるため、やり残しを防ぐことができます。
学習計画を立てる上で大切なことは、ある程度余裕をもたせて決めておくということです。
分刻みのスケジュールにしたり、あまりにも多い量を詰め込むと、計画通りに進まなかった場合にリカバリーすることができません。
3週間の定期テスト対策のうち、1日は予備日を設けるくらいの余裕があると、万一体調不良などのトラブルがあっても落ち着いて対応することができます。
<テスト2週間前から1週間前>弱い部分を重点的に勉強する
テスト2週間前から1週間前にかけては、以下の点で弱い部分を重点的に勉強しましょう。
- 現時点でわからない範囲(この前の段階で印をつけた部分)
- 苦手意識のある科目
- 広範囲な科目
まだ時間に余裕がある段階で弱い部分を勉強すれば、落ち着いて取り組めるためテスト2週間前から1週間前のタイミングで行うのが良いでしょう。逆に、追い込みで余裕のない時期に弱い部分に取り組むと、思うように頭に入らない・時間が足りず結局手つかずになってしまう、という可能性があります。
弱い部分はわかるまで繰り返し勉強し、理解したら次の部分に進みましょう。並行して、その他の範囲の復習をしていきます。
<テスト1週間前から3日前>弱い部分を潰しつつ、残っている範囲をなくす
テスト1週間前から3日前にかけては、引き続き弱い部分を潰しつつ、全体としてまだ取り組んでいない範囲をなくしていきましょう。
わからないことを減らし、新しいことをどんどん覚えていく段階です。暗記ものは隙間時間も活用して繰り返し取り組み、計算などの考え方はたくさん演習して身につけていきます。

<テスト3日前から前日>何度もつまづく問題の復習をしつつ、全体を確認する
テスト3日前から前日にかけては、何度もつまづく問題の復習をしつつ、テスト範囲全体を見直して曖昧な部分がないか確認しましょう。
何度もつまづく問題については、その原因を分析し、わかるところまで遡って考えましょう。難しければ、先生に解き方を聞いてみるのもひとつの方法です。
同時に、やるべきことは終わっているか、まだ理解が曖昧な部分はないか、をチェックして、これ以降は新しいことに取り組まなくても済むように調整します。
<テスト前日>翌日の科目の見直しを行う
テストの前日は、新しい内容を勉強せず、翌日の科目の見直しを行うだけにするのが理想です。この段階では、新しいことを覚えるよりも、既に覚えたことを翌日思い出せる状態にする方が大切だからです。
そのため、暗記項目のおさらいや、特に重要な問題の解き直しを行いましょう。勉強した時点で簡単な直前チェックリストを作っておくのも効果的です。

【教科別】高校の定期テストで高得点を狙うための勉強法
高校の定期テストで高得点を狙うためには、教科毎のポイントを押さえて勉強することが大切です。それぞれの教科で効果的な勉強法は、以下のようになります。
それぞれの内容について、解説していきます。
国語はわからない言葉をなくすことが最優先
国語は、漢字や文法を理解してわからない言葉をなくすことが、効率的に点数アップできるポイントになります。長文読解や文章表現の力は一朝一夕には身につきませんが、文字や意味を覚えることなら短期間でも対策が可能だからです。特に漢文は、覚えるべき項目が少ないため、暗記した分だけ得点が伸ばせるチャンス科目です。
現代文
現代文では、教科書の文章を一通り読んで、わからない漢字や語句をピックアップして意味を調べましょう。それらをまとめて暗記します。

古文
古文では、教科書の文章を一通り読んで、わからない単語をピックアップして意味を調べましょう。それらをまとめて暗記します。また、助動詞の接続・活用・意味を暗記してください。文章を読解するのに欠かせないため、特に重要な部分になります。併せて、敬語の意味と現代語訳も覚えましょう。
漢文
漢文では、教科書の文章を一通り読んで、わからない漢字の読み方と意味を調べて暗記しましょう。同時に、テスト範囲で使われている句法も覚えてください。漢文に苦手意識をもつ人は多いですが、「外国語なのだからわかりにくくて当然」と割り切ってしまえば少し気が楽になるかもしれません。英語と同じような気持ちで取り組んでみてはいかがでしょうか。
英語は音読がマスト
英語を理解するためには、英文を音読することが欠かせません。音読することで、英語の発音・文字・意味が頭の中で結びつき、記憶に定着しやすくなるのです。そのため、まずは教科書の英文を3~5回音読しましょう。同時に、テスト範囲で使われている英単語・熟語・文法を暗記してください。

数学はとにかく演習を繰り返す
数学では、どれだけ多く演習し、問題と公式を結び付けられるようになるかが重要なカギになります。テスト範囲の教科書やワークに載っている問題を、暗記するまで繰り返し解きましょう。最終的には問題を見た瞬間に解き方をスラスラ言えるようになれば、応用問題にも対応できるはずです。

理科は暗記と計算を好バランスで
理科では、科目に応じて暗記と計算をバランスよく勉強することがポイントです。
生物・地学
生物と地学は、暗記がメインになります。テスト範囲に出てくる用語とその意味を覚えましょう。用語の名称を覚えただけでは答えられない問題もあるため、意味を説明できるレベルで覚えてください。例えば、「白血球」は血液を構成する成分の名称として暗記するだけではなく、その働きを説明できるようになることが大切です。
物理
物理は計算問題が多く、数学に似ています。そのため、演習を繰り返して解き方を身につけましょう。ただし、公式を丸暗記しているだけでは問題を少々アレンジされると対応できないことがあるため、原理の根本を理解する必要があります。「なぜこの答えになるのか?」ということがしっかりわかるまで、同じ問題を繰り返し解いてください。
化学
化学では、暗記と計算両方の対策が必要です。用語とその意味・公式を覚え、演習を繰り返して解き方を身につけましょう。
社会は全力で用語を暗記
社会では、用語とその意味をどれだけ多く暗記できるかがポイントになります。教科書を精読するのはもちろんですが、単語帳や穴埋め問題を活用して、とにかくたくさんの用語を覚えましょう。覚えやすい語呂合わせを考えるのも効果的です。



情報は用語と原理の理解を2本柱で
情報では、暗記と原理を理解して考えるという両面での対策が必要です。まずは、テスト範囲に出てくる用語とその意味を覚えましょう。
同時に、例えばプログラミングや統計データの扱いなど原理を理解しなくてはならない内容に関しては、教科書やワークの問題・授業で行った演習の資料を見直し、「なぜこの答えになるのか」を理解できるまで解いてください。
2022年度の新入学生から共通必履修科目「情報I」が新設され、2025年度の大学入学共通テストから出題教科に情報が追加されます。
そのため、情報に関しても定期テストの段階からしっかりと学力をつけておく必要があるといえるでしょう。独立行政法人大学入試センターでは、大学入学共通テストのサンプル問題を公開しています。
情報の大学入学共通テストのサンプル問題
保健体育・芸術・家庭は教材を隅々まで確認
保健体育・芸術・家庭は、教科書やプリントを確認し、その内容を暗記します。副教科はペーパーテストで出題できる範囲が狭いため、教材を隅々まで読んで頭に入れておけば一定の点数が取れるでしょう。
評定平均値を上げるためには副教科を疎かにせず、むしろチャンスだと思ってしっかり取り組むことをおすすめします。
高校の定期テストで使いたい学習効果を高めるための方法
期テスト対策を成功させるためには、勉強法に加えて、より効果を高めるための工夫をすることも大切です。定期テストで学習効果を高めるためには、以下のような方法がおすすめです。
それぞれの内容について、解説していきます。
45分勉強したら10分休憩する
勉強は休みなく続けるのではなく、45分やったら10分程度休憩しましょう。これは、集中力を持続させるためです。一般的に、大人の集中力の限界値は45分だといわれています。45分を過ぎるとミスが多くなり、パフォーマンスを維持するのが難しくなるのです。そのため、45分程度勉強した時点で一度休憩すると、また集中できるようになるため、結果的に学習効果が高まるというわけです。
気を散らすものは全てシャットアウトする
勉強中は、スマホや雑音・人との会話など、気を散らしそうなものは全てシャットアウトした状態にしましょう。これもまた、集中力を持続させるためです。
多くの場合、人が集中し始めるまでにはある程度の時間がかかります。そのため、集中しようとしている間に気が散ると、その都度振出しに戻ってしまいいつまでたっても完全に集中することができない、という事態に陥る可能性があります。以下のような点に配慮して、気が散らないように心がけましょう。
- 目に入る場所に勉強道具以外のものを置かない
- スマホはサイレントモードにする
- 個室で1人で勉強する
- 周囲に人がいる場合には話しかけないでくれるよう頼む
- 気になるレベルの雑音がない環境で勉強する
- 座り心地のよいデスクと椅子を使う
- 室温・湿度を快適な状態にする
暗記は隙間時間で繰り返し行う
暗記をする場合には、隙間時間を最大限に活用し、何度も繰り返して行いましょう。暗記には、「重ね塗り戦法」が効果的です。これは、薄いペンキを何度も塗り重ねるとしっかり色づいていくように、一度で完璧に覚えようとするよりも、うろ覚えでも繰り返しているうちに記憶が定着するという方法です。
そのため、机に腰を落ち着けて暗記することに囚われず、学校の休み時間や電車の中・寝る前の数分などでどんどん取り組んでみてください。
アウトプットで記憶を定着させる
勉強する上では、アウトプットがとても重要です。「覚える」というインプットだけではなく、「覚えたことを表現する」というアウトプットを欠かさずに行いましょう。
アウトプットすることで、記憶が定着し、覚えた内容が頭の中で整理されるため、インプットだけを行うことに比べて格段に理解が進みます。アウトプットには以下のような方法があります。ぜひ取り入れてみてください。
- メモやノートを作る
- 誰かに説明する(独り言でもOK)
睡眠時間をしっかりと確保する
学習効果を高めるためには、睡眠時間をしっかりと確保することが欠かせません。睡眠時間の確保は直接的な勉強法ではありませんが、それと同じくらい重要なことです。
なぜなら、しっかりと睡眠をとれば、以下のように学習効果が高まるからです。
- 脳の疲労が取れるため記憶力・思考力・集中力が高まる
- 睡眠中に行われる記憶の定着が促進される
- リラックスして落ち着いた精神状態で勉強に取り組める
最適な睡眠時間は人によって異なりますが、国立睡眠財団の調査によると、高校生の場合には8~10時間が推奨されています。少なくとも、定期テスト対策期間中にも普段と同じ睡眠時間を確保できるようにしましょう。
あなたは大丈夫?高校の定期テスト対策でよくある失敗
効果的な定期テスト対策について理解できたところで、よくある失敗についても確認しておきましょう。あなたに以下のような心当たりはありませんか?
時間が足りずテスト範囲の勉強が終わらない
時間が足りず、テスト範囲の勉強で手を付けられなかった部分があったり、最後の方は適当に流してしまったりするパターンです。
この原因は、学習計画の甘さにあります。計画を立てたものの大雑把すぎて必要な範囲をカバーできていなかったり、そもそも計画なしに勉強を進めたりすると、時間が足りずテスト範囲の勉強が終わらなくなります。定期テストの3週間前から、やるべきことをピックアップして、具体的な学習計画を立てましょう。

無謀なスケジュールを組んで計画倒れする
スケジュールを組んだものの予定した内容をこなしきれず、結局テスト範囲の勉強が終わらなかったり、やる気がなくなって途中で投げ出してしまったりするパターンです。
この原因は、計画が現実離れしていることにあります。予定した時間内に終わりそうもない量を詰め込んだり、食事や睡眠などの生活リズムを無視した時間割にすると、計画倒れしてしまいます。学習計画は無理なく、むしろ少し余裕をもたせて決めましょう。
やる気が出なくて直前の詰め込みになる
勉強を始めなければいけないのになかなかやる気が出ず、気付いたらテスト直前になっていて、慌てて詰め込んだものの間に合わないというパターンです。
この場合には、やる気を高めるために以下のような方法を試してみることをおすすめします。
- 得意な科目の勉強から始める
- 「やる気が出なくてもとりあえず机に向かって5分でも勉強する」を繰り返す
- 自分へのご褒美を用意する
- 友達と進捗状況を共有する
- 誰かに「今日はこれを勉強する!」と宣言する

苦手科目を潔く捨てる
苦手科目は勉強が大変だからと早々に捨てて、得意な科目に集中しようとするパターンです。定期テストの点数を上げたいのであれば実はこれは間違いで、苦手科目こそ点数を上げやすいのです。
多くの場合、定期テストは平均点が60点程度になるように作られます。そのため、80点を90点にするには複雑な問題にも対応できる学力が必要なのに対して、40点を60点に上げるには基本的な内容を押さえればよいのです。
苦手科目はむしろチャンスだと考えて、しっかりと対策することをおすすめします。
高校生にとって最善の定期テスト対策は日々の予習復習
ここまでは、主に定期テスト3週間前からの対策について解説してきましたが、日々の予習復習が徹底できていればテスト前には特別な対策がほとんど必要ないこともあります。
つまり、最善の定期テスト対策は日々の予習復習なのです。そのため、以下の流れで日々の予習復習を定着させましょう。
まずは毎日勉強することを習慣化しよう
勉強、特に復習は、たとえ短い時間でも繰り返し継続することで効果を発揮します。そのため、「気が向いたとき」「時間があるとき」というのではなく、毎日の習慣として一日のスケジュールの中に組み込んでしまうことが大切なのです。
自分の生活リズムに合わせて、無理なく続けやすいタイミングを選びましょう。そして、最初は5分でもいいので毎日欠かさず勉強するようにしてください。段々と勉強習慣がついていくはずです。
学習の最重要ポイントである復習を徹底しよう
日々の勉強は、まず復習から始めましょう。授業で習った知識や考え方は繰り返し使うことで定着していくため、学力を上げる上で最も大切なことは復習なのです。
以下のような方法で、復習を徹底しましょう。
- 教科書やプリントを読み返す
- ノートを読み返し、曖昧な部分を調べ直す
- 問題集やテストを解き直す
- 暗記ノートや単語カードを作る
復習はいつやるのがベストなの?という疑問に答えてくれる研究結果があります。カナダの大学で、1時間の講義を行った後に被験者の記憶量と復習による効果を測定するという実験が行われ、以下のような結果が得られました。
- 復習をしない場合、講義から2日後に50~80%の記憶を失い、30日後にはほぼ全てを忘れる
- 講義から24時間以内に10分の復習をすると、記憶がほぼ100%戻る
- 講義から1週間後に2回目の復習をすると、5分で記憶を取り戻せる
- 講義から1ヶ月後に3回目の復習をすると、2~4分で記憶を取り戻せる
<黒線は復習をしなかった場合の記憶量・黄色線は復習をした場合の記憶量>
出典:ウォータールー大学
この研究結果を参考にすると、授業の内容をしっかりと覚えるためには、「24時間以内」「1週間後」「1ヶ月後」のタイミングで復習することが効果的だといえます。
ペースが掴めてきたら予習を始めてみよう
復習の習慣がついて、勉強のペースが掴めてきたら、授業の予習を始めましょう。簡単にでもこれから受ける授業の内容を把握しておくことで、予習なしで受けるよりも授業をよく理解できるようになります。予習は以下の手順で行いましょう。
- 授業で受ける範囲の教科書を読む
- 問題があれば解いてみる(できなくても気にしない)
- わからない部分に印をつける
- 印をつけたものの中で、英単語など自分で調べられるものは調べておく
そして授業では、予習でわからなかった部分を特に集中して聞くようにしましょう。
高校の定期テストは効率的なスケジュールを立てて勉強しよう
高校の定期テスト対策は、学校推薦型選抜と総合型選抜で大学受験する上ではとても重要です。テスト対策を成功させるためには、3週間前から計画的に勉強しましょう。
その3週間では以下のようなスケジュールで動くと、効率的にテスト対策をすることができます。
また、高校の定期テストで高得点を狙うためには、教科毎に以下のようなポイントを押さえて勉強することが大切です。
このような勉強法に加えて以下のような方法を取り入れると、より学習効果が高まります。
そして結局のところ、日々の予習復習が徹底できていればテスト前には特別な対策がほとんど必要ないこともあるため、最強の定期テスト対策は日々の予習復習だといえます。ぜひ今から習慣化していきましょう。

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